オーストラリア ヒロシのリタイヤ日記

1994年からメルボルン在住のヒロシです。留学後に現地で就職、国際結婚、2020年、55歳からリタイヤ生活。

クロスカントリースキーって何? シーズン初日

2022年06月14日 19時30分08秒 | スキー

昨年、ビクトリア州ではスキーシーズンに入って三週間足らずでロックダウンされてしまったので、5日程しかスキーに行けませんでした。幸い、雪が少なかった様で、ロックダウンがなくても、あまりよいシーズンではなかったようですが。外出は家から半径5キロ以内に制限されましたので、家の周りを毎日1、2時間散歩して近隣の方々と知り合いになれたのは良かったです。

さて、一昨日のことですが、今年の初スキーに一人で行って来ました。この日を一年中、待ち焦れていました。一昨日(6月13日)は祝日(女王誕生日)の3連休で、僕のホームグランドである標高1509メートルのグイ二ア山(Mt St Gwinear)は積雪が50センチ程あり、シーズン初の連休だったこともあって、想像以上に賑わっていました。天気は快晴、しかも風は殆どなかったせいか、百台以上の車が駐車してあったと思います。但し、殆どの来場者は雪遊びか、そり遊びが目的で、僕の様なスキーを履いて山に入るスキーマニアの人達は10数人程でした。その他に、スノーキャンプが1人、スノーシューが6人ほどだったと思います。ほぼ一本道だし、目印になる棒も等間隔で建ててあるし、スキーの通った跡やスノーシューの足跡があるので、道に迷う事はなく、午後にはスキーパトロール隊のボランティアが、見回りに来てくれるので安全です。

日本では考えられないことなのですが、オーストラリアのスキー場は、車で場内に入るだけで、一日60豪ドル(5500円)くらいの入場料がかかります。この入場料は施設内の整備や、除雪、トイレ、パトロール隊、救急隊、循環バスなどに使われます。オーストラリアの雪山の殆どはスキー場になっていて、高額な入場料がかかります。しかしながら、このグイニア山は国立公園内にある為、入場は無料。レンジャーと呼ばれる人たちが、国立公園内の道やトイレや避難所などを管理しています。

僕がするスキーというのは、クロスカントリースキー、強いて言えば歩くスキーです。チェアリフトのあるスキー場ではなくて、雪の積もった山道をスキーを履いてハイキングするスポーツです。山道ですから、上り坂はスキーで登り、下り坂はスキーで滑り降ります。

クロスカントリースキーで、上り坂を苦も無く登れる理由は二つあって、まず、スキーの裏側にある鱗のようなギザギザです。これで、スキーが後ろに下がろうとすると、雪に引っかかって、下がりにくいのです。(もちろん、ある程度の坂までは、ですが。)もう一つの理由は、スキーのブーツがスキー板に固定されているのは、つま先だけ。それで、スキー板から踵(かかと)を上げることができるので、通常の歩行に近い歩き方ができるのです。

ただし、登山道の道幅は2、3メートルしかないので、下りの時、小回りのターンが難しく、ほぼ直滑降、なので、スリル満点、というより、すごく怖いのです。今日はシーズン初日だったし、去年、一昨年も相次ぐロックダウンで、まともに滑れていないので、スキーの腕前はかなり落ちておりました。(というか、50歳になってからスキーを始めたので、そもそも初心者に近いが、、、。)それに、ガリガリ、バリバリのアイスバーンだったので、下りでのコントロールが難しく7,8回は転倒しました。というか、スピードが出過ぎると、止まれないので、気にぶつかる前に、転んで止まるしかない。本当はカッコよく止まりたいのだけれど、まだ、下手ですから、、、。

グイニア山の山頂では、写真を撮ってもらった60代のご夫婦とお喋りが出来ました。その人たちも僕とほぼ同じ様なアウトドア系の趣味があって、この雪山にはよくいらっしゃるのだそう。ここより更に雪深い、ボーゴン高原(Bogong High Plain)を無人の避難所に泊まりながら、スキーで彷徨するのが好きという凄い老夫婦でした。

話していて、様々なアドバイスをもらいました。例えば、60歳になると、シニアカードが使えて、レイク山スキー場の駐車券が半額の30ドルになるとか、高原の避難所では、無料で宿泊ができるけれども、飢えたネズミ達が沢山いて、ザックの中の食べ物を食べられてしまうので、必ず天井近くの釘からザックをぶら下げること。でないと、ザックに穴をあけられて食べ物が食べられてしまうからとのことでした。

それに雪山の避難所では、深夜、ネズミが走り回ってうるさくなって、寝られないかもしれない。そういう時には、餌になりそうなパンやチーズをネズミにあげると、お腹が一杯になって寝てしまうので、静かになってぐっすり眠れるとのアイデアも頂きました。老夫婦の名前を聞かなかったのが残念でしたが、またいつか、この人達には会えると思うのです。以前にもここで会った気がするし。

帰り道に話したスキーヤーは60代のバーティンさん。この山が大好きで、夏も冬も年中、この山を散策するとのこと。メルボルンに住んでいる人たちの99%は聞いたことがないというこの雪山、メルボルンから2時間30分で行けて、無料で雪遊びが楽しめる貴重な雪山なのです。

どなたか、メルボルン在住でクロスカントリースキーやスノーシューをしてみたいけど、道具を持っていない方、是非コメント欄にてご連絡下さい。一緒に、行きましょう。

グイニア山の山頂1509メートル (7人のスキーヤーで賑わっていました。)

