黒部信一のブログ

病気の話、ワクチンの話、病気の予防の話など。ワクチンに批判的な立場です。現代医療にも批判的で、他の医師と違った見解です。

赤ちゃんを健康に育てるために

2014-10-25 17:15:53 | 健康・病気

赤ちゃんのストレスとは何かと、長年研究して来ましたが、ある時ひらめきました。これは決して統計をとって、疫学的に証明したものではありませんが、子どもを研究材料にしないという倫理がありますからしていませんし、私は一介の臨床小児科医で、研究専門医ではありませんので、していません。しかし、これを実践すると、子どもが病気にかかりにくくなるか、かかっても軽く済むことは、私の臨床経験で感じたことです。

 

          赤ちゃんの病気を防ぐ為に                             

 

☆もし現代の病気が、ストレスからくるものだとしたら、いつも自分のしたいようにしていて、おっぱいを飲んでは寝ている「赤ちゃん」のストレスは何なのだろうか。20年前に、あることに気がつきました。それは、お姉さんやお兄さんが始終赤ちゃんにさわったり、なめたりしていることが多いほど、赤ちゃんに病気、例えばかぜをひいたり、アトピー性皮膚炎や喘息様気管支炎になることが多いのです。赤ちゃんは、泣きませんが、さわられるのを「いやだなあ」という顔をしています。

 だから初めてのこどもの場合は、ほとんど病気にかからないですが、2番目、3番目の子になると赤ちゃんのうちから病気にかかるようになります。

☆アメリカのホワイト博士によれば、7ヵ月までの赤ちゃんは「父母や周りの人から愛され、かわいがられていると、感じさせることが大切。」と云い、「愛されている」とは「気持ちがいい」ということだという。「赤ちゃんが泣くのは、何かを要求している時だ。それを理解し、要求に応じてやることが、赤ちゃんを気持ちよくさせる」といいます。

☆だから赤ちゃんをいつも「いい気持ち」にしてあげると母親の愛情を感じるのです。お腹がすいたら、おっぱいを飲ませ、うんちやおしっこでオムツが汚れたら、すぐ取替えてあげ、いつもいい気持ちにしておくことです。

 それは決して、抱いたり、ほほをくっつけたりすることではありません。本当のスキンシップは、こころがかよいあうことで、肌がふれることによって、気持ちがかよい合うことなのです。ただくっつけば良いのではありません。

☆日本では、形だけのスキンシップ論が横行していて、愛することを、肌をくっつけることと誤解している医者が多いので、まどわされないようにしましょう。

 私は、小児科医として、初めて診察にきた、赤ちゃんやこどもたちと、仲良くなる為に、やさしいしぐさと、診察が終わったら必ず頭をなでてほめるようにしています。私の気持ちが通じると、次から怖がらなくなります。頭をなでたり、診察の時にそっと身体をさわったりすることが、スキンシップなのです。べたべたと、肌と肌をいくらくっつけても、それだけでは心はかよいません。

 肌がふれあうことから、親近感をもち、心がふれあうきっかけとなるのではないでしょうか。


 ☆赤ちゃんでも、抱いてほしくない時もある。

 抱いてほしくない時に抱かれたり、べたべたと身体をさわられたりするのは、必ずしもいい気持ちとはいえません。あなたも誰かにいつもさわられたり、抱かれたりしていて、いい気持でしょうか。抱いてほしい時も、誰かとくっついていたい時もありますが、いつもではありません。特にこころが満ち足りている時は、時々してもらえば十分なのです。むしろ満ち足りているときは、そっとひとりにしておいてほしいものです。

☆3ヵ月前後の赤ちゃんは、おきている時間が長くなりますから、コンビラックなどにのせて、頭の方を高くして、お母さんが見えるようにしてあげます。そうするとじっと見ています。見えなくなると泣いたりします。抱いたり、おぶったりすることはありません。

 「母親に愛されている」と感じているこどもは、母親のそばでじっとしていません。どこかへとんでいってしまいます。「母親が自分を愛していないのではないか」とか、「自分を置いて、どこかへ行ってしまうのではないか」という不安があると、母親にくっついていないと不安がひどくなるので、いつもくっついています。

