最近、随分と3Dの映画が増えているようです。
凄い興行成績(だけどアカデミー賞での評価はちょっとアレ)な『アバター』といい、今度公開される『アリス・イン・ワンダーランド』といい、あいにく私はなかなか観に行けないのですが、どれも是非映画館の3D映像で見てみたいものです。
とか言ってるけど今日は映画の話じゃございません(笑)。例によってダンスの話です。
優れたダンスに平面的なものはあまりありません。と同時に、踊り手にとってみれば、踊りが立体的になると突然レベルがドゴンと上昇してしまうのもまた事実です。
そうそう、「フラが平面的な踊りだ」というのは完全な誤解です。レベルの高い振付けになると、フラだってばしばし横向いたり斜め向いたり回転したり...といった動きが入ってきます。
もちろん「曲の意味を表現する」というのがフラの至上命題であるからして、ずっとソッポ向いたままってことは無いですけどね。
あと向きを変える事自体が意味を表している場合も多々あります。
いずれにしても、フラだって真っ当なものであれば、「最初から最後まで前向きのまま=たとえ後ろのファスナーが開いてても無問題」という事は無いはずです。
もし...あなたがすでに数年フラを踊っているというのに、平面的な踊りしか習った事が無いというのなら...それにはいくつかの理由が考えられます。
仮説1、「先生」に立体的な踊りを教える(もしくは踊る)技量が無い。
...大変に深刻な事態であります。
仮説2、振付が教則本やビデオから取った(盗った)ものである。
......これまた、違う意味で壮絶に深刻な事態であります。
そういう深刻というか悲惨な事態でない事を祈りつつ、立体的なダンスを上手に踊るコツを強いて申し上げるなら、それは「身体や手の向きを決して疎かにしない」という事です。
「真横」や「斜め」などの指定は、是非細かいところまで気を遣う事をお勧めします。
練習中に「アレ? 私の動き何かヘン」と感じた時は、この角度を今一度チェックしてみましょう。
こんな事を突然喋り出したのは、いよいよ明日から始まるうちのスタジオの新曲が、まさしく向きをばしばしと変えて踊る超立体的なフラだからです。
でもきっと、哀しげで素敵な曲にピッタリのエレガントな振付けなので、あまり心配しないで楽しんでくださいね。
そもそも、スタジオのメンバーに限らずウチの生徒さんたちは、フラ・ダンサーと言ってもかなり立体的な振付けやフォーメーションをこなしているので、ある程度キャリアを積んだ生徒さんなら、一般的なフラ・ダンサーよりはだいぶ方向感覚に優れていると思います。私の感触だと。
特に、掛け持ちでオリエンタルダンスもやっている人は方向感覚が鋭いですね。ベリーダンスなどのオリエンタルダンスは、フラ以上に立体的な踊りでフォーメーションも多いので、かなり練習になるようです。
方向感覚の優れたダンサーは、自分だけでなく舞台上全体の状態を捉える事が出来ます。
つまり、「ここで私は右を向く」という覚え方ではなくて、「ここで左右が交代する」というふうに、「今の隊形がどうで、これからどう変化するか」という視点から自分のフォーメーションを把握しているのです。
そういう能力を磨くと凄い事が起きます。
なんと、慣れている曲を踊った時、場当たり一切なしでその場でフォーメーションを組んで移動できるようになるのです。
踊りながら全体における自分のポジションを把握し、「ここは全体が3列になるところだから、私はこっちに移動する」と判断できるのです。
流石にここまで出来るのは我らがスタジオMでも限られたクラスだけかも知れませんね。
でも本当は、他のクラスの皆さんもその可能性を秘めているんですよ。「幾つも覚えられないから自分の立ち位置を固定する」などと考えずに、大変でもいろんな立ち位置に行ってみて、出来るだけフォーメーションのすべてを把握するようにすれば、絶対に方向感覚が磨かれてきます。
凄い興行成績(だけどアカデミー賞での評価はちょっとアレ)な『アバター』といい、今度公開される『アリス・イン・ワンダーランド』といい、あいにく私はなかなか観に行けないのですが、どれも是非映画館の3D映像で見てみたいものです。
とか言ってるけど今日は映画の話じゃございません(笑)。例によってダンスの話です。
優れたダンスに平面的なものはあまりありません。と同時に、踊り手にとってみれば、踊りが立体的になると突然レベルがドゴンと上昇してしまうのもまた事実です。
そうそう、「フラが平面的な踊りだ」というのは完全な誤解です。レベルの高い振付けになると、フラだってばしばし横向いたり斜め向いたり回転したり...といった動きが入ってきます。
もちろん「曲の意味を表現する」というのがフラの至上命題であるからして、ずっとソッポ向いたままってことは無いですけどね。
あと向きを変える事自体が意味を表している場合も多々あります。
いずれにしても、フラだって真っ当なものであれば、「最初から最後まで前向きのまま=たとえ後ろのファスナーが開いてても無問題」という事は無いはずです。
もし...あなたがすでに数年フラを踊っているというのに、平面的な踊りしか習った事が無いというのなら...それにはいくつかの理由が考えられます。
仮説1、「先生」に立体的な踊りを教える(もしくは踊る)技量が無い。
...大変に深刻な事態であります。
仮説2、振付が教則本やビデオから取った(盗った)ものである。
......これまた、違う意味で壮絶に深刻な事態であります。
そういう深刻というか悲惨な事態でない事を祈りつつ、立体的なダンスを上手に踊るコツを強いて申し上げるなら、それは「身体や手の向きを決して疎かにしない」という事です。
「真横」や「斜め」などの指定は、是非細かいところまで気を遣う事をお勧めします。
練習中に「アレ? 私の動き何かヘン」と感じた時は、この角度を今一度チェックしてみましょう。
こんな事を突然喋り出したのは、いよいよ明日から始まるうちのスタジオの新曲が、まさしく向きをばしばしと変えて踊る超立体的なフラだからです。
でもきっと、哀しげで素敵な曲にピッタリのエレガントな振付けなので、あまり心配しないで楽しんでくださいね。
そもそも、スタジオのメンバーに限らずウチの生徒さんたちは、フラ・ダンサーと言ってもかなり立体的な振付けやフォーメーションをこなしているので、ある程度キャリアを積んだ生徒さんなら、一般的なフラ・ダンサーよりはだいぶ方向感覚に優れていると思います。私の感触だと。
特に、掛け持ちでオリエンタルダンスもやっている人は方向感覚が鋭いですね。ベリーダンスなどのオリエンタルダンスは、フラ以上に立体的な踊りでフォーメーションも多いので、かなり練習になるようです。
方向感覚の優れたダンサーは、自分だけでなく舞台上全体の状態を捉える事が出来ます。
つまり、「ここで私は右を向く」という覚え方ではなくて、「ここで左右が交代する」というふうに、「今の隊形がどうで、これからどう変化するか」という視点から自分のフォーメーションを把握しているのです。
そういう能力を磨くと凄い事が起きます。
なんと、慣れている曲を踊った時、場当たり一切なしでその場でフォーメーションを組んで移動できるようになるのです。
踊りながら全体における自分のポジションを把握し、「ここは全体が3列になるところだから、私はこっちに移動する」と判断できるのです。
流石にここまで出来るのは我らがスタジオMでも限られたクラスだけかも知れませんね。
でも本当は、他のクラスの皆さんもその可能性を秘めているんですよ。「幾つも覚えられないから自分の立ち位置を固定する」などと考えずに、大変でもいろんな立ち位置に行ってみて、出来るだけフォーメーションのすべてを把握するようにすれば、絶対に方向感覚が磨かれてきます。