ロックシェルターに行く途中、山頂を見上げるとこんな感じでした。右側は小川。

氷の枝。枝が雨に濡れて凍ったみたい。

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早期退職の方法 (6) 玄米ご飯は避けて通れない編

2022年06月14日 14時33分18秒 | 早期退職

10年以上前まで、オーストラリア産の白米のご飯が我が家の主食でした。僕にとって、白米のご飯は美味しいのですが、気になることが一つあって、それは、直ぐにお腹が空いてしまったことです。多分、消化吸収のスピードが速くて、血糖値が急上昇後、血糖値が急下降するのだと思います。つまり、燃料切れですね。僕にとって血糖値が下がることに依る最大の問題は、イライラしてしまうこと。いつも僕は夕飯前になると、どういうわけか突然、機嫌が悪くなったのです。結婚当初、どうして僕はいつも夕飯前になると決まって不機嫌になるのか、妻は理解できなかったそうです。

それで、当時は解決策として、僕は毎食、満腹になるまで、お腹が痛くなる程、ご飯を食べて、出来るだけ空腹になる時間を先によう伸ばそうとしました。そして、10時と3時にお菓子やおやつを沢山食べる。晩ご飯の前にも何か食べる。食べて、食べて、何とか空腹が襲ってくるのを防いでいました。

若い頃は新陳代謝も盛んで、体重もそれ程、変わらなかったのですが、45歳を超えた頃から、徐々に体重とウエストが気になり始め、鏡を見ると、お腹がポッコリと出始めたのです。ある日、ウエストを図ってみると95センチでした。「ヤバい、メタボだ。中年太りが始まったぞ。」と、危機感が脳裏を駆け巡りました。「この食生活を変えなければ、いずれは、糖尿病や癌などの生活習慣病になってしまう。どうすればいいのか。」と真剣に考え、解決策を探っていたところ、玄米食に辿り着きました。

実は以前から、僕は玄米を何度か試していたのです。でも、玄米の炊き方をよく知らず、白米と同じ炊き方で玄米を炊いていた為、美味しく炊けず、「玄米って、パサパサで、マズイね。だから皆、白米を食べるんだね。玄米って栄養はあるらしいけど、こんなマズイ物は食べられないよね。」といつも玄米ご飯は長続きしませんでした。

ところが、ある時、玄米の炊き方の記事を読んで、再挑戦してみました。我が家には炊飯器は無く、いつも鍋で炊いています。今まで、玄米の炊き方は白米と同じ要領でした。つまり、吸水30分、強火で沸騰させてから、弱火で14分、その後、火を止めて、10分蒸らす、でした。しかし、その玄米のレシピは、吸水一晩(8時間以上)、沸騰させてから弱火で20分、蒸らしが10分でした。

この方法で玄米を炊いてみたところ、パサパサ感がなくなって、もっちりして、十分に美味しく食べられることが分かったのです。それ以来、玄米は我が家の主食になりました。白米と比べて玄米のメリットは、

  • 腹持ちが良いので、次の食事の時間まで空腹にならない、しかも、その空腹は急激に訪れず、ゆっくり訪れるので、不快感はなく、不機嫌にならない。
  • 満腹になるまで食べなくてもよいので、太らない、寧ろ痩せる。
  • お腹の中で消化が悪く、吸収が遅いので、太らない、寧ろ痩せる。
  • 栄養バランスが良い。
  • よく噛むので、唾液がよく分泌され、消化器官が刺激されるので、お通じに良い。
  • よく噛むので、顎の筋肉や歯にもいい。
  • 腹持ちがよいので、10時や3時のおやつを食べなくても済む。よって経済的である。

我が家の昼ご飯は各自が別々に作ります。娘は大学の学生食堂で、妻と息子はサンドイッチを自分達で作って持っていきます。僕は麺類(うどん、ラーメン)の他に玄米の卵かけご飯、TKGですね。バリエーションを付ける為に、キムチを乗せたり、漬物を乗せたりします。

ここからは余談になりますが、オーストラリア人にとって、生卵は受け付け難い食べ物のようです。僕がオーストラリア人に、卵かけご飯について説明すると、「え?でも熱いご飯と混ぜるから、卵は煮えるんだろうね?」などと心配そうに聞いてきます。「いや、卵が煮えてしまうと、おいしくないの。あのドロドロがおいしいんだよ。」と説明すると、「えー?マジでー?信じられん、生卵を食うだと?!。」といった顔でまじまじと見つめられます。

寿司や刺身など、生の魚が食べられるオーストラリア人でも生卵は食中毒が怖いとか、あのドロドロが耐えられないとか言って避けます。僕も妻に卵かけご飯を食べさせてみたのですが、あのドロドロがいやなのだそうです。僕はあのドロドロが好きなのですが、、、。納豆だって、あのドロドロ、ネバネバがおいしいですよね。

前にどこかで読んだのですが、「もし卵が1個、1万円になったとしても、卵かけご飯を食べる為なら、俺は喜んで卵を買うよ。」という、卵かけご飯の熱狂的な支持者もいますね。確かに、あんな美味しくて、栄養満点の物が、数十円で食べられるのですから、日本人はラッキーですよね。

「玄米ご飯、食べたことあるけど、あんな、不味い物、食えないね。」と思われた、あなた。

最近、内臓間脂肪の蓄積による、お腹のポッコリが気になり始めた、あなた。

今まで、色々なダイエットに挑戦したけど、上手く行かなかった、あなた。

いつも夕飯前になると、不機嫌なあなた。

出来れば癌や糖尿病などの生活習慣病を予防したい、あなた。

早期退職をしたい、あなた。

あなたの本気度は玄米ご飯で決まる。玄米ご飯は避けて通れない。

では、また明日のブログでお会いしましょう。

 

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