舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

4月4日(金)のつぶやき

2014-04-05 03:03:56 | 徒然話

自由が丘の読売カルチャーでは『逆襲のシャア』についての講座が開かれるらしい。おおお、ホントに自由だ…!! 宇都宮センターでもそういう自由な講座をひとつお願いしますよ。『音楽から読み解くカウボーイビバップ』とかだったらもう万難を排して行く!!!(笑)


まあ~でも現実的にアニメの講座なら、ガンダムやエ○ァンゲリオン、ジブリ作品みたいなメジャーどころしか無いだろうな…。


今年のディズニークリスマスには何としてもFrozenを絡めてほしいわ~。グッズ展開してくれたら鬼買いしちゃうわよ。あ、でも集客が減る1~2月のイベントに持って来るのもいいね! Frozenならオトナ向けグッズも色々作れそうですぜ、OLCさん!



Frozen鑑賞記

2014-04-05 01:28:22 | Disney (パーク、映画&テレビ)
本日はずっと書きたい書きたいと思っていた映画"Frozen"こと『アナと雪の女王』のお話です。



【※注意※】
こちらの記事は当該作品についての容赦ないネタバレを含みます。
しかも、私の偏った主観をたぶんに含んだ感想や、さらに悪い事にキャラのイメージを崩壊させかねない自作イラストまで添えられています。
したがいまして「オチを知りたくなかったのに!」「ディズニーに失礼な事言いやがって!」「キャラのイメージが損なわれた!どうしてくれる」などの苦情は一切お受け致しません。
これらは一個人が思うまま好き勝手に書き散らしたものに過ぎない事、誹謗中傷の意図は一切ない事をご理解のうえ、それでも「構わん続けたまえ」とおっしゃってくださる寛大な方のみ、

























……は~は~、これだけしつこく注意書きを載せれば大丈夫でしょう(笑)。
フォントサイズもいつもより大きくしたぞ。よし。


じゃ、早速登場人物紹介から参りましょうかね。




まず一人め、本作のメインヒロイン・エルサ様です。
いやほんとヘタクソな絵ですいません。
実際の画像を載せたいんだけど著作権的にマズいかと思いましてやむを得ず…。
(ちなみに見出し画像は輸入版サントラのジャケットです。自分が買ったCDの画像ならさすがに問題なかろう)

エルサ様はアレンデールのプリンセスです。
このお方、生まれながらにして自分の掌から氷や雪を生み出せる魔法の力をお持ちです。
しかも、その魔力がとんでもなくチートなのです。
どのくらいチートかって、これがもしRPGだったらそうとうな数の戦闘をこなしてレベルをカンストしなければ得られないほどの力です。
オンラインゲームだったら課金しなきゃまず無理だ。
そのうえ、それらのゲームと違って劇中描写を見る限りMP消費が皆無っぽいので、ほとんど無限に使いまくれる力なんですね。すごいや。

でも、幼い頃のエルサ様がこの魔法を使って妹と遊んでいた時、あやまって魔法が妹の頭に直撃し、危うく大惨事になるところだったのです。
幸い妹は命を取り留めましたが、この事故をきっかけにエルサ様は自室に閉じこもり、彼女の暮らすお城も固く扉を閉ざして外部との交わりを絶ちました。
エルサ様の魔力についての記憶を消された妹とも隔たれて育つ事に…。


そうです、エルサ様は悲劇のヒロインなのです
幼い頃からあんなに麗しいのに外へ出ないなんて勿体ない…もとい、妹が「遊ぼうよ」とドアをノックしても拒む事しか出来ず、だんだん強さを増していく己の魔力に怯えながら過ごした数年間…なんと辛い半生でしょうか。
しかも、彼女が大きくなった頃に両親である国王夫妻を海難事故で失ってしまい、「何とか自分の力を隠し通さねば」という悲壮な決意のもと戴冠式に臨む事になるわけです。


まあ~この時点で観客(私)がエルサ様に感情移入しまくり&贔屓目で見まくりになったのは自然な流れでしょう。
では、チラリと出て来た「妹」つまりアナの方はどんな人なのかと申しますと……。



こんなのです。


お城とはいえ外部からシャットアウトされた空間で、しかも唯一のお姉さんからも訳が分らないまま拒絶されて育ったにしては、彼女は鬱屈する事無く奔放に育ったと言えましょう。
いえ、いささか奔放に育ち過ぎました。
とりわけ色恋方面において。


