舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

F1日本GP

2008-10-13 03:39:19 | 徒然話
富士スピードウェイでF1日本GPが開催されました。

このレース、おそらく今季で一番面白かったのではないでしょうか!?
あんな素晴らしいレースが自分の国で開催されるなんて
ここまで凄いレース展開になると分っていたなら御殿場に駆けつけたかったくらいです。

天気は見事な秋晴れ。このまま平和的に終わるのかと思っていたら、予想は完全に(良い方に)裏切られましたよ。
まあ、ハミルトンがポールポジションなんて時に平和的にレースが終わっちゃ困りますが(笑)。
(当初は「嫌いではない」なんて言ってたハミルトンだけど、昨シーズンに贔屓のアロンソとの反目をさんざん見てきた上、英国紳士にあるまじき戦い方が鼻につくようになってきたため、今ではすっかり「応援できないレーサーワースト1」に君臨してしまいました。てか、彼以外のレーサーは誰が活躍してもそれなりに喜んで見ているので、今のところ唯一私が好きじゃないレーサーです)

ともかく波乱はレース開始直後から起こりました.
マシンが一斉にスタートを切ったその瞬間、ハッキリ言って何が起きたか正確には分りません。そのくらいスタート時に激しく入り乱れたのですね。
ほとんど強引にマシンとマシンの間に出ようとする人(たぶん主にマッサ)、とばっちりを受けてすっ飛ばされる人(中嶋カズキ君その他数名)、混乱に乗じてススッと前に出られた人などが混在し、それが高速で起きているわけですから、再現映像で見ても分らないほどのもつれようでした。

その混乱が終わった時、トップに立ったのはBMWのクビサ(この人もクビサだかクビツァだかよくわからんな)でした。
BMWもマシン自体は良いのに日頃フェラーリやマクラーレン・メルセデスに水をあけられている格好で、活躍をお祈りしているチームのひとつです(BMWのCMにカーミットが出演していた関係で)。
そしてその次、2位につけたのがなんとわれらがアロンソでした。

あなめでたや、前回シンガポールでの勢いをそのままに予選でずいぶん良い位置に入ったなと思っていたアロンソが、スタート時の混乱でさらに順位を上げ、2位にまで躍り出ました!!!
いくら闘争心に翳りが見られても(←こだわるねえ)ここぞのチャンスを逃さない素晴らしいテクニックですね。
それにしてもあの混乱に巻き込まれなくて良かった

一方ポールポジションだったハミルトンは逆にこの混乱で抜かされ、そこで理性を失ったのか無茶な運転をして接触やコースアウトを繰り返し、一気にカズキ君の前(=しんがりから2番目)まで落ちてしまいました。
さらにその無茶な運転にペナルティが科され、よけいタイムを下げる結果に。

へっへっへ。ハミルトンの不幸は蜜の味だぜ...と思っているのはだんじて私ではありません(いや、全然思ってないかと言われたらチョット嘘になるけど)。
ハミルトン転落の瞬間にフェラーリ様のクルーがガッツポーズしてる姿が思いっきり国際映像で流されてましたわよ。それも、自分とこのキミやマッサだって巻き込まれているのにですよ。正直な人って好きです。

思いがけず2位に躍り出たアロンソですが、ここで満足する彼ではありませんでした。
1位のクビサが最初のピットストップに入った後さらに2周し、ここでタイムを稼ぎまくったのです。
作戦は見事成功、アロンソがピットから出てくると首位が入れ替わりました
(いちおうご説明します:F1では主に燃料補給・タイヤ交換のために途中1度~何度かピットに入ります。このピットインする直前というのが、燃料が最も減って最もスピードが出る状態になっている勝負どきなのです。尤もここで無茶し過ぎるとゴクミの旦那さんのようにコース上でガス欠になって無念のリタイアなんてこともあり得ますから注意が必要です)

そうこうしているうちに追い付いてきたのがフェラーリ様のキミことライコネンです。
さすが去年の王者だけあって、いつも「やる時ゃやる」人なんですよね。一度はハミルトンとの絡み合いで順位を下げましたが、しっかり3位まで浮上してきました。
ついにはクビサに追い付き、レース終盤まで2位を巡って激しい攻防を繰り広げました。

アロンソは2位争いなどどこ吹く風で快調な走りを続け、なおかつ着実に2位との差を広げてゆきました。
そしてほとんど波乱なくそのまま1位でチェッカーフラッグアロンソ贔屓が安心して観ていられる走り方で、その美しい技術のほどもとくと堪能できました

ハミルトンともども後方に下がったマッサもその後順位を上げ、めでたくポイント圏内に食い込みました。
7点差でハミルトンとワールドチャンピオンの座を争っているマッサにとっては実に貴重な1点だったでしょう。ハミルトンの方はポイント圏外のまま終わりましたし。

だから私のような趣味の人(個人的にアロンソが好きで、そのためハミルトンに好意を持っておらず、その流れで目下の彼のライバルであるフェラーリ様を応援し、特に日本に偏って応援してはいない人)には理想的ともいえるレース展開でしたね。
結果は2位クビサ、3位ライコネン、4位ネルシーニョでした。アロンソのチームメイトのネルシーニョも一緒に表彰台に上がれて良かったです。

しかし最も良かったのは二人のチーム・ルノーの大スポンサーであるINGだったにちがいありません。
シンガポールの時点で「キタ――――!!」と思ったのかアロンソ主演のCMをばんばん流して宣伝に努めた甲斐がありましたな。
今頃会社をあげて喜んでおいででしょう。思わず無関係の私まで「INGやった~~」とか叫んでしまいました。心よりおめでとう存じます

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