La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告
 @ユカタン半島。

床スラブ下の地盤

2024年05月17日 | 新築

【5/15, 16の作業】 床スラブ下地盤埋め、配管

 

地盤埋めは、岩混じりの砂をある程度入れてあって、歩いているところなどはすでにガチガチに固まっている。コンクリ打ちを前にして、ゴミを拾って表面に出ている大きめの岩なども取り除いてあった。ゴミに関しては、やたらポイポイとその辺に捨てるし、仮設の木材に虫が食ってて樹皮が剥がれたのが落ちたりしてたので、まさかとは思うがゴミもろとも埋めてコンクリを打つのでは?と心配していたが、流石にそれはなかったw。

 隅まで入れて、

 水で固める。

 こんな感じ。

 車庫も。

右の壁あたりに落ちている白いセメント袋の上、見えるでしょうか。もう一羽の母鶏が卵を孵している。

庭でトータル15個の卵を抱えて頑張ってた鶏と違って、こちらは気が荒く、近づくと猫みたいにシャーシャー言う。そんなこと御構いなしでどかして卵を取るくせに、なぜか避けながら水を撒いていた。

 

 洗濯場の配管。

ここにガスタンクと湯沸かし器を置くので、ガス管の配管も。

  西面。上水の配管。

大きい縦管は保護のため。

 北面。

庇の上にタンクが乗り、手前部分に掘った井戸に繋がる。井戸は非常時に発電機で動かせるようにするので、いろいろごちゃごちゃしている。ずっと前に説明してあったんだがアレコレ抜けていて、数日前に再々確認したのでもう大丈夫だと思う。

 多分固定用の何か。

 

 外壁仕上げ。

明かり取りの穴を4つ埋めたところ。ファサードでなくとも外壁は気になるようだが、こっちは内壁の方が気になる。

 

 キッチンカウンター。

鉄筋のための穴あけが始まった。冷蔵庫やコンロの位置などを大体考えていただけだったので、どこからどこまでとかどこにどうとか現場で確認して決めて、流しも買ってきた。良さげなやつにおまけがついてたんだが、カランとカゴの他、なぜかナイフフォークセット、包丁、フライパンが付いてきた。よく分かんないが、ありがたくもらっておく。


保守的

2024年05月15日 | ユカタン諸々

連日暑いです。メリダは毎日最高気温記録を更新中。なんと、45℃までいった。砂漠とか気温自体がもっと高いところはあるが、ユカタン半島は湿気があるので厳しい。海辺の村では東京のほうが暑いかも…と思ったが、ここは絶対に東京より暑い。たぶん、インドとかバングラデシュみたいな感じ(行ったことないけど)。

 市役所で列をなす人々。

メリダ市の「地球温暖化を防ごう!暑さ対策に木を植えよう!苗木プレゼント!」に、今年はわんさか人が押し寄せた。苗木プレゼントは、実は前からやっている。あと、集合住宅街などに苗木を大量に持ち込んで住民ボランティアを募る植樹イベントなども、結構前からやっている。連日の猛暑で、エアコンの使いすぎで毎晩のように停電してるらしいんで、辛抱たまらんくなったんだと思う。

 こんなに暑いのに来ない旬。

まだこんな緑のマンゴーしかない。酷暑が終わったら熟し始めるんだろうか?本当に不思議。

 洗濯紐に棒をかける。

紐がたるまないし支柱を安定させやすくて、一石二鳥。メリダやもっと北では見なかった。この辺では庭が狭くてもやってるんで、面積の問題じゃないと思う。でも斜めの棒が地面に突き刺さってるという状態は少し危なそうなので、多分真似しない。

 お向かいさんが屋根の葺き替え。

 ヒルベルトんちのウアノ。

葺き替えをする人達が、頼んだ人が指定する木から葉を切り取る仕組み。今回は、買い取りを約束しておいた土地の葉だけでは足りず、急遽ヒルベルトんちとうちに生えてる木からも採った。が、うちのは背が高すぎて、比較的低めの木からほんの8枚ほど。

だんだん現代家屋にする人が増えて需要が減って、ウアノを生やしてる土地が減っている。じゃんじゃん提供したいと思ってたが、業者は屋根の葺き替えができる程度の梯子しか持ってない。高さ制限があるとは。

