京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 「天台聲明の夕べ」

2015年11月06日 | 催しごと

【天台聲明の発祥の地魚山(左京区大原)で学ぶ「大原魚山塾」の僧侶たちによる聲明】と【縦横無尽に「打」を音に変える打楽器奏者・スティーブ エトウと透明感あふれる音色の篠笛奏者・佐藤和也】とがコラボレーショした、「天台聲明の夕べ」を楽しませてもらってきた。7回目になるのだそうな。
今日の聲明公演は「涅槃講式」と言って、釈迦が涅槃に入ったのを讃嘆する法要「涅槃会」で勤められる聲明なのだとか。いただいた式次第や解説が記されたパンフレットを読んでみるが、どうしてどうして難しくて、ご紹介するに正直なところ要約もかなわないでいる。

日本音楽の源流とされる聲明。そこに何の違和感なく美しい篠笛が響き、打楽器が邪魔にもならずに入り込んで、ひとつの世界を形成。聞き入る心を異空間に遊ばせてくれるような…、素晴らしい、本当に素敵なひとときだった。
私には聲明だけでは単調だったかもしれないところに、篠笛と打楽器が加わることで心に響くものになった。


たくさんの人にぜひ!とお薦めしたいが、このセッションは今日この時間だけのものだろうから、となれば、この機会を得たことはなんて素敵なこと! 篠笛のメロディー、音色の余韻に浸っている。一人酔い心地で、申し訳ありません…。
コメント (6)
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