この妹、いくら何でも色気づき過ぎです。
城の中で悶々としていた数年間に一体何があったんでしょう。まさか王か王妃の遺品の中に秘蔵の恋愛小説コレクションでも見つけてしまったのでしょうか。
これから戴冠式って大事な時に、ロクに準備もせず素敵な男性との運命の出逢いを高らかに歌い上げる妹…。

「外の世界に憧れるプリンセス」といえば人魚姫アリエルもそうでしたが、彼女は少なくともエリックと出会うまでは外の世界そのものに憧れていたのであって、最初っから男との出会いを欲していたわけではなかったぞ。ラプンツェルだってそうだ。
数十年前の白雪姫ならともかく(♪いつか王子様が)、21世紀のプリンセスとして、コレどーなんだろ……。


私の老婆心を他所に、悪い予感的中。
この人ったら秒速で相手を見つけちまいました。
それも、城の外に飛び出した直後に偶然行き当たった相手です。

さらに都合のいい事に相手もどこやらの王子で、戴冠式にもその後のパーティーにも出没。
二人で大広間を抜け出し、一曲歌ってる間にすっかり恋に落ちてプロポーズ承諾まで行き着いちまいました。

ザ・インスタント彼氏。
安直ここに極まれり。



しかし、傍から見ているとこの王子、どうもヘンです。
このイラストでアナの左側で輿を担いでいるリロの人形スクランプに毛が生えたようなのが彼氏・ハンス王子な訳ですが、なんだかこのハンス王子、マジで人形みたいなのです。
優柔不断な草食系男子って意味じゃないよ。もっとタチが悪い。
アナが「自分の居場所が無くて」と言えば「ボクもなんだ」と言う。
「♪愛は開かれたドア」と歌えば「♪愛は開かれたドア」とハモる。
「♪過去の痛みに」と歌えば「♪さよならしよう」と続ける。
こだまでしょうか。いいえハンスです。


本当にこのハンスときたらアナの感情をそっくり真似しているだけのこだまというか傀儡みたいです。
素敵な出会いに恋い焦がれて外へ飛び出したアナとぶつかってくるなんて、「お腹がすいたなあ」と呟いたら目の前にステーキが降って来たみたいに都合のいい話じゃないですか?
普通だったらそんな絶妙のタイミングでステーキが降って来たらまず警戒しますが、アナの場合は空腹に耐えかねて毒味もせずに一口で食べてしまうタイプのようです。

で、プロポーズの台詞がまた振るってるんだ。
ハンス「ヘンな事言ってもいい? 結婚してください!」
アナ「もっとヘンな事言ってもいい? イエス!!」

…だってよ。

ぇ、ロマンチックだと思います?私ゃ思わないなあ。
だってこの「ヘンな事言ってもいい?」って言い回し、直前にアナが言ったセリフの丸パクリですぜ。
コイツには本当に自分の意志というものがあるんだろうか……。
もちろん、恋に目のくらんだアナはそんな違和感など一切気づかず、お花畑モード全開のままエルサ様に結婚を報告します。




やっぱりというかなんというか、エルサ様の反応はこんなでした。
いえいえ、流石に実際のエルサ様の美貌がこんなに破壊されたりはしてませんでしたが(笑)、なんとか自分の力を隠し通さねばと切迫した心境のエルサ様にとって、このノーテンキな結婚報告がどれほど場違いに聞こえたか想像に難くありません。

もちろん「アンタ何アホな事言ってんのwwwww」などと笑い飛ばす余裕もあるはずが無く、エルサ様に出来た事といえば、ただ頑なに「会ったばかりの人と結婚なんてダメよ!認めません」と拒絶するのみ。

しかし、これでは恋する(正確には、恋に恋する)乙女モードのアナが納得するはずありません。
今まで拒まれ続けて来た不満が一気に爆発し、激しい口論勃発。
動転したエルサ様は衆目の前に自分の力を晒してしまいます。
その力がまた彼女の心を反映して非常に攻撃的な形で表出したものですから、貿易のためにどこかの国から来た使節の腹黒いオッサンにモンスター呼ばわりされるし、大広間の人々も国民達も恐慌状態だし、なす術も無くエルサ様は周囲を雪と氷で覆い尽くしながら逃げ出したのであります。