 「シャツを着た卵」

これに、トマトソースとチーズをかけて食べる。美味しそう。バジャドリというメリダに続く第二の街のレストランのらしいが、メリダと違って新鮮な卵が手に入るだろうから、もしかして半熟かも。自分で黄身を潰しながら食べられるなら最高。

ところで、とうもろこし粉からは本当にいろんな料理を作るのに、なぜその他のこととなるとマヤ人はこんなに保守的なのかと、ふと思った。今建てている家でも、何度説明しても馴染みのあることをしたがるというか新しいことはすぐ頭から抜けるようだし、マリアの作る料理も我々には目新しいが、いつもこの肉ならこれ…的にメニューが決まってそうなのである。もっと小さい村に行くと何曜日に何を食べるとかも決まってるらしい。

ウアノで葺いた屋根のほうがコンクリスラブの家より涼しいのは当然だ。虫とかの問題があるとは言え、熱い空気がてっぺんから抜けていくんだから涼しいに決まってる。というか、実際涼しい。じゃあ、そういう構造の屋根にすればいいのに、壁だって入り口だって仕組みと建材でどうにかなるやろと思うんだが、そうは考えない。マヤの家じゃなければ、ひとっ飛びでよくあるブロック造、それもよくある真四角の家である。

親方と建材の話をしていても、海辺のご近所さんやLさんと違って「まだユカタンでは普及してない、高い」などの会話にならず、一言「ない」と言う。需要がなくて(住民自身も考えないわけでそれも変だが)知識を得る必要がない得る気持ちもないってのは事実だが、それだけじゃない気がする。そんな「考えた末」の事ではなく、シャットアウトという感じ。

もちろん保守的なのは前から知ってたが、一体どういう背景でそうなったのか興味がある。マヤ文明(独自に科学的ああとか)のイメージからかけ離れている。ふーむ。

 


床タイル搬入

2024年05月15日 | 新築

【5/10-14の作業】 車庫周り庇、内壁色修正

 

 水タンクと床タイルの搬入。

まだ床スラブを打ってないので必要ないんだが、タイルの搬入日が買った2週間後とか1週間後とか言うことが変わるので、間に合わなくならないように念のため早めに買った。

 ベテランが運び出す。

こういうとき先頭を切って動くのはいつもベテラン陣。どうせ運ばなきゃならないんだが、若い衆はできるだけサボろうとする。

 2階に搬入。

大したこだわりはないので安いのというか、展示されていた特売品の中から選んだ。室内は壁の色に合わせるだけでよかったが、三和土や土間のタイルの色は少し悩んだ。というのも、ここは砂地の海辺と違って外は黒土、かつ雨季にはきちんと雨が降る。乾季の今は黒っぽいタイルだと汚れが目立つし、雨季には泥になるので明るいタイルのほうが汚れが目立つ。かといって室内とほぼ同じ(同じなのか違うのかパッと見わからないようなチョイス)というのも鈍臭い。タイルなんかいくらでもあるんだが、特売品から選びたかったので。

実は、ユカタンにはユカタン様式タイルというものがある。

 (c) Mosaico Peninsular

メキシコでは壁用の鮮やかな模様のタイルや、大胆な柄の床タイルなどがある。個人的には好きじゃないが、素敵だとウケる理由はわかる。で、ユカタンスタイルは、おそらく暑苦しさ対策だと思うが少しくすんだ色調が特徴。だが、壁とか床とか天井がガチャガチャうるさいのは嫌いなので、そこは普通に無地、日本のマンションみたいで構わない。ってか、日本では外構以外タイルって使わないか。茶碗とか落とすと絶対に割れますw。

 

2階建て部分の1階庇周りが始まった。ここを終えてしまえば後は屋内だけなのに、ヘソ曲げて来なくて放って置かれてた作業。親方が言うように、面積としても小さいし各々の工程はすぐ終わるが、細かい=全部すぐ終わるというわけじゃない。床スラブを打ちながら…というわけにいかないので、やはり片付けることにしたらしい。

 庇上部の仕上げ、1層目。

 傾斜をつける親方。

この下は書斎とその奥に納戸でちまちまと狭いし湿気も気になるところだったので、念入りにやってくれるのはありがたい。

 2層目。

 しずく処理。

ここだけ残っていた北面。その後、仕上げ。

 

