二代目モニカの日々・・・ときどき俳句

【日々のいろいろ、十七文字の世界】二代目モニカです✨日々の出来事やときどき俳句も🐰

響焔4月号〜聰俳句鑑賞

2021年03月30日 | 俳句

何色と訊かれて春のいろという

 俳句を始めたばかりのころ「山笑う」という季語を知った。春の山の様子を「笑う」と表現したその季語に、初心の私は色づきはじめた春山を思い浮かべ、確かに山は嬉しくて笑っている、なんて素敵な季語なんだろうと、俄然「山笑う」で句を作ってみたくなった。私が思う春の山は芽吹いている植物の色。若葉のうすみどり、花々のももいろ。そして祝福するような真っ青な空の色。どの色も外せない。ならば、と出来た句が『うすみどりももいろそらいろ山笑う』。全部入れてしまった。
 掲句は逆だ。とにかくそれらを全て表す言葉として「春のいろ」。こういえば日本人なら同じような色を思い浮かべるだろう。何色かと訊いてこんな答えが返ってきたら、曲者だけど嫌いじゃない。



我が家の春のいろ達


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ハフラのなな)
2021-03-30 19:46:23
素敵な句ですね
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Unknown (モニカ)
2021-03-30 20:04:49
ハフラのななさん、こんにちは♬

あっさりしてますけど趣がある句ですよね。色々と言葉を述べてない句、憧れます。
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Unknown (まほろば)
2021-03-31 04:59:23
こんばんは。夜も蒸し暑くなりましたね。数年前に廃止になるまでヤフーブログで多くの人々と交流していたのですが、結社の幹部の方もいらっしゃいました。貴ブログは貴重です。おっしゃる通り省略が効いているところがその通りですが、逆に色々と余分に言う場合もありますね。自由律や社会性俳句です。実は去年の初めまで夏石・鎌倉夫妻の同人誌に3年間いましたが、色々言う句ばかりでした。吉本隆明さんは亡くなる前に、初めて俳句について語っています。省略や切れを含め、俳句の短詩としての歴史的独自性を長い方がより多くのことを言えると否定していました。なるほどと思いました。この句などは春について一言および一形式で言い切っていますね。それが無意味ということも想定しなければなりません。
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Unknown (モニカ)
2021-03-31 07:50:01
まほろばさん、おはようございます♬

俳句も他芸と同じで、表現の仕方も色々ありますね。自由律はそもそも十七文字ではないので、俳句というより詩の形に近いのでしょうね。
俳句は短いのが何よりの特徴なので、言葉で言おうとすると限界があります。表面的には少ない言葉で、その奥を鑑賞すると、言いたいことがわかる、というのが美しい俳句だと思います。
そのためには余計な言葉は省くという作業は必須。でないと、結局何が言いたいのかわからない、出ている言葉以外のものは見えてこない、という句になってしまいます。
読者としては想像の余地を残して欲しいです。隠れている作者の言葉、それを鑑賞したいと思います。
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