舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

昼顔最終回

2014-09-26 05:10:01 | 徒然話
皆様は本日最終回を迎えたドロッドロドラマ『昼顔』をご覧になりましたでしょうか。
我々は先月辺りから途中参戦してどっぷりハマり、最後まで夢中になって見届けてしまいました。
まさか今日の最終回があんなのとは知らずに。


そう、『昼顔』の最終回ときたら、「今まで一生懸命見て来た時間を返せオリャーっ!!」と叫びながら掃いて捨てて東京湾に沈めたいレベルの代物でした。
あ、以降の記述で容赦なくネタバレしますので、録画などで未見の方はお読みにならない事をお勧めいたします。


とりあえず、ご覧にならなかった方の為に説明致しますと。
「昼顔」とは「平日午後3時の恋人たち」なる異様に説明的なサブタイトルのとおり、昼日中から不倫する奥様方の事をさします。
このドラマをやるちょっと前から、ドラマを放映したフ●テレビの日中のバラエティーなどで「平日昼顔妻」とかいう特集を組んでたので、あ~コレを新しく流行らせたいんだな~なんて思っていたわけですが、どうやらこのドラマをやる為のフラグをせっせと立てていたんですねえ。


まあとにかく恋愛模様がこれはビバリーヒルズ不倫白書かと突っ込みたくなるほど入り組んでいますので、ザックリ説明致しましょう。
ちなみに私はドラマの登場人物の顔と名前を覚える能力が致命的に欠如していますので、役名を覚えていないキャラクターに関しては便宜上独断と偏見に満ち満ちた命名をさせていただくことをご容赦下さい(笑)。


サワさん(主人公)
エグザイルの人と結婚した女優さんが演じるヒロイン。パート勤めの主婦。子供はいない。一見大人しい感じ。

リカコさん
元祖昼顔妻。2児の母にしてセレブ専業主婦ながら旦那との関係は冷えきっており、イケナイ火遊びを楽しんでいる。

先生
高校教師(生物)。どうも研究職に挫折して教師になったっぽい。やたら虫の話とかする。

猫侍
この命名からお分りの方もいらっしゃいますように北村一輝さんです(沢村一樹さんと混同しないようにね!)。芸術家でちょっと変人。お金はないが情熱はある。

ダメ夫
サワさんの夫。課長。なんかもう色々ダメ。

ウザ夫
リカコさんの夫。なんかもう色々ウザイ。ただ雑誌編集長で経済力があるのだけが取り柄か。

キモ女
先生の妻。出来る女みたいなツラをしているくせに中身は女の腐ったようなの、というか完全に腐っている。


他にもダメ夫にやたらモーションをかけまくる会社の部下のコムスメや、ちょっと暑苦しいけどなかなかいい味出してて個人的に嫌いじゃなかったダメ夫のお母さん(つまりサワさんの姑ね)、先生が勤務する高校の校長(ムダにキャラが濃い)、猫侍の元妻など脇役も色々とバラエティに富んでますが、彼/彼女らは本筋とは関係ないのでとりあえず割愛。


ちなみに最初から昼顔妻なのはリカコさんだけです。
不倫は「ダメ!絶対!」!な事ではありますが、まあウザ夫もかなり配偶者として問題がある感じなので、リカコさんが持て余した美貌と時間を火遊びに使いたくなる気持も分らんではありません。
私だって、もし自分が男ならこういう美しい人妻にはグッと来るだろうなぁ。リカコさんマジ美しいですし。私は断然ロングヘア派なので、ショート美女と言えば滝川クリステル様ただ一人と思い続けていたけれど、思わずリカコさんに浮気心を起しそうですもの(ってオイ)。

そんなリカコさんを最初は他人事として見ていたサワさん。
彼女はごく真面目で大人しいタイプであり、トキメキとか情熱などとはおよそ無縁そうなダメ夫と互いに「ママ」「パパ」と呼び合いつつ(うえ~~~~~~~)、平穏な生活を営んでいました。