 壁の色違いを直す。

ようやく着手。階段あたりを担当していた無口な青年が、1人でやっていた。無口だから仕事が丁寧だってことにはならないが、ヘラヘラ組じゃなくてちょっと安心した。基本的に、水だけをつけた金タワシの鏝でこすって、日を変えて塗ったマシヤの境界をぼかしていくというやり方らしい(ほら、材料はもう買わないから)。あとは彼がやったところが乾くのを待って、また口を出すかもしれない。

 

 洗濯場。

なぜかまた設備が進まない。が、我々が帰った後にちょっと来てやったらしい。ガス管を通すPVCを埋めといてくれと言ってあるが、やってない。

 風呂場。

左側の2本の穴は浴槽用(冷水と温水)。日本のお風呂だとお湯張りとか追い炊きのパネルが付くが、我々は風呂桶用とシャワー用に混合栓を2つ付ける。この暑いユカタンでは追い炊き機能が必要なくて、湯沸かし器経由の配管をするよりシャワーと別にもう1セット付けたほうがラクだからです。こちらも我々がいない間の作業。あれだけ言ったのに、また高さを間違えていた。もう笑うしかない。


4つの「あ」

2024年05月10日 | 設備/外構/庭

【5/8, 9の作業】 電気コンセント等取付、配管、間違い修正モルタル

 

以前から「別の現場に行っていて来ない」と書いていたが、ちょっと「なめんなよ」レベルになってきたので親方を呼んでテコ入れした。その少し前に、人工代の最終支払いをヨロと言ってきたんだが、それまでに払った分でカバーされる作業のうち、設備と壁の色違い修正が終わってないと突っ込んだところ、その後1週間、誰も来ず。ヘソを曲げていたらしい。

親方チームにとっては次の一大工程は床スラブで、その分はこっちが支払ってから…というのは承知している。が、設備の配線配管が終わらないと着手できないので、金がないから人を寄越せないという理屈は成り立たない。それはともかく設備はなぜ来ないのかと聞くと、こちらは言い訳できないのでごにょごにょ。要は、壁の色違いが目の上のたんこぶで、悪いのは自分なのでやらなきゃならないんだが臭いものに蓋で逃げてるうちにますますうちに来づらくなって、基礎工事など気分良く進められる別の現場にかかりきりだったわけですね。子供かよw。

とはいえ、日本の会社相手に非を指摘して「ちゃんとやれ、責任とれ」と言うようにはいきません。メキシコ人、面倒臭い。途中、色修正のための材料をこっちで買うつもりはないと言ったら、一時険悪になった。が、基本的に文句をぶちまけたいところを我慢して相手を追い込まないようにしつつ、逃がさないようにしなければなりません。とても難しかった。

まぁ、最終的には気持ちよく翌日から作業を再開した(壁の修正のための材料も自分でどうにかすることにした)。が、理詰めで攻め合うような会話じゃなかったんで、後から考えても何をどう言ったら話がまとまったのか、さっぱり思い出せないw。

 玄関脇トイレの排水管の穴。

 その他の排水管も繋がる屋外の管。

  トイレ完了。

  浴室エリアのトイレも。

ここのバスルーム(トイレ・シャワー・洗面台のあるエリア)と違って、便器と手洗い用の小さい洗面台だけの狭いトイレが2カ所あるので、彼らにとっては非常に面倒くさい。メリダや海辺だと各寝室に比較的ちまちましたバスルームがついてる家もあるんだが、田舎のマヤの村にはそういう家はない。絶対に面倒くさいと思っている。

  風呂場もほぼ完了。

 

 扇風機の取付位置を直す。

 忘れていた廊下のダウンライトを付ける。

あとはスイッチやコンセント類の位置なども直す。勝手に誤解したままつけていた話はこちら

 書斎のダウンライトの位置。

穴の右にある色の濃い部分が、もともとつけようとしていた場所。どう考えたって扇風機の羽が壁にぶつかる。が、こっちが言っても大丈夫大丈夫と無視し続けた親方と、何も考えずに天井の仕上げを終わらせた作業員。でもって、直すならちゃんと真ん中につけろと思うんだが、微妙に右寄り。もう、諦めた。

