土曜日は雪のため、なんと朝から夜まで全クラスが休講になってしまいました
久しぶりのレッスンになるはずだった方も、イベントに向けて練習したかった方もごめんなさい。
次回のレッスンでor日を改めて、今日の分もたっぷり練習しましょうね
明けて今日、日曜日も今月末のイベントのリハーサルだったのですが、ある方は雪に閉ざされてお家から出られなくなり、はたまたある方は前日の雪でお仕事の予定が今日にずれ込み、さらにある方は高速が通行止で急遽電車になり、様々な困難を乗り越えて何とか開催されました。
まったくもってどこかのスキーのキャッチコピー状態です。そう、「ぜんぶ雪のせいだ」。
本番の前後がこのように記録的な大雪だった事を考えると、ちょうど宇都宮~舞浜ディナーショーの数日間晴天に恵まれた事は、ただただ奇跡としか言いようがありません。
ここはひとつ前向きに出演者みんなの日頃の行いが良かったのだと考えましょう
そんなわけで、今日のリハーサルも済んだところでようやくレポートに着手できます
まずは2月10日(月)の宇都宮公演の話から…。
昨年に引き続き、実に内容の濃い一日でしたので、トピックごとに記事を分けて書きたいと思います。
今日はこのイベントを通じてつくづく思った「フラにおける流行」のお話を。
今回の出演者で、そして今のフラ界で誰よりも流行の最先端にいる方といえば、Kau'i Kamana'oさん
ご存知カムエラの若きクム、どういう方かは例の秘密文書でも微に入り細に入りお話ししましたが(笑)、昨年のこのイベントで初めて直にお会いして分ったのは、とにかく多方面にアンテナを張っていらっしゃる方だという事です。
フラ界のトレンドを牽引してゆく立場として、これはとても素晴らしい事だといえますね。
いくらフラが伝統ありきのものだといっても、流行の移り変わりや新たな変化を受け入れる事なくしては、やがて誰からも見向きされないものになり、衰退の一途をたどってしまいます。
ですから、今後もフラを「魅力ある」・「生きた」ものとして愛され存続させていくためには、ハワイにおける第一線で活躍するクムの皆さんが、昔から受け継がれて来た伝統を大切に守り伝えるのと同時に、流行の変遷にも敏感でなければならないのです。
「フラに流行なんか無い」と思い込んでいるアナタ、アナタは大変な間違いをしています!
メリーモナークに割と毎年出ているメインランドの某クムについて「ココ(髪飾り)のセンスが古くさいんだよねw」とハワイの人々が評しているのを私は聞いた事があるぜ(笑)。
フラはハワイ語と同様、生きている(生き返ったというべきか)文化なので、流行り廃りは当然のように発生します。
げんに、数年前カムエラがメリモのアウアナで着た段々スカートのドレス、あの後み~んなが着るようになって、今やアレ着ちゃうと「ブルータスおまえもか」レベルまで浸透したでしょ、あれが「流行を創る」って事なんですね。
で、カウイさんがまさしくその「流行を創る」立場だという事を鑑みると、あのアンテナの張り方も納得というか、流石だなあと尊敬しきりなのでございます。
カウイさん、とにかく「新しいモノを敏感にキャッチする」「それを即座に取り入れる」この能力の秀で方がスゴイ!!