☆初めての赤ちゃんは、「いい気持ち」にしてあげると、病気をしないのですが、2番目や3番目の子になると、上の子が、赤ちゃんを生きているおもちゃにしてしまうので、始終病気をするようになります。赤ちゃんはお人形やぬいぐるみよりもはるかに面白い生き物です。猫や犬のようにひっかいたり、かんだり、逃げてしまったりしません。だから、ちょっとさわったり、つついたり、頭をなでたり、手をにぎったり、とにかく退屈すると赤ちゃんをかまうのです。それが赤ちゃんにとって、うっとうしく、いい気持ちになれない事情なのです。

 初めての赤ちゃんでも、姪が来ていつも抱いていたとか、おばあちゃんが抱いてばかりいたとか、お母さんが可愛くてしかたなく、始終抱きしめ、ほほをつけていたなどということが多いと、赤ちゃんはそれがうっとうしく、いい気持ちではないのです。

☆赤ちゃんがいい気持ちになっていないことが、赤ちゃんにとってのストレスです。そのことが、病気にかかりやすくしているのです。ストレスによって、免疫の力が低下し、かぜをひいたり、気管支炎をおこしやすくなります。また、アトピー性皮膚炎などのアレルギー性の病気になりやすくなります。

☆お母さんが上手に、できるだけ上の子から離すようにさせると、病気が軽くなったり、かからなくなります。決して「触ってはだめよ」と言ってはいけません。しかると、ますますやるようになりますから。上の子のために、赤ちゃんとして、大きいお人形さんを与えたり、さわろうとしたら、上の子の相手をしてやったりするのですが、なかなかそれが難しいのです。せめて病気の時は、「今は病気だからさわらないで」とさわらせないで下さい。

そして「あなたはいい子でしょ」と言って下さい。子どもはいい子になりたいから大抵は言うことを聞いてくれます。うまくいかない時は、相談して下さい。       

 ☆或るおもちゃの図書館に関わっている人から聞かれました。「この世の中で一番おもしろいおもちゃは、何だと思いますか。」私は、いろいろ考えて、次々と言いましたが皆違うと言われました。答えは「人間」だったのです。

☆赤ちゃんを抱いたり、触ったりしていないと不安になるお母さんがいました。その子は始終病気になりましたが、私の話に耳を貸さず、他の医者に行ってしまいました。抱いていないと、お母さんが不安になり、抱かずにいられないのです。

☆赤ちゃんの、アトピー性皮膚炎も喘息様気管支炎も、赤ちゃんのストレスをなくすと治ります。治るというのは、3~4日できれいに治ることです。私の診療所に新しく勤めた看護婦が、私が「一週間後に見せて下さい」とひどいアトピーの子にステロイド治療を勧めて帰し、一週間後きれいになって来たのに驚いていました。第一子の治療は、保育所などに行かず、祖父母も同居していなければ、楽です。すぐよくなります。しかし、そうでないと、いやなことを「いや」と言えないうちは、病気を繰り返します。

☆埼玉県立小児医療センターの感染免疫科の医師が、私の紹介した患児の親に、紹介されて来る子は、圧倒的に第二子、第三子が多いのはなぜだろうかと言っていたそうですが、私は当然だと思います。

☆赤ちゃんのストレスは、意外なところにあったのです。赤ちゃんはストレスがないものと思っていましたが、赤ちゃんの目を見ていると、いやだか、いやでないかが判ります。同じことをされても、平気な子もいれば、いやがる子もいます。赤ちゃんの目を見ればすぐ判ります。赤ちゃんの健康は、ストレスをなくすことで、ワクチンではありません。上手に育てれば、ヒブワクチンも、肺炎球菌ワクチンも要りません。ヒブ菌も肺炎球菌も、乳幼児の5~10%の子どもののどに持っている菌で、抵抗力が落ちた時に発病し、抵抗力がひどく落ちていると重症化する菌です。多くの健康な子は、発病しても軽くて、かぜやのどの病気と診断されて治るし、もっと健康だと、病気にならずに過ぎて行きます。そういう子育てをしましょう。

 第一子で、余り病気をしたことのない子は、尚更、ワクチンの必要はありません。むしろ副作用で亡くなる子がいますから、10万人に一人でも悲劇です。健康でいたのに、ワクチンで死ぬことになったのですから。病気になって死ぬのと違います。再開後も死者が出ています。