 こちらの壁付き照明の位置も、もう諦めた。

スイッチやコンセントのプレートも傾いてるが、それももう諦めた。海辺の家でカランがあっという間に緑青まみれになったのをそのままにして、面白がって日本からの客に「メキシコ品質」と言って見せてたんだが、今度は「ユカタンの田舎品質」になりそう。

 車庫の照明は、位置変更なし。

代わりに明かり取りの穴を埋めた。

 

 気温のとこ、見てください。

連日40℃超だが、ユカタン南部の内陸が暑いのは、引っ越す前から承知している。が、建ってる向きが悪く天吊扇風機もないアホ借家は灼熱地獄である。室内で38℃を超えている。「もう諦めた」が増えてきたのは、早く新居に移りたいためw。

昔どこかで、メキシコの4つの「あ」という話を読んだ。「慌てず、焦らず、諦めず、当てにせず」。確かにそうの通りなんだが、慌ててほしいときには諦めも必要だ。

 

 チュクムを買いにメリダに行った。

マヤの奇跡の漆喰(詳しくはこちら)。日本のお風呂をこれで造る。


村々での出来事

2024年05月09日 | ユカタン諸々

  隣村の教会の天井が落ちた。

この辺の他の村と同じく、人口に見合わない規模の馬鹿でかい古い教会で、修復作業もしていたようだが突然崩壊した。日曜だったが、幸い何も行われていない時間帯だったので、けが人もなし。

16世紀に建てられたときには修道院だったが、すぐに教会を増築した。シウ家や地元のマヤ人から文句が出たが、改宗作戦真っ只中でいろいろごまかして完成させた。

まぁ、歴史のある建物ですね。岩で作るんだから、手を入れないと劣化してきてこうなるのは分かっていたであろう。崩壊後、国立人類学歴史研究所が調査に乗り出してきた。

 

 鹿。

アバラという村(特に近いわけじゃないがユカタン南部の北端あたりにあるマヤの村)の遺跡で、鳥を背中に乗せて散歩する鹿がいたとニュースになっていた。鹿猟に行く知り合いが、今年はあまり遠くまで行かなくても鹿がいると話していた。連日めちゃくちゃ暑いが、関係してるかもしれない。

 

 1906年のユカタン鉄道網。

しっかりと、農産物の生産地まで敷かれている。うちの村も通っていた。駅跡は、文化センターという名の何だか分からない(いつも閉まってるんで)建物として残っている。

 IE Tram

こちらは州政府による架線レスの路面電車。メリダの旧駅舎跡「プランチャ」と郊外(人口増地域とマヤ電車の駅と外資&工場誘致に成功したエリア)を結ぶ3路線が、ほぼ完成した。車両はスペイン製。

昔の鉄道といい、この路面電車といい、州産業の発展目的ではマヤ鉄道よりよっぽどいいと思う。

 

 別の村長候補者のパレード。

独自の応援歌を大音量で流しながら、1時間くらいかけて通過していった。その間、こちらの候補者も借家の前あたりで進行停止して(前回の)、近所の人たちと話したり握手したり。野党連合(ユカタン州の与党その他)の候補者なので、ユカタンの旗を掲げている。

 

 マメイの木。

  

隣のゴミ一家のマメイの木の葉っぱがすべて落ちてつんつるてんになったと思ったら、木によって時間差があるようで、一本は本当のつんつるてんに実が1つだけのこっていて、別の木は新しい葉っぱと何やら小さい実のようなものが見える。

薄ぼんやりと一年に一回旬が来ると思ってたんだが、もしかして年に数回実をつけるのかもしれない。

 ヒルベルトの牛。

最近よく食べる。11時頃になるとお腹が空くのかモーモーうるさい。ヒルベルトが外出しているときは、その辺の葉っぱを与えておくと静かになる。

 視察の人たち。

一応売ってるので、ときどき見に来る人たちがいる。ブローカーじゃなくて牧畜してる人に売りたいと言ってたが、ちょっとブローカーっぽい。売れなかったかも。

 

 七面鳥のエスカベチェ。

スープ料理なんだが、汁を相棒に多めに取られてしまった。チキンより肉だけじゃなくてスープも力強い味。砂肝も入っていてすごく美味しかった。


遊歩道

2024年05月06日 | 設備/外構/庭

家はなかなか進まないが、庭は少しずつ。

 