即座にエルサ様の後を追いかける事を決意したアナ。
例のインスタント彼氏に国の事を頼み、単身エルサ様の消えた方角へ走ります。
恋する乙女の行動力、おそるべし。


しかしながらその頃、いよいよ完全に独りになったエルサ様はアナとは次元が違うレベルで解放されます。
もはや隠し通す必要は無く、誰かを傷つける心配も無く、誰一人いない雪山で思うがままに己の魔力を振るうエルサ様。
それこそが例の"Let It Go"のシーンです。
このシーンでのエルサ様の麗しさはいよいよもって最高潮、完全に神レベルです。


最初、凍えそうなか細い声で「足跡一つ残らない雪山…ここは孤独の王国、私はまるでその女王みたい…」と歌い出したのが、周囲に吹雪や氷の結晶を巻き起こしながら手袋を投げ捨て、マントを脱ぎ捨てていくうちにだんだん力強くなっていき、やがて自由を手に入れて開放感に浸る快哉に変わっていきます。

魔法で長い長い氷の階段を作り、それを駆け上がっていく頃には、エルサ様の表情は完全に喜色に変貌。
階段の頂上でさらにダイナミックで美しい魔法を操り、壮麗な氷の城が出現します。
「ここが私の立つ場所!」と言い放ってエルサ様が力強く踏みしめた地面は、大理石よりも美しい模様が施された氷の床に。
天井には巨大なシャンデリアも出現します。

そしてエルサ様自身の変身が最も美しい。
故国の女王のティアラを投げ捨てて、キッチリ結い上げていたプラチナブロンドの髪をザッと振りほどき、さらに豪華だけどシックというより暗い色彩だった衣装が輝く氷のドレスに変わり、さっきまで羽織っていたマントの代わりに雪の結晶で織られたかのような軽やかなマントを身に纏う、このシーンの素晴らしさはディズニー史上屈指と言えましょう。

このシーンの音楽と映像の一体化も凄いんだよなぁ。
この華麗なる変身シーンのあと、「完璧な少女はもう居ない!」と歌い上げながら氷の城のバルコニーに出て来るエルサ様の歩き方、そして一番最後に「もう寒さなんて関係ないわ」というセリフを残してバルコニーのドアを閉めるところの表情が、今までの彼女とは別人みたいに色っぽいのよね~




雪の女王化してからのエルサ様は、生まれ変わったように自信がみなぎってます。
特筆すべきはその姿勢。まあ姿勢の悪いプリンセスというのはいませんので最初から猫背だったわけではないんですが、雪の女王モードのエルサ様は開放感からか、それともこの衣装の所為なのか、ものすごく背中のラインが美しいのです。こりゃそうとう背筋使わないと無理なポーズだぞ。
だから、このエルサ様の仮装orコスプレをなさる方は、背筋を意識するとよりエルサ様っぽくなると思いますわよ。お試しあれ~。


あともう一つの注目ポイントは、さっきも書いたように色っぽさです!
かつてこんなにも色っぽい腰つきで歩くディズニープリンセスがいただろうか、否、いない。
ジャスミンも白雪姫も色っぽかったけど、「オトナの色気」はエルサ様の専売特許ですねえ。


さ~て、作中最重要シーンの紹介が終わったので、後は巻きで参ります(笑)。


単身エルサ様に会うため雪に閉ざされた外に繰り出した恋する乙女アナ。
桃太郎よろしく道中で旅の仲間を得ます。
山男のクリストフと、彼の相棒であるトナカイのスヴェン。
そして、エルサが命を吹き込んだ雪だるまのオラフです。

一般に人気が高いのはオラフでしょう。彼は面白くて勇敢で、物語の重要部分で活躍します。勿論私も好きだ。
しかしながら、一番の推しキャラはなんと言っても激萌えトナカイのスヴェンです。
彼がもう某ゴムゴム海賊船の船医トナカイの「ザ・ベスト・オブ・マスコットトナカイ」の座を危うくするほど魅惑的なトナカイなのです。

まず幼トナカイ時代の姿が悶絶レベルに可愛い。可愛過ぎる。
相棒のクリストフ少年もそれなりに可愛いですが、スヴェンの可愛さの前には若干影が薄い(笑)。

大人になってもその可愛さは相変わらずで、クリストフと仲良く人参を半分こして食べるところといい、エルサ様の魔法で出来た美しい氷のオーナメントを見てはしゃぐ姿といい、見てるこっちはいちいち真っ白に萌え尽きそうです。

