少し前のブログでもご紹介しました
響焔60周年記念の刊行物「ポケット版響焔句集」
私の他に3名の方が名乗りを上げて
同時に出来上がりました
送って頂きました句集から順番に
少しだけご紹介いたします
(私の句集と同デザイン色違いなのがわかりますか?)
「残像」あざみ精
嗚呼という声したようで落椿
白鳥のゆきつくところ君がいる
ふるさとの同心円の蕎麦の花
とめどなくピーナツ喰らい大晦日
古里がふとしゃしゃりでてかげろえる
春二番奥歯に挟まっている何か
ころもがえして木挽町浅葱色
溽暑なりアンモナイトの悲鳴なり
少年が鳳蝶と出会う海の底
老鶯の楚々と楽しい壺中かな
山崎主宰は序文で
「思い切りがよく、だからなんの迷いもなく作者の云いたいことがこちらに直に伝わってきて、読後は気分爽快この上ない。
動詞を極力抑えて名詞の効果を最大限に利用しているところなども私の好みに合っている。」
と云っています。
私が好きな句の
ころもがえして木挽町浅葱色
なども
「ころもがえ」「木挽町」「浅葱色」
この三つの言葉だけで
一読作者の感じた初夏を共感できます
東京の(江戸の)初夏は
色で云えばまさに浅葱色
ちょいと粋なんです
小股が切れ上がっているんです
色々説明しなくても
ストーンと伝わってきます
心地よい句があざみ精さんの真骨頂といえるでしょう
句集にご興味を持たれた方は
響焔のホームページよりご連絡下さいね