ゴミ一家との境界の塀沿い。遊歩道が少しずつ伸びてきた。大きな岩を動かさなければならないのと、以前の石塀の下に埋まってたゴミを取り除くのが大変。

 遊歩道のスタート地点。

塀の下にゴミ一家の浄化槽が少しはみ出ていて、その上に投げ捨てていたゴミと土が一体化して盛り上がっているところ。掘れないので、そのまま高低差を生かす。写真の手前側は、道までずっと土をきれいにして何か植えるつもりだが、まだ分からない。畑の案もあるが、取り除いてもゴミの影響が残っているかもしれないし、植えた木が育つまで半日陰にならないし、市の水道がヒルベルトんち寄り(南東角)に引かれるのでそっちに作った方が水やりがラクなため。とにかく家ができてからじっくり考える。

  サクベも伸びた。

 別角度から。

この塀は裏(北側)の家が建てた汚いブロック塀で、汚れもそうだし、メキシコで多い「砕いたガラス瓶の欠けらを埋め込んである」防犯措置が塀の上に施してある。さらにその上に有刺鉄線。防犯目的はいいが、見栄えが悪いので嫌い。なんとかつる草が早く伸びて隠してくれないかと思っているが、植物ってのはいらんところにはギャンギャン生えて来るくせに育ってほしいところではなかなか育たないもんですね。

ここからゴミ屋敷に向かうエリアは、大きな岩が地上に顔を出していて岩の隙間からいろんな植物が伸びているので、より大変になる。相棒が作っている上の写真の遊歩道につなげる予定だが、その前に雨季が来るとドロドロで作業する気にならないので完成するかどうか。

 ゴミ一家の鶏。

うちの納戸から追い出された後、木の根元に卵を産み始め(安心してもらうために木材などで囲ってある)、最後にはなんと15個になったが全部抱えて孵そうとしている。頑張れ、お母さん。ゴミ一家の婆さんが「卵を産んでないか?」と勝手にうちの敷地に入り込んできたとき、ここで産んでるとは知らなかったんで「知らんがな。心配なら自分んちから出すな」と答えておいた(もっとやんわりですよ)が、母ちゃん鶏、もう必死の覚悟で目も座ってきて動かないw。15匹もひよこはいらんので、産まれたらそのときに婆さんに話す。

とにかくこの家は動物を大切にしない。我々の現場が始まってからだけでも、犬2匹と猫少なくとも1匹を死なせている。他の猫ら、入ってこなくなったんで分からないけどもっと死んでるかも。マリアが言うには、金になる七面鳥以外は放ったらかしで、今はうちに入って来てついばんでる鶏は卵を孵している母鳥の番いの雄鶏1羽だけなので、他の鶏も餌をもらえずに餓死していってるかもしれない、と。子犬はウリ坊みたいで可愛かったけど皮膚病だったし、もう1匹の犬は痩せこけて見ていられなかった。みんな天国で幸せに暮らしてますように。


配線工事

2024年05月04日 | 設備/外構/庭

【4/27〜5/3の作業】 電気配線

 

えー、この間、電気屋(こちらでは水道工事も同じ人たち)が家族がどうとかで来られない日が数日、それが終わらないと床スラブが打てないということで作業員は別現場へ。確かに床スラブは打てないが、まだ車庫上の庇とか色違いの壁とかアレコレしなくてはならない作業はあるはずなんだが、来ない。

アレコレについて親方は、小さいこと、すぐ終わると言うが、それが溜まると結構な作業量になる。が、そういうことを指摘すると気分を悪くされるので言わない。こっちはストレスが溜まる。なんというか、Lさんが連れてきたチームと違って、基礎・ブロック積み・コンクリ打ち以外の工程はやり甲斐が薄いのかもしれない

この辺ではブロックを積んだだけの家も多く、ちゃんとした家も金が溜まるたびに少しずつ造ってもらうというやり方が多い。うちみたいな新築ドーンという発注はほとんどない。そうかと思ってた近所の新築工事も、なぜか途中で止まっている。細かいところまで気を抜かずに造り上げて竣工引き渡し!って感覚がないのかも。