ところがサワさんはある日、「先生」と運命的な出会いを果たします。
何度か顔を合わせるうちに、ダメ夫には全く感じなかったビビビを感じた…かどうだかは知りませんが激しい恋に身を焦がし、ズブズブと不倫の沼にハマってゆきます。
しかも先生もまた妻のある身。ようはダブル不倫です。

一方のリカコさんもまた、今まではどんな男性ともただの火遊びのつもりだったのに、ウザ夫の雑誌で仕事をしている猫侍に本気になってゆきます。
ついには二人の娘を家に残して、猫侍のもとへと身を寄せるまでになりました。


私の独断と偏見に満ち満ちた命名からお分りいただけるとおり、不倫した方よりもされた方が醜悪に描かれているのが、このドラマの巧いところであり憎いところです。
あたかも不倫カップル同士の方が純愛であり正義であるかのような描かれ方さえします。


ちなみに私は不倫はいけない事だと思ってます。
なんか私にしちゃ普通な事を言ってるように思われそうですが、私は「嘘をつく」「人の物を盗む」といった事が大っ嫌いなので、両方に該当する不倫は許されざる事だと考えますね、やっぱり。

それに、私は結婚という制度(そしてそれに過度の期待や幻想を抱いている人々)には言いたい事が色々あるけど、結婚も一種の契約である以上、契約違反はいけません。
だから、たとえ本当にその不倫が運命の恋だったとしても、そして現在の契約先(配偶者)に重大な問題があったり、契約者間の関係がすでにダメになっていたのだとしても、その契約をきちんと破棄する前に他の相手に走っちゃうのはダメですよ。


ですから、このドラマにおいても不倫された側(ダメ夫にウザ夫、そしてキモ女)は本来であれば100%被害者であり、彼らの方にこそ正義があるはずなのに、本人たちがこれでもかと醜態を晒しまくるせいで、同情できないのみならずむしろこの人達の方が悪くね?的な雰囲気すら漂って来るのです。
なんつーか、こういう人達って…ねえ(笑)。


まずサワさんのダメ夫。
この人が本当にダメなんだ。サワさんの心がどんどん自分から離れ、他の男に向かっていくというのに、頑なに現状を認めようとせず、サワさんの話にも耳を塞ぐばかり。利かん坊みたいなヒステリーを起こしてサワさんを閉め出そうとするサマは本当に見苦しい事この上ありません。
なのにいよいよ妻の不倫が決定的になったらこのダメ夫、さらにみっともない事に以前から自分に色気を出していた女性部下に手を出そうとしたのです(どこまでもダメ夫なので思い通りにはいかなかったようですがw)。
いくら自分が被害者だからといって、自分まで同じ行為で身を貶めようとしなくたっていいのに。プライドはないのかよと言いたいです。


そしてリカコさんのウザ夫。
この夫、なまじ地位やお金があるから本当にウザイ(笑)。
雑誌編集長という立場を利用し、リカコさんの不倫相手である猫侍の絵のプロモーションのためにわざわざ彼の元妻をあてがい、一緒に海外出張まで行かせてリカコさんとの関係をこじれさせようとしたり、リカコさんが猫侍との生活の為に勤務しているクラブにわざわざ顔を出しては一番高いシャンパン(といえばもちろんドンちゃんですね)を入れたり…。やる事がいちいちイヤミだっつーの。
しかも「リカコは必ず自分のところに戻って来る」という妙な自信がみなぎってるのもウザイです。そもそもリカコさんの気持が火遊びの方に傾いていったのは自分にも原因があるのに、そんな事は一切お構いなく、あくまでも上から目線で家に戻るよう命じるウザ夫。


しかし、上記の二人を合わせたよりもさらに厄介なのが、先生の妻であるキモ女です。
この女はロールキャベツ男子を絵に描いたような先生と首尾よく結婚に持ち込んだ後、まるで研究に勤しむ理知的な女性みたいな顔をしていますが、性根はほとんど髪の毛に引っ付いたガムです。
ダメ夫よりも遥かに早く先生とサワさんの関係に気づき、二人を別れさせるべくあの手この手を巡らします。サワさんのパート先のスーパーにチクるのはもちろん、先生の職場にまでわざわざチクリに行ったり(しかもメソメソ泣いて被害者ヅラで)、外堀から埋めていくところが何ともイヤラシい。
その一方で先生に対しては冷静を装い、リカコさんに対するウザ夫と同じく「戻って来て当然」という上から目線で接するところが憎々しさ100倍です。