今回のコンサートでも、ばりばりに「イマのトレンド」を取り入れていらっしゃいました。
フラ界のトレンドに乗ってるって意味じゃなく、むしろ世の中のトレンドをフラの世界に持ち込み、それをフラ界の「イマ」にしてるんですね~。
例えばヘアメイクひとつ取っても、土台の髪型からヘアアクセサリーのチョイス、そして付ける位置まで、流行はつねに変化しています。
昔ながらのアップやポンパにしときゃいいってわけじゃないんですよね。
もちろんメリモなどのコンペにおいては新しきゃいいってモノではありませんが、こういったショーでは流行に敏感である事が本当に大切なのだと、カウイさんの創り出すステージを見ていてつくづく思いました。
しか~し。こっから書くことが実は一番重要だ。
綺麗な姉ちゃんのお尻を追っかけるごとく、ただ流行だけ追っかけて鼻面引き回されてるだけじゃダメなんです。
フラについての十分な知識と技術の土台を備えて初めて、流行に目を向けられる段階になるんだって事を忘れちゃいけません。
たとえば最新のパリコレに出ていたのと全く同じデザインの衣装をそっくり持ち込んでフラを踊ったって、それがフラに相応しい格好とはかぎりません。
それを正しく判断するには「知識」がなきゃ無理です。
同様に、フラ業者さんの最新カタログに載っている奇をてらったドレスを「アラこれナウいわ~」などと思って着ると、「…え?それフラで着ちゃうわけ???」という世にも面白い出で立ちになる事がありますから注意が必要よ(そもそも最新カタログに載っているドレスは本当に流行の最先端なのではなく「たんに業者が売りたい衣装」って事もあるんで充分に気をつけよう)。
あと、たとえば今カムエラのダンサーがショーの時にしている髪型、あれを真似するだけなら誰にだって出来ますが、実はアレは頭がピタリと凪いでなければボロッボロに崩れる…つまり非常にフラの「技術」を要します。
舞浜でカウイさんと二人でイプの曲を踊ったカムエラの女の子は、どこで取り入れたのか上にものすごく高く盛ったヘアスタイルにしていましたが、メチャ速い上に回転の多いカムエラ特有の振付を踊っても、彼女のヘアスタイルは毛先がほつれるだけで土台は崩れませんでした。
これ、新生児並に首が据わってないダンサーとかだとまず無理です。幾らガッチリ結っておこうとも、あっという間に土台から崩れ、踊っている最中に貞子が発生するという恐怖の状況が発生します。来~る~きっと来る~って来ないで~。ブラウン管から出て来ないで~。
そんなわけで、フラのフの字もわかっとらんよーな人がみだりに流行を取り入れたところで、ただイタいだけになったり、けっきょくは流行を自分のものに出来なかったりといった悲惨な結果に終わります。
ですから、流行を取り入れるにしてもまずは根っこの部分であるフラそのものが本物であり、かつ厚みがなければダメだという事を、当り前だけど今回のショーを通じて改めて痛感させられたのでございます。
あっはっは、カウイさん以外の出演者、少なくともクネヴァさんくらいは言及したかったんだけど、やっぱりそこまでは到達できなかったわ~。
次回は「簡潔」をモットーに頑張ります(笑)。
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久しぶりのレッスンになるはずだった方も、イベントに向けて練習したかった方もごめんなさい。
次回のレッスンでor日を改めて、今日の分もたっぷり練習しましょうね
明けて今日、日曜日も今月末のイベントのリハーサルだったのですが、ある方は雪に閉ざされてお家から出られなくなり、はたまたある方は前日の雪でお仕事の予定が今日にずれ込み、さらにある方は高速が通行止で急遽電車になり、様々な困難を乗り越えて何とか開催されました。
まったくもってどこかのスキーのキャッチコピー状態です。そう、「ぜんぶ雪のせいだ」。
本番の前後がこのように記録的な大雪だった事を考えると、ちょうど宇都宮~舞浜ディナーショーの数日間晴天に恵まれた事は、ただただ奇跡としか言いようがありません。
ここはひとつ前向きに出演者みんなの日頃の行いが良かったのだと考えましょう
そんなわけで、今日のリハーサルも済んだところでようやくレポートに着手できます
まずは2月10日(月)の宇都宮公演の話から…。
昨年に引き続き、実に内容の濃い一日でしたので、トピックごとに記事を分けて書きたいと思います。
今日はこのイベントを通じてつくづく思った「フラにおける流行」のお話を。
今回の出演者で、そして今のフラ界で誰よりも流行の最先端にいる方といえば、Kau'i Kamana'oさん
ご存知カムエラの若きクム、どういう方かは例の秘密文書でも微に入り細に入りお話ししましたが(笑)、昨年のこのイベントで初めて直にお会いして分ったのは、とにかく多方面にアンテナを張っていらっしゃる方だという事です。
フラ界のトレンドを牽引してゆく立場として、これはとても素晴らしい事だといえますね。
いくらフラが伝統ありきのものだといっても、流行の移り変わりや新たな変化を受け入れる事なくしては、やがて誰からも見向きされないものになり、衰退の一途をたどってしまいます。
ですから、今後もフラを「魅力ある」・「生きた」ものとして愛され存続させていくためには、ハワイにおける第一線で活躍するクムの皆さんが、昔から受け継がれて来た伝統を大切に守り伝えるのと同時に、流行の変遷にも敏感でなければならないのです。
「フラに流行なんか無い」と思い込んでいるアナタ、アナタは大変な間違いをしています!
