京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

出会いもん

2021年08月17日 | 日々の暮らしの中で
この二日、雨は小康状態でしたが、今日また朝から激しい雨が断続的に繰り返されました。
ひと降りのあとは空も明るさを少しなりと取り戻すのですが、小止みにセミの鳴き声も弱弱しく、徐々にまた暗くなっていきます。軒低く瓦屋根が張り出し、南北に廊下が通る庫裏の部屋は昼でも夕暮れ状態。手元にスタンドを置いて、読書に励めましたこと幸いでした。

ナス、キュウリの頂き物は多く、炊いたソフトニシンの煮汁の中に素揚げしたナスを入れ、味を含ませいただくことにした今夕。この組み合わせも「出会いもん」といえるようです。
異なる食材を一緒に調理すると、味が交流しておいしさが増す組み合わせのことを「であいもん」と呼ぶのです。

家族で食卓を囲んでいるCMに目が留まったことがありました。もう何年も前のことでしたが、改めて再現してみます。
 イカと子芋を炊き合わせたのが小鉢に盛られて4つ。
 「おかあさん、イカとおイモが同じところに入ってる」
 「お皿、けちったん?」
 「二つの材料を合わせると、お互いがますますおいしいなるんや。であいもん、言うんや」

食材も人も、異質の二つのものが取り合わされて相乗効果が生まれる。味は染み合い、より深い味わいを増す。


これから孫娘の選択科目・日本語の宿題を添削をしなくてはなりません。
言葉の使い方を見てほしいとメールで添付してきました。どうなんだろうとは思うのですが、添削の観点からずれて私の作文にしなければ、いいか~。少しでも良いものに仕上げたいという思いの表れにほかならず、二人の味を組み合わせてみることにします。



コメント (4)
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