少し前になりますが
渋谷Bunkamuraで開催されていた
ソール・ライター展に行ってきました
絵でも写真でも
対象の捉え方とか、それをどう強調するか
または省略するか
配置はどうするか
色彩は?
など
俳句に通じるところがあって
そんな目でいつも鑑賞してしまいます
今回のソール・ライターも
そういう意味でもとても俳句的に響くものがありました
私が1番好きな作品です
大胆な構図にハッとさせられます
俳句も人に見てもらうものという意識があるなら
やはりハッとするものがなくては
と思っているので
こういう作品は素通り出来ずに
しばらく作品の前に佇んでしまいました
大胆な構図にシビれます
カッコいい!クールだ!
俳句の上達の道のひとつとして
俳句以外の芸術や文化に触れる
そこで感性を磨く
という方法があると思います
俳句だけではなく
その他のものにも目を向けてみて下さい
きっと糧になります
第七席 春の雨ソール・ライター写真展 知草
モニカさんだけでなく作者の知草さんも選者の小澤先生も同じ物を感じたのでしょうね。
因みに同じく小澤實選 第四席には
まだ浅き春や馬込の文士村 媚庵
御存知とは思いますが媚庵さんは新興俳句で名を馳せた藤原月彦さんです。文豪達の避暑地のイメージがある「馬込」と「浅き春」の取り合わせは勉強になりました。
同じく小澤實選 第三席
ワックスを塗るグローブや冴返る 大江深夜
小澤先生は中七で切れる句を選びたがる傾向があるので救われた句です。
もし御時間がありましたら図書館で御覧になってくださいませ。
「まだ浅き春や」とゆっくり言ったのがいいですね。
東京俳壇、新聞の投句欄でしょうか?
中七や切れは響焔では珍しいのですね。
澤の人はこぞってこのパターンが多いと聞きます。
下五に季語を置く場合は上五中七である程度想像がつくので読者との駆け引きが必要です。
読者との駆け引き…楽しいですね。