被害者がこんなラインナップでは、視聴者の同情が不倫カップル側に集まるのも当然の帰結です。
サワさんと先生はもう本当に「運命の愛」「純愛」という趣で、「心から愛する人を得ると景色が違って見える」とかどこの少女漫画だと突っ込みたくなるような赤面もののアツアツぶりです。

リカコさんと猫侍の関係の方が個人的には共感出来るかな…。
猫侍は大人として色々アレな部分もありますが、リカコさんをひたむきに愛する気持は確かなようで、彼女の為に自分のキャリアを軌道に乗せようと一生懸命です。
リカコさんもそんな彼を一途に待ちながら、慣れないホステス稼業で生活を支えようと頑張ります。

ただねえ、リカコさんには家に残して来た子供が居るんだよね…。
同じ母親として、ここはどうしても共感出来なかった。

私自身は自分が子供を持ったとき、自分の中にあった恋愛部門(まあ元々極小物件でしたけどw)が完全に解体されて跡形もない更地になり、代わりに「母」という新築物件が建ったのをハッキリと感じました。
私が再び恋愛する事は決して無いでしょうが、まあどうせ元々喪女ですし(笑)、あんな面倒くさいものはもう要らないな~、なくなって清々したというのが率直な感想です。

もちろん、ほとんどの女性の心はそんな単純ではないと思います。子供の存在がすべてに優先するものとして常に自分の念頭にあり、相手もそれを尊重出来るのであれば、母であっても恋愛する事は決して悪い事じゃありません。
まして、私と違ってリカコさんのように美しい女性であれば尚更でしょう。
でも、子供を捨てて自分の恋に走るのはちょっと理解できないなぁ~。


最終回の結論から言うと、けっきょくリカコさんは2人の娘の元に戻りました。
娘たちも以前のように懐いています(現実はそんな単純ではないと思うんだけどね…)。
でもその家にはあのウザ夫も居るんだよね…。
私だったら一緒に暮らすのはもうムリなんだけど。
リカコさんがどのように気持に整理を付けたのか非常に謎です。
まんまと自分の思い通りになったウザ夫もシャクだし(笑)。

あわれ独りとなった猫侍は、リカコさんを失っただけでなく、色々あって利き手であった右手が使えなくなってしまい、左手で絵を描く練習から再出発する事に。
不慣れな手つきでスケッチブックに描いていたのは、未だ忘れ難いリカコさんの顔であった、というオチ。
悲しいなあ…。もちろん母としてリカコさんが子供たちの元に戻った事には納得出来るんだけど、猫侍の気持を思うとやりきれません。


そして、もう一方の先生とサワさんのラブラブカップル。
二人は愛の逃避行をぶちかまし、森の中でしばらく隠れ住んでました。
途中、先生が地元に戻って、ダメ夫とキモ女の両方に頭を下げて「僕たちに一緒にならせて下さい!」と青臭いセリフを抜かした事もありました。
当然ダメ夫とそのお母さんからは激しく罵倒されるし、キモ女に至っては自●だの女壬女辰だのデタラメな狂言で醜態を晒しまくって狂乱するし、それはひどい有様でした。
っつーか、そんな非常識な事を言いに行ったらそうなるに決まってんじゃん。しかも本人に頭下げられたって、被害者サイドとして良い気持がするわけないよね。
そもそも本気なら弁護士を通すとかすりゃいいのに。


成果を得られないまま(当然だ)森の隠れ家に戻ったその晩、何台もの車が隠れ家を包囲しました。
わらわらと出て来たのはダメ夫にキモ女、不倫された側の関係者一同。
彼らによって二人は力づくで引きはがされ、バラバラにされてしまいました。

まあ、悪いのは不倫してた二人なんだからこうなって当然ではあるんだけれど、寝込みを襲った皆さんは、こんな力づくで引きはがしたって、それで元に戻れると本気で思っているのかね。
ますます燃え上がるとか考えなかったのかしら。


しかしそこは流石にドラマ(の最終回)。
なんとあれほどラブラブで周囲を不幸にしてでも一緒になりたいと抜かしていた二人はアッサリ別離を決め、さらに信じ難い事に、いずれも元サヤに戻ったのです!!!