極めつけはなんと言ってもクリストフとの「会話」シーン!
もちろん魔法の雪だるまと違って普通のトナカイですから喋れないんですが、クリストフがスヴェンに話しかけた後で声音を変えてスヴェンのセリフを「代弁」するシーンを見ていると(ようするに現実主義の人にとっては一人芝居にしか見えない情景な訳だね)、スヴェンは本当にきっとそう思っているに違いないと思わせるものがあります。

クリストフと一緒に楽器を爪弾いて歌うシーンもいいねぇ。
この曲がまた素晴らしいのです。

クリストフ「トナカイは人間より素晴らしい。そう思わないか?」
スヴェン「そう、人間はみんな悪い。君以外はね」
ク「でも人間はトナカイより良いニオイだ。そうじゃないか?」
ス「そうだ。君以外はね」


という歌詞は本当に悶絶モノであり、サントラ聴く度にウットリします
アナとインスタント彼氏のデュエットより余程愛に満ちてるぞ。


ともあれ、そんなアナと愉快な仲間達状態で雪山の頂上のエルサ城に到着した一行。
仲間達を外で待たせ、姉妹の会話を試みるために一人中へ入ったアナでしたが、やはりエルサ様からの激しい拒絶に遭います。
「深い雪に閉じ込められたアレンデールを元に戻して!」と訴えるアナに「元に戻す事なんて出来ないわ!!」と叫び、動揺のあまり放った氷の魔法が運悪くアナに直撃!
さらに雪の巨人を作り出し、アナと仲間達を追い払ってしまいました。


這々の体で巨人から逃げ出した一行。
しかしエルサ様の魔法はアナの心臓に当たっており、アナの容態が急速に悪くなって来ます。
そこで、クリストフは自分の家族のような存在であるトロール達のところへアナを連れて行きました。

アナをクリストフの恋人と勘違いして熱烈に歓待するトロール達。
しかし、アナの具合は悪くなるばかりです。
彼女の前にトロールの長(なんか凄くカフナっぽい。うっかりするとフランク某氏よりカフナっぽい勢い)が登場し、心に突き刺さった氷の魔法は簡単には癒えず、唯一治癒の力を持つのが「真実の愛」だと述べました。

真実の愛……あっ!
ちょうどいいのがいるじゃん。
ほらあの、インスタント彼氏!


「持ってて良かったインスタント彼氏」とばかりに全速力のスヴェンに乗ってアレンデールの城へ向かう一行。

しかしそのインスタント彼氏は城でアナの帰りを待っていたのではなく、兵を引き連れてエルサ様のもとへ攻め込んでいました。
多勢に無勢で囚われるエルサ様。そのままアレンデールの城へ連れ戻され、両手を鎖につながれて牢に閉じ込められました。

そこへアナと仲間達が辿り着きました。
すでに息も絶え絶えのアナは暖かい部屋へ通され、すぐさまインスタント彼氏も面会に訪れました。

アナは事情を説明し、「真実の愛のキスで私を救って欲しい」と訴えます。
ところが。ところがです。
このインスタント彼氏、その訴えをにべもなく断りよるのです!!!


インスタント彼氏改め悪徳彼氏ハンス王子が言うところには、彼はアナに恋をしたのでもなんでもなく、ただアレンデールが欲しかったんですと。
王子とはいえ母国にはお兄さんがいっぱいいて、掃いて捨てるような存在でしかないハンス王子にとって、王座を手に入れるためにはアレンデールを狙うのが良いと目論んだわけです。
「本当はエルサが良かったが、妹の方がチョロかったのでこっちにした」的なセリフを吐いた時は思わず「だよね~」と納得しちまいました(笑)。


しかし、この期に及んでいまいち悪役としても弱いのはなんでだろう。
彼の動機も、そのための行動も凄く薄っぺらく見えるんだ。


アホな作戦を立ててはエージェントPにやっつけられているドゥーフェンシュマーツ博士でさえ、悪の科学者としてのアイデンティティをもうちょっと確立している気がします(笑)。
それに比べてこの悪徳王子、正体を現したにもかかわらず相変わらず傀儡っぽいんですよね。誰かが後ろで糸を引いてるんじゃないか(喩えではなく本当の操り人形の)と思うくらい。


だからこの後やる事がいちいちヌルいです。
既に虫の息のアナの命を奪うのは簡単だったであろうに、ただ暖炉だけ消して戸締まりもしっかりせずに退室。
「このままでは長くあるまい」と判断したにしてもツメが甘すぎます。

