子供の話ばかり書いてるのもイタい感じでアレなので(笑)、今日は違う話題をば。
数年前の冬休み、私はアラビア半島(UAE、バーレーン、オマーン)をクルーズ船で回りました。
乗った船の名前は「コスタ・ヴィクトリア」。
そう、「あの」コスタクルーズの船です。
コスタ・コンコルディアの座礁・沈没事故は非常に衝撃的なニュースでした。
被害状況は深刻ですし、そんな状況にも関わらず船長の態度があまりにもあまりなんで本当に悲惨なのですが、それ以上に個人的に気になったのは、この船あるいはこういうクルーズ船に対してのイメージが一人歩きしている印象があることです。
そこで今日は、あの事故とは関係なく、コスタクルーズの体験談をお話ししたいと思います。
まるで定冠詞のように「豪華客船」と言われていますが、コスタクルーズの船は「カジュアル船」というカテゴリの船であり、あらゆるクルーズ船の中で必ずしも高級ラインではありません。
大型客船での船旅がタイタニックのように上流階級のお遊びであった時代は遥か昔、今やクルーズ旅行はかなり手頃な一般向けのバカンスとして定着しており、コスタのようなカジュアル船ならフォーマルディナーの日でもタキシードの男性はほぼ皆無なくらいです。
特にカリブ海の3~4泊クルーズなど、アメリカ人のファミリー層にはちょっとした週末旅行のノリですね。
ですので、リーズナブルな分「カジュアル船」のクルーズは我々のイメージするセレブの豪華客船とは色々違います。
コスタクルーズでいうなら、たとえば客室。スイートにでも泊らない限り、バスタブはありません。これ、風呂好きの私にはちとキツかった(笑)。
それならと思い、次のクルーズは同じカジュアル船でも普通の部屋にバスタブがついてるディズニークルーズにしたわけなんですが、今度はご飯がとんでもなく不味かったです。がっかり。
ま、カジュアル船ってことですべてにお金をかけるわけにはいかないってことで、自分が「どこを譲れないか」によって選ばないとイカンみたいですね。
私としては食事のクオリティには決して妥協出来ないので、次は食事重視の船にして風呂はデッキのプールの脇にあるジャグジーにします(笑)。
で、このコスタクルーズ。
ハッキリ言って食事としては素晴らしいレベルです。
イタリアの船だからか、一般向けレストランでも充分なレベルです。
そうそう、最近の船はタイタニックのように客室の等級でダイニングが分れていたりはしません。
(クィーン・エリザベス2世号などを擁する高級どころ、キュナード・ラインは今も客室ごとにダイニングが違うと耳にした事がありますが…)
いくつかのダイニングをローテーションで回る所や、時間もお店も自由に入れる所など、方法は様々ですが、どの部屋にいる人もだいたい同じように食事が出来ます。
例外はほとんどのクルーズが持っている「スペシャリティー・レストラン」です。
クルーズの費用には元々食事代金が含まれているので、ごくわずかな差額だけでこのスペシャリティー・レストランを利用する事が出来ます。
ディズニークルーズでいえば北イタリア料理の「パロ」ですね。
このクルーズは3つのレストランを日替わりで巡る事になっていて、その中で(というか私の例で言うと3店中2店が)大ハズレにぶちあたる事もあるんですが、パロに行けば格段にレベルの違う食事が保証されるので、こちらにしておいたほうがが断然正解です。
その為にわざと一般レストランの味をあんなに悪くしているのか…いえいえ、それは流石に邪推ってもんでしょう。
で、肝心のコスタ・ヴィクトリアのスペシャリティー・レストランなんですが、余りにも一般のダイニングが美味しくて行く必要性を感じなかった為、どんな所なのかも知らないままです(笑)。
そのくらい美味しかったんですよね~。
ダイニングでのディナータイムは殆どのクルーズ船において二部制で、その時間設定は船会社の国によって違います。噂だとアメリカ船は早く、イタリア船は遅いようです。
第一部が5~6時、第二部が8~9時スタートくらいだと思います。
個人で頼めば100%通るとは限りませんが一応希望を聞いてくれます。これまた国によって食事の時間がまるっきり違うので、乗客の国籍によって第一部と第二部のどちらが取りやすいかが変るとの事。
コスタに乗った時は日本の旅行会社のツアーを使ったので、否応無しに第一部になってました。まあ、早すぎてお腹が空いても夜食にありつける所が、食事代込みであるクルーズ旅行のいい所です。
ディナーはイタリアンのプリフィクス・コース料理です。
流石イタメシだけあって、「パスタ」の項目があるんですね。しかしソースの種類が豊富な上、日本で言うスパゲッティーばかりではないので毎日食べても飽きません。
あとはおなじみの前菜や魚・肉のメイン、デザートなどの項目がある訳ですが、どの項目も毎晩沢山の種類が用意されている上、いらないものを略せるのはもちろん、たとえば肉料理をダブルで欲しければ応じてくれます!!
