京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 散紅葉・ちりもみじ

2010年11月21日 | こんなところ訪ねて
  

「今年は赤い」と耳にする。2002年に次ぐモミジの当たり年だそうだ。確かに赤い。
夏の猛暑と近頃の朝晩の冷え込みで、ピークも早め、そんな色づき具合の観光名所もある。

午前中の時間は、控える行事ごとの段取りをつけることに費やされて終わった。
このまま家に、ではもったいない。昨日に続き今日も恰好な紅葉狩りのお日和になった。
混み合う観光地は敬遠したい…、そこで、先日、京都文化論の講座で紹介された「他言無用の寺」を訪ねてみようと決めた。

板書された地図だけを念頭に、わかると思い込んでいた。が、実際はその道しるべともなる石碑がわからずで、本日は大失敗!予想以上の距離も感じた。他言無用と願う、寺側の意思のバリアー、近づけないのだろうか?

後水尾上皇が造営した山荘・修学院離宮の背面一帯は、歴史的風土地区の山里が開けている。宮内庁管轄だ。

                 

   

離宮の茶室を拝領し修復した禅華院の山門、解脱山(山号)に散紅葉、まことに魅せられる風情だ。

紅く染まった野山に分け入り、その精気を身に取り込みながら、季節の移ろいを楽しむという紅葉狩り。 
『Beautiful Japan』 
「季節を愛でる心・その季節ごとに人を思う心・目には見えないものを感じる心」、日本の美の特質として川端氏が挙げられている。
    
       今日も結構歩いてしまった。…熊野が晴れますように。




コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
«   足も腰もこれで | トップ |  冬が来る前に~  »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ちりもみじ (yattaro-)
2010-11-22 07:37:02
目的の「他言無用の寺」には行き着けなくても、すぐ近くに由緒ある建物や庭園・紅葉が迎えてくれる京都。
目に沁みるような「ちりもみじ」ええですね~。
季節を愛でる・人を思う・見えないものを感じる・・・。
奥行きのある日本人の心。移り行く季節と重なって、まさに『Beautiful Japan』!!
返信する
京都燃える (Rei)
2010-11-22 15:14:11
京都はどこを歩いても歴史に繋がっていますね。
京都御所、桂離宮と誘ってくれる人があり2年続けて見学できました。
Keiさんのご紹介文を参考にたまには一人でと
考えていますが、実現しますかどうか?

仰るように例年に比し我が庭の楓も真っ赤です。紅すぎて血の色さえ感じさせます。
表現が適当ではないですが・・・・
返信する
移り行く季節、yattaro-さん (kei)
2010-11-22 21:27:06
気ままに歩いて、こうした山里の広々した美しい風景を目にするだけで気持ちも安らぎます。
きれいだ~、と思うだけで幸せな時間みたいです。

いつもと同じ道を通らず、コースを変えてみることで思わぬ風景が待っていてくれました。
見事な色づきです。
紅葉を満喫したあとに迎える季節を思うと、
春とは異なった趣でこの季節の移ろいを惜しむ思いがあるようです。
返信する
真っ赤に~、Reiさん (kei)
2010-11-22 21:43:49
山里の方向(東)に開いている山門、なかなかの風情でした。
気の済むまでたたずんでいたり、腰を下ろす場所を捜してしまいます。
きれいね~、と言える相手が欲しいときもありますから、小人数ならいいですよね。

栖賢寺という「他言無用」の寺。
ある店で尋ねましても、わかりにくいと言う返事で、やはりわかりませんでした。
八瀬・大原へ向かう道沿いから脇へ入るのでしたが…。

Reiさんのお庭の色づきも見事ですね。真っ赤です。
近場でいくらでも楽しめますが、ちょっと足を延ばしてみたくはなります。


返信する

コメントを投稿

こんなところ訪ねて」カテゴリの最新記事