 ようやく来た。 

うちに関しては、とにかく設備が来なければ話にならないのは事実で、とにかく来た。機器やコンセントやスイッチの位置がことごとく違っていて、前にも一回そう伝えてあったんだが、再度正しい位置の確認をする。親方グループがまぁその辺…という位置に配線管を出してあるが、「正確な位置は後で…」と言ったまま内壁の仕上げをしてしまったせい。言わなかったら絶対にそのまま付けてたと思う。

 正しい位置に扇風機。

位置だけでなく、スイッチの数もおかしかった。このおじさんと親方と一緒に買いに行ったんだが、どうも数が合わない。親方に電気関係の図面は渡してあったんだが、2人が買おうとしていた数がやたら多い。

 その理由。

借家のスイッチ兼コンセント。スイッチがあるパネルには必ずコンセントがある。コンセントだけのパネルも、すべて3つも付いているタイプ。「この機器のスイッチはここ」とか「これはこことここでツーウェイ」とかは指定してあったが、まぁコンセントは何も言わなければ2つのパネルだろうと思っていたのが大違い。我々が図面で指定したスイッチにもコンセント、我々が指定したコンセント(2個想定)にももう1個コンセントをつけようとしていた。

この辺の家では全部こういう感じらしい。家は狭い(マヤの家なんかもっと狭い)が、家族は多くてみんな携帯のヘビーユーザーなので、コンセントはなるべく多く!ということらしい。そんなにいらないし、このスイッチと一緒のパネルは鈍臭いのでやめてくれと言ってあったんだが、忘れられていた。正しい数にしたら2千ペソ安かったw。

 

それから、まだマヤの家が半分ほど残っている村なので、天吊型の扇風機はほとんど使われていない。役場とか保健所ぐらい。隣村にも売ってないので、メリダまで行って買ってあった。

 間違った穴も開いたまま。

どうするんだよと思うが、そっち(親方チームの仕事)はもう放っておく。箱に入っていたパーツだけで取り付けていて吊り方に不安があったので、口を出した。長年使っている(ブンブン回っている)うちにバランスが悪くなったり、下手するとネジが緩んだりするので。おそらく、付けたことがほとんどないのだと思われる。

 コンセントなど。

こちらも全部、正確な位置を再確認(指示)する。まったくトンチンカンだったところは、我々が変更したのでなく、親方チームが間違えていたのだと言っておく。微妙にずれているところは、絶対に「細かいなぁ」と思っていると思う。

 ダメでしょ。

左が傾いている。実はこの件について、昔はメキシコ人はいい加減だと思っていたが、確かにそれもあるが、おそらく彼らにとってまっすぐとか直角とかちゃんと並んでいるとかいうことは重要でない。なんというか、例えば角度でいうと、30度、60度、80度、85、86…ときて90度はたんなる一度ずつの通過点でしかない。90度=直角も、91度も同じように重要でないというか。水平、平行なども同様。多分、文化的なもので、デザイン自由度の高いもの、例えば刺繍の民芸品とかなんかは、クリエイティブだと外人にも日本人にも人気です。

躯体工事のときは「ここは地震がないんだから、彼らがいいって言うならいいんだろう」って感じだったが、目に入るものは話が別だ。位置は細かく言うが傾きとなると、自分が現場監督でもない限り、管理しきれない。何か故障して付け直す時にでも直す。

 便器到着。

扇風機と同様、メリダにある設備関連の大きな店で買ってきた。便器なんか隣村の店でも売ってるが、商品ラインアップが違うので寄ってみたら、特売品でいいのがあったので。ついでにこれ!

 ウォシュレット。

一時、その店の外壁に大きな看板があったが、別の日に行ったらもう扱ってないと言われて諦めていた。それがなんと展示品の一つに付いていた。リクシルの米国子会社かなんかの製品らしい。これまでは日本の100均で買った「ペットボトルにつけるやつ」を使っていたが、これで快適なお尻生活!

メリダ中でなんと在庫はたったの2個であった。トイレは2ヶ所あるが、ちゃんと壊れないで動くか心配なので、まずは1個だけ買った。便器と一緒に配送を頼んだが手違いがあって、翌週の便(南部の村への配送は週1回だけ)で来た。問題だらけだが、ここはメキシコの僻地州のさらに僻地。この程度で怒ってはいられない。