しかし(意外にも?)私が最も感動したのは肉ではありませんでした。
私はこの船のダイニングで初めて「冷たいフルーツのスープ」と出逢ったのです。
たとえば苺のスープはかなり苺ミルクのドリンクに似ていますが、より繊細な味で、程良く冷えており「コレがスープ?」と言うカルチャーショックから脱すると、なぜ日本にはイタメシ屋が沢山あるのにこのスープには巡り会えなかったのか不思議なくらい素晴らしい料理と言えます。
(どなたか日本でコレを食せるイタリア料理店をご存知でしたらご一報を!!)
あくまでもデザートではなく前菜なのですよね。不思議な話ですが。
もちろんデザートも美味です。パスタから魚料理、肉料理とフルで取っていってほとんど満腹でも、充分にイケる美味しさです。
また、イタリアの人は日本人より充分に時間をかけて食事をするようで、普段2~3時間かけて食べている我々でもゆっくりと味わえました。
当然、早く終わらせて欲しい人はそのようにリクエスト出来ると思いますが…。あのゆったり感を堪能しないと勿体無い気もします。
以上がディナーの話です。しかし、クルーズ船では朝も昼もおやつも食べ放題です。
デッキサイドのブッフェでピザを食べても良し、ルームサービスをとっても良し、ディナーと同じダイニングでランチしてもOKです。
ただし飲物はドリンクバーについてるようなの以外は別料金ですね(笑)。
これが高級な船になると、アルコールまでクルーズ代金に含まれてるって噂もあります。そういうのに乗るようなセレブな人は飲み過ぎて乱れたりしないからかなあ。
うわあ。あんのじょう飯の話ばっかりだ。
たしょうは違う事にも触れなくちゃ。
まずエンターテインメントですが、船には「演芸班」とも呼ぶべきスタッフが乗っています。
彼らが乗船時の避難訓練から始まり、毎晩のパーティーやショーなど船内でのイベントを取り仕切ってる訳ですね。
クルーズ船には立派なステージやダンスフロアがあり、どれも私の愛するクラシカルな作りでウットリしますが、コスタクルーズではカラオケとかユルい催しもずいぶん行われていました。
しかしカウントダウンパーティーなど大きなイベントになると、例の演芸班の人達がステージに上がり、盛り上げ役を務めます。
皆さんまあ基本的な踊りは出来るようです。
彼らの号令で一緒にマカレナ的な簡単なダンスを踊ったりもします。曲はなぜかYMCAがダントツに好きなようで、後は「マイアヒ~♪」なんて懐かしいナンバーもあったなあ、とにかくこれらを腰使いの激しい宴会向けの振付けで踊る訳です。
いずれにしても、高尚な出し物を観客として観るというより、一緒に参加して盛り上がるのがカジュアル船クルーズでのエンターテインメントの楽しみ方と言えます。
ずっと同じ船で飽きるかと思いきや、そんな事はありません。
日中は大体どこかに停泊しますので観光に繰り出せますし、夜や終日航海日も、船内に様々な施設があるので毎日が新鮮です。
一番手軽なのはプールですね。船によってはウォータースライダーなどもあるようです。
私のようにバスタブの無い客室に泊ってしまった風呂好きは、ジャグジーに入ると少し癒されます。
トレーニングが日課の人にはジムもあるし、シアターで映画も観られるし、スパやエステもあるし、免税店を含むショッピングエリアもあり、きょくたんな話ずっとデッキの椅子で本を読んでいてもいいし、まあやる事には事欠きません。
ううう。書いていたらまたクルーズ行きたくなって来たぞ。
そうそう、最後に念のため記しておきますと、あの座礁事故のような悲惨な出来事はかなり起る確率が低いので、余り心配する必要は無いと思います。
数年前の冬休み、私はアラビア半島(UAE、バーレーン、オマーン)をクルーズ船で回りました。
乗った船の名前は「コスタ・ヴィクトリア」。
そう、「あの」コスタクルーズの船です。
コスタ・コンコルディアの座礁・沈没事故は非常に衝撃的なニュースでした。
被害状況は深刻ですし、そんな状況にも関わらず船長の態度があまりにもあまりなんで本当に悲惨なのですが、それ以上に個人的に気になったのは、この船あるいはこういうクルーズ船に対してのイメージが一人歩きしている印象があることです。
そこで今日は、あの事故とは関係なく、コスタクルーズの体験談をお話ししたいと思います。
