昨日1月23日に書いた“Morning on”のスクリプトを読み返してみると、何だか、昔書いた京野世佐美が出て来る小説を思い出してしまった。確か、設定は、12月31日から元旦にかけてのラジオの深夜放送に彼女が出演し、乾いたトーンで淡々と喋るのを、主人公が、「そうだよね」と頷きながら聴くというシーン。互いの傷が似通っているからこその通じ合い。あんまりそんな深淵を形にしても良くは無いが、感じることは今も昔もそうは変わらずで、開き直ってはいるものの、取り替えしのつかない道を歩き続けているのかも知れない。