次にエルサ様のもとを訪れ、アナは死んだと嘘をつきますが、そんな事を聞かされて動揺したエルサの魔力がさらに高まるのは目に見えているのに、なぜわざわざそんな事を言ったのでしょうか。
囚われの身で縛められているエルサ様の息を止めるのは、これまた難しくなかったはずです。


そんなヌルい事やってるから、アナもエルサ様もわりかし簡単に外へ出ちゃうんだよ(笑)。
エルサ様に向けて、いよいよ明確な殺意を持って剣を振りかざすハンス。
しかし振りかざし方がこれまたヌルい。
既にほとんど身動きの取れなくなったアナがすかさず間に入ってエルサ様を庇えるほどにヌルい。
アンタは王子のくせにロクに剣の鍛錬もしとらんのかィ。

黄色くてまんまるキュートなお顔の殺せんせーが見たら「ヌルフフフフフ」と小馬鹿にされそうなヌルさです。


まあハンスのヌルさを追求するのはこのくらいにして、ここで一体何故瀕死のアナが命がけで吹雪の野外に飛び出したかをご説明しましょう。

驚くべき事に、彼女はもともとエルサを助けるために走り出たのではありません。
ハンスじゃダメだっつー事で、ターゲットをクリストフにチェンジするために外へ出たのです。
それも自分のクリストフへの愛に気づいたからではなく、他人(オラフ)から「彼は君のことが好きなんだよ!」と聞かされたから!!!





ああ…………(絶句)




…そ、そりゃ確かに結果的には姉の危機に瀕して自分の命よりも姉を救う事を選び、エルサ様に振りかざされた剣の前に躍り出て、身を挺して姉を庇いましたよ。
でも、CMで彼女が「エルサーーーー!!!」と悲痛な声で叫ぶ緊迫のシーン、じっさいのセリフはまったく違っておりまして、あのシーンで本当に呼んでいるのは「クリストフーーー!!!」なんですぜ。おいおいおい。それって虚偽の広告なんじゃないのか。


とはいえ、終わりよければすべてよし。
アナが躍り出た瞬間に彼女の身体は完全な氷に変化し、ハンスの剣は氷となったアナに当たって砕け散ったため、エルサ様の命は助かりました。
そして、この自分の命を投げうってまで姉を救おうとした行動が「真実の愛」と判定され、アナは無事に氷の魔法から解放されて元気な姿を取り戻しましたとさ。

い…一体誰が「真実の愛」判定を下しているんだろう…。
その辺りを考えると氷の魔法にもかかってないのに何やらうすら寒くなって参りますから深く考えないようにして、ともあれ「真実の愛」は何も色恋には限らなかったという、個人的には大変好感の持てるオチでそこは良かったです。

しかし全力で駆け戻って来たクリストフの立場は。


ま、彼の努力はのちに救われます。
夏と平和を取り戻したばかりのアレンデールで、早くもアナとイイ感じになれるのですから。
っつーかアナ、乗り換え早すぎだろ。
自分の命がかかっていたあの場面ではともかく、もう落ち着いたんだからいい加減がっつくのやめなよ…。

考えようによっては、アナは運命の相手が途中交代した稀有なディズニープリンセスとも言えるわけで(私の記憶が確かならばジゼルさんに続き史上二人めだと思うぞ)、必ずしも一発勝負で運命の相手を決めなくて良いという、21世紀の女子の人生にとって結構重要なメッセージを伝えてくれる役割を果たしているとも言えるわけですね(笑)。


一方、美しい氷のドレスを纏ったままで夏のアレンデールに立つ女王エルサ様。
彼女の顔にもう憂いは無く、自在にコントロール出来るようになった魔法の力でお城の庭にスケートリンクを作ったり、氷の花火をあげたりして国民達を喜ばせています。
よかったねえ。もう魔法の事を隠さなくても、ありのままの姿をアナにも国民にも受け入れられて、エルサ様としては素晴らしい結末と言えましょう。
エルサ様なら立派に国を治めていけるでしょうし、もし恋愛や結婚をする事があっても、一人の自立した女性として相手と対等に並び立てるでしょう、妹と違って(笑)。


そんなエルサ様にポータブル雪雲を作ってもらったお陰で夏を思う存分満喫出来るようになったオラフも、オラフと友情を育むスヴェンもたまりません。可愛いなあ~。
ラプンツェルのカメレオン&馬コンビみたいに、彼らを主人公にした短編を作って欲しいわ。


すいません、今回はいつも以上にムダに長くなってしまいました
次の記事はもうちょっと簡潔に行きますね~。

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