まるで定冠詞のように「豪華客船」と言われていますが、コスタクルーズの船は「カジュアル船」というカテゴリの船であり、あらゆるクルーズ船の中で必ずしも高級ラインではありません。
大型客船での船旅がタイタニックのように上流階級のお遊びであった時代は遥か昔、今やクルーズ旅行はかなり手頃な一般向けのバカンスとして定着しており、コスタのようなカジュアル船ならフォーマルディナーの日でもタキシードの男性はほぼ皆無なくらいです。
特にカリブ海の3~4泊クルーズなど、アメリカ人のファミリー層にはちょっとした週末旅行のノリですね。
ですので、リーズナブルな分「カジュアル船」のクルーズは我々のイメージするセレブの豪華客船とは色々違います。
コスタクルーズでいうなら、たとえば客室。スイートにでも泊らない限り、バスタブはありません。これ、風呂好きの私にはちとキツかった(笑)。
それならと思い、次のクルーズは同じカジュアル船でも普通の部屋にバスタブがついてるディズニークルーズにしたわけなんですが、今度はご飯がとんでもなく不味かったです。がっかり。
ま、カジュアル船ってことですべてにお金をかけるわけにはいかないってことで、自分が「どこを譲れないか」によって選ばないとイカンみたいですね。
私としては食事のクオリティには決して妥協出来ないので、次は食事重視の船にして風呂はデッキのプールの脇にあるジャグジーにします(笑)。
で、このコスタクルーズ。
ハッキリ言って食事としては素晴らしいレベルです。
イタリアの船だからか、一般向けレストランでも充分なレベルです。
そうそう、最近の船はタイタニックのように客室の等級でダイニングが分れていたりはしません。
(クィーン・エリザベス2世号などを擁する高級どころ、キュナード・ラインは今も客室ごとにダイニングが違うと耳にした事がありますが…)
いくつかのダイニングをローテーションで回る所や、時間もお店も自由に入れる所など、方法は様々ですが、どの部屋にいる人もだいたい同じように食事が出来ます。
例外はほとんどのクルーズが持っている「スペシャリティー・レストラン」です。
クルーズの費用には元々食事代金が含まれているので、ごくわずかな差額だけでこのスペシャリティー・レストランを利用する事が出来ます。
ディズニークルーズでいえば北イタリア料理の「パロ」ですね。
このクルーズは3つのレストランを日替わりで巡る事になっていて、その中で(というか私の例で言うと3店中2店が)大ハズレにぶちあたる事もあるんですが、パロに行けば格段にレベルの違う食事が保証されるので、こちらにしておいたほうがが断然正解です。
その為にわざと一般レストランの味をあんなに悪くしているのか…いえいえ、それは流石に邪推ってもんでしょう。
で、肝心のコスタ・ヴィクトリアのスペシャリティー・レストランなんですが、余りにも一般のダイニングが美味しくて行く必要性を感じなかった為、どんな所なのかも知らないままです(笑)。
そのくらい美味しかったんですよね~。
ダイニングでのディナータイムは殆どのクルーズ船において二部制で、その時間設定は船会社の国によって違います。噂だとアメリカ船は早く、イタリア船は遅いようです。
第一部が5~6時、第二部が8~9時スタートくらいだと思います。
個人で頼めば100%通るとは限りませんが一応希望を聞いてくれます。これまた国によって食事の時間がまるっきり違うので、乗客の国籍によって第一部と第二部のどちらが取りやすいかが変るとの事。
コスタに乗った時は日本の旅行会社のツアーを使ったので、否応無しに第一部になってました。まあ、早すぎてお腹が空いても夜食にありつける所が、食事代込みであるクルーズ旅行のいい所です。
ディナーはイタリアンのプリフィクス・コース料理です。
流石イタメシだけあって、「パスタ」の項目があるんですね。しかしソースの種類が豊富な上、日本で言うスパゲッティーばかりではないので毎日食べても飽きません。
あとはおなじみの前菜や魚・肉のメイン、デザートなどの項目がある訳ですが、どの項目も毎晩沢山の種類が用意されている上、いらないものを略せるのはもちろん、たとえば肉料理をダブルで欲しければ応じてくれます!!
