京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 心を満たした好い日

2015年12月26日 | 日々の暮らしの中で

クリスマスとは無縁で過ごして昨日25日は、3年ぶりに北野天満宮の終い天神に出向いた。今年最後の天神さんの縁日で、迎春準備の買い物客で賑わう。


参道の両側、境内周辺、さらには東側の一般道路に沿っても立ち並ぶ店をひと当たりのぞき歩いて、再度お目当ての店に戻った。その一つ、鞍馬からのおば(あ)さんのところで、すぐき漬けなど3品を買った。
パック詰めにした一つ一つに輪ゴムをかけ、それぞれをビニール袋に入れてまた輪ゴムで止めてくれている。代金を支払い、ゆっくり丁寧に包んでくれたものを受け取って歩きかけようとする私に、「良いお年をお迎えください」と声をかけてくれた。

「おおきに」とは返ってくるが、「良いお年をお迎えください」などと言われたのは初めてだったので嬉しくて、おば(あ)さんの方を向き直り「ありがとうございます。お元気でよいお年を」と言って会釈した。お互いに笑顔が浮かんだ…。
その後もずっと嬉しさが持続し、私の心を満たしてくれるよい日だった。

いつの日も心をこめて生きてこられたのではないか。ささやかな嬉しい巡り合いを得た。
コメント (10)
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