香彩日記

一筆入魂!今の思いを『書』に込めて。

ただいま、お酒は出せません!~最近読んだ小説から

2022年05月09日 13時35分02秒 | 本(紹介・レビュー感想)
     

長月天音さんの小説「ただいま、お酒は出せません!」は、コロナ禍で奮闘する飲食店のお話。

     

物語は、カジュアルイタリアンレストランのベテランフロア係 鈴木六花の目を通して、幸せなプロローグから一変、コロナの最初の波が来た2020年4月、緊急事態宣言が発せられ、お店は都の要請により休業を余儀なくされたところから始まり、その後の1年半が描かれています。

冒頭部分では、ひたすらコロナの終息を祈った当時を思い出し、息苦しさを感じましたが、読み進めるうちに、コロナ禍だからこその気づきがあり、希望も見え、エピローグでは現状を受け入れ、明るさを取り戻した主人公の六花の様子に、私自身、前向きになれました。

 
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