しかし(意外にも?)私が最も感動したのは肉ではありませんでした。
私はこの船のダイニングで初めて「冷たいフルーツのスープ」と出逢ったのです。
たとえば苺のスープはかなり苺ミルクのドリンクに似ていますが、より繊細な味で、程良く冷えており「コレがスープ?」と言うカルチャーショックから脱すると、なぜ日本にはイタメシ屋が沢山あるのにこのスープには巡り会えなかったのか不思議なくらい素晴らしい料理と言えます。
(どなたか日本でコレを食せるイタリア料理店をご存知でしたらご一報を!!)
あくまでもデザートではなく前菜なのですよね。不思議な話ですが。
もちろんデザートも美味です。パスタから魚料理、肉料理とフルで取っていってほとんど満腹でも、充分にイケる美味しさです。
また、イタリアの人は日本人より充分に時間をかけて食事をするようで、普段2~3時間かけて食べている我々でもゆっくりと味わえました。
当然、早く終わらせて欲しい人はそのようにリクエスト出来ると思いますが…。あのゆったり感を堪能しないと勿体無い気もします。
以上がディナーの話です。しかし、クルーズ船では朝も昼もおやつも食べ放題です。
デッキサイドのブッフェでピザを食べても良し、ルームサービスをとっても良し、ディナーと同じダイニングでランチしてもOKです。
ただし飲物はドリンクバーについてるようなの以外は別料金ですね(笑)。
これが高級な船になると、アルコールまでクルーズ代金に含まれてるって噂もあります。そういうのに乗るようなセレブな人は飲み過ぎて乱れたりしないからかなあ。
うわあ。あんのじょう飯の話ばっかりだ。
たしょうは違う事にも触れなくちゃ。
まずエンターテインメントですが、船には「演芸班」とも呼ぶべきスタッフが乗っています。
彼らが乗船時の避難訓練から始まり、毎晩のパーティーやショーなど船内でのイベントを取り仕切ってる訳ですね。
クルーズ船には立派なステージやダンスフロアがあり、どれも私の愛するクラシカルな作りでウットリしますが、コスタクルーズではカラオケとかユルい催しもずいぶん行われていました。
しかしカウントダウンパーティーなど大きなイベントになると、例の演芸班の人達がステージに上がり、盛り上げ役を務めます。
皆さんまあ基本的な踊りは出来るようです。
彼らの号令で一緒にマカレナ的な簡単なダンスを踊ったりもします。曲はなぜかYMCAがダントツに好きなようで、後は「マイアヒ~♪」なんて懐かしいナンバーもあったなあ、とにかくこれらを腰使いの激しい宴会向けの振付けで踊る訳です。
いずれにしても、高尚な出し物を観客として観るというより、一緒に参加して盛り上がるのがカジュアル船クルーズでのエンターテインメントの楽しみ方と言えます。
ずっと同じ船で飽きるかと思いきや、そんな事はありません。
日中は大体どこかに停泊しますので観光に繰り出せますし、夜や終日航海日も、船内に様々な施設があるので毎日が新鮮です。
一番手軽なのはプールですね。船によってはウォータースライダーなどもあるようです。
私のようにバスタブの無い客室に泊ってしまった風呂好きは、ジャグジーに入ると少し癒されます。
トレーニングが日課の人にはジムもあるし、シアターで映画も観られるし、スパやエステもあるし、免税店を含むショッピングエリアもあり、きょくたんな話ずっとデッキの椅子で本を読んでいてもいいし、まあやる事には事欠きません。
ううう。書いていたらまたクルーズ行きたくなって来たぞ。
そうそう、最後に念のため記しておきますと、あの座礁事故のような悲惨な出来事はかなり起る確率が低いので、余り心配する必要は無いと思います。