メリーモナークに割と毎年出ているメインランドの某クムについて「ココ(髪飾り)のセンスが古くさいんだよねw」とハワイの人々が評しているのを私は聞いた事があるぜ(笑)。
フラはハワイ語と同様、生きている(生き返ったというべきか)文化なので、流行り廃りは当然のように発生します。
げんに、数年前カムエラがメリモのアウアナで着た段々スカートのドレス、あの後み~んなが着るようになって、今やアレ着ちゃうと「ブルータスおまえもか」レベルまで浸透したでしょ、あれが「流行を創る」って事なんですね。
で、カウイさんがまさしくその「流行を創る」立場だという事を鑑みると、あのアンテナの張り方も納得というか、流石だなあと尊敬しきりなのでございます。
カウイさん、とにかく「新しいモノを敏感にキャッチする」「それを即座に取り入れる」この能力の秀で方がスゴイ!!
今回のコンサートでも、ばりばりに「イマのトレンド」を取り入れていらっしゃいました。
フラ界のトレンドに乗ってるって意味じゃなく、むしろ世の中のトレンドをフラの世界に持ち込み、それをフラ界の「イマ」にしてるんですね~。
例えばヘアメイクひとつ取っても、土台の髪型からヘアアクセサリーのチョイス、そして付ける位置まで、流行はつねに変化しています。
昔ながらのアップやポンパにしときゃいいってわけじゃないんですよね。
もちろんメリモなどのコンペにおいては新しきゃいいってモノではありませんが、こういったショーでは流行に敏感である事が本当に大切なのだと、カウイさんの創り出すステージを見ていてつくづく思いました。
しか~し。こっから書くことが実は一番重要だ。
綺麗な姉ちゃんのお尻を追っかけるごとく、ただ流行だけ追っかけて鼻面引き回されてるだけじゃダメなんです。
フラについての十分な知識と技術の土台を備えて初めて、流行に目を向けられる段階になるんだって事を忘れちゃいけません。
たとえば最新のパリコレに出ていたのと全く同じデザインの衣装をそっくり持ち込んでフラを踊ったって、それがフラに相応しい格好とはかぎりません。
それを正しく判断するには「知識」がなきゃ無理です。
同様に、フラ業者さんの最新カタログに載っている奇をてらったドレスを「アラこれナウいわ~」などと思って着ると、「…え?それフラで着ちゃうわけ???」という世にも面白い出で立ちになる事がありますから注意が必要よ(そもそも最新カタログに載っているドレスは本当に流行の最先端なのではなく「たんに業者が売りたい衣装」って事もあるんで充分に気をつけよう)。
あと、たとえば今カムエラのダンサーがショーの時にしている髪型、あれを真似するだけなら誰にだって出来ますが、実はアレは頭がピタリと凪いでなければボロッボロに崩れる…つまり非常にフラの「技術」を要します。
舞浜でカウイさんと二人でイプの曲を踊ったカムエラの女の子は、どこで取り入れたのか上にものすごく高く盛ったヘアスタイルにしていましたが、メチャ速い上に回転の多いカムエラ特有の振付を踊っても、彼女のヘアスタイルは毛先がほつれるだけで土台は崩れませんでした。
これ、新生児並に首が据わってないダンサーとかだとまず無理です。幾らガッチリ結っておこうとも、あっという間に土台から崩れ、踊っている最中に貞子が発生するという恐怖の状況が発生します。来~る~きっと来る~って来ないで~。ブラウン管から出て来ないで~。
そんなわけで、フラのフの字もわかっとらんよーな人がみだりに流行を取り入れたところで、ただイタいだけになったり、けっきょくは流行を自分のものに出来なかったりといった悲惨な結果に終わります。
ですから、流行を取り入れるにしてもまずは根っこの部分であるフラそのものが本物であり、かつ厚みがなければダメだという事を、当り前だけど今回のショーを通じて改めて痛感させられたのでございます。
あっはっは、カウイさん以外の出演者、少なくともクネヴァさんくらいは言及したかったんだけど、やっぱりそこまでは到達できなかったわ~。
次回は「簡潔」をモットーに頑張ります(笑)。
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