うわああああ。私だったら絶対に信じられない!!

不倫であった以上、すんなり好きな相手と一緒になれるのはドラマの結論として確かにどうかと思うけれども、それにしても先生、あれほど被害者ヅラを振りかざして好き放題していたキモ女の言いなりになるというのが全く理解できません。
関係者全員が顔を揃えた話し合いの席でも好き勝手に自分の要求ばかりするキモ女。「夫には仕事を辞めてもらう」「サワさんにもパートをやめてもらい、一度でも夫と会った場合は月30万円を一生私に支払うこと」とか要求内容が完全にヤ……いえ悪者です。

先生も先生です。こんな女と元サヤに戻ったら、今後の一生ロクな事になりませんよ。
不倫関係は清算しても、それとは別でこの女とも別れるべきだろう、どう考えても。
今の時点ですでに自分のいいように操ろうとして来ているこういう女は、今後ますます図に乗っていく一方でしょう。何か自分の立場が悪くなったら、いちいち今回の不倫の件を持ち出してまた優位に立とうとするに違いありません。

しかも、この騒動のせいで高校をやめる際、校内放送でサワさんへの熱いというかイタい想いをぶちまける先生。
そんな事の為に学校の備品を私的利用しないで下さい。
ストーカーよろしく校外から乗り出してそれ聴いて号泣し、それでもなお先生と会おうとしないサワさんもどうなのよ。アンタそもそも先生に会いに来たんだろ。
こうなってくると、ただただ視聴者の同情を買いたいだけの演出のように見えてなりません。


サワさんは自宅に放火してボヤ騒ぎを起こし(しかし放火するとか、最初もスーパーの口紅盗んでたし、サワさんって大人しそうに見せかけて実は色々問題な人なんじゃないか)、迎えに来たダメ夫に遂に離婚を切り出されました。
ダメ夫も最後くらいはダメじゃなくなったか…。
どう考えても、一旦ここまでこじれてしまったら修復は不可能です。プライドがあるならダメなものにいつまでもしがみついてないで、自分の為と思って別れるべきでしょう。


ダメなものにいつまでもしがみつく事に成功したキモ女の方は、先生とともに遠くへ引っ越そうとしています。
その際、何か言いかけますが、先生に遮られて言えずじまいでした。
「先に行ってるよ」と一人引越のトラックに乗り込む先生。
そのトラックとサワさん、そして消防車が同時にすれ違ったところで物語は終わりました。
なんだよその不完全燃焼なラストは。
サワさんの「再犯」を匂わせたモノローグで終わってるのも意味深だし。


それにしてもあの女、この期に及んで一体何を言おうとしていたのでしょう。
一生先生を束縛する気満々に見せかけといて、引越先に追いかけて行かずに独りひっそり行方をくらませるとかなら好感度うなぎ上りだったんですが。
これが現実であれば、紆余曲折あっても結局元サヤという結末も有り得るけれど、ドラマとして色々しっちゃかめっちゃかドロンドロンにしてしまった以上、変に現実感を出そうとしないで、みんな別れて終わりにするのが良かったんじゃないかね。
不倫の関係も終わりになるけれど元々の夫婦もみんな離婚して、全員が一人になって再出発する、というのがドラマとして最も綺麗な終わり方であったと、個人的には思います。



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9月25日(木)のつぶやき

2014-09-26 02:56:36 | 徒然話

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昼顔最終回は甚だ、甚だ不満であったッ!! しかし続く番組で三田佳子さんの麗しさとマツコさんの安定の毒吐きっぷりにかなり癒されました。



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