☆判らないことがあれば、何でも聞いて下さい。

 


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5 コメント

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子供の咳がひどくなりました (悩んでいます)
2014-10-29 21:02:38
ある方に教えていただいてこちらにコメントさせていただきました。
子どもが軽い風邪をひいて、二週間位痰切れのお薬や、鼻水のお薬を小児科で出してもらい飲んでいました。
後は痰が絡んでいるのが治ればなぁ。という位回復したんですが、鼻づまりもあったので、耳鼻科に行きました。
その時に出されたお薬は前と同じように痰切れと鼻水と、咳止めのお薬と、初めてクラリスという抗生物質が出ました。
鼻に少しだけ膿がたまっているような事も言われ、蓄膿症の可能性も多少あると言われました。
でも、たいした事はないですと。
その薬を飲ませた夜から咳込みがひどくなりました。
日中もせき込んでいます。
明らかに飲み始めてからひどくなりました。
再度、耳鼻科に行き先生に話したのですが、薬のせいではないと言われました。
抗生物質も途中でやめない方がいいと言われたので、そのまま飲むという方向で帰宅しました。

でも、明らかに咳がひどくて…
こんな事ってあるのでしょうか?
もしよろしければ相談にのっていただけると嬉しいです。
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予防接種について (みほ)
2014-10-31 11:01:13
子どもに予防接種を受けさせるかどうか悩んでいます。もうすぐ生後4ヶ月になります。
予防接種で免疫をつけて予防する病気について出来る限り調べ,発症率や罹ったときの重症化なども調べました。メリットとリスクを天秤にかけて,どうすれば子どもにとって1番良い選択か考えています。
予防接種のおかげで今日,病気は減少したのかもしれません。多分そうなんでしょう。でも,予防接種を受けたために副反応で重症化・死亡という例が無くなったわけではありません。体内に異物をいれるのですから,どうしてもそのことが頭から離れず恐くなってしまいます。
先生の記事の中で『子どもの健康は子どもを気持ち良くしてあげることで守ることができる』とあります。それを実践して,さらに子ども自身の免疫力を高める努力をすればほとんどの病気は防げるのでしょうか?その努力が予防接種の代わりになれるのでしょうか?

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乳児湿疹について (まいこ)
2015-01-30 23:46:58
初めまして。悩んで検索しているうちに先生のブログへ到着しました、宜しくお願いします。
生後9ヶ月男児の母です。上に2歳4ヶ月になる男児がいます。
生後2カ月くらいから足首手首に湿疹がみられ、足首に関しては状態がひどくなり、ジュクジュクしてしまい、病院へ行きました。ステロイド軟膏を処方されましたが改善せず、病院を変えました。この時点で顔や腹部背部にも症状がありました。そこでは微量ステロイドを含むワセリンとワセリンのみの2種類を処方され、肌が乾くことのないように全身べったり塗るよう言われました。ステロイドを含む方を一週間使用したところ全身に改善し、その後は湿疹が出たらステロイドを含む方を、状態が良ければワセリンのみの方を塗るように言われ、今に至ります。
現在は症状は軽いですが、無くなったわけではありません。刺激があると口周りや足首に出やすく、汗をかくと背部にすぐ出ます。このまま薬を続けていかなければなりませんか?良い治療法があれば教えてください。上の子供はとても肌がきれいです。お返事はこちらに宜しくお願いします。spt32fg9@image.ocn.ne.jp
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生後2カ月です。ワクチンを受けるか迷っています (西村安枝)
2015-05-20 21:14:53
生後2カ月と11日の孫の事でご相談したいのですが、孫は心室中間欠損で、3mmぐらいの穴があいているそうです。まだ予防接種は受けていません。
最初はヒブからと言われているようですが、心臓に疾患がある子供の接種後の死亡者が多いと
聞きます。打たないリスクも考えられるらしく、かといって、せっかく与えられた命ですから万が一副作用で亡くなる事があったらそれも怖くて判断しかねています。
先生のご意見を教えて頂きたいのです。どうか宜しくお願いします。
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初めまして。 (ゆう)
2015-11-24 19:42:14
生後3ヶ月になる息子を持つ母です。
予防接種や原発事故について調べていると、
黒部先生のブログに辿り着き、先生のお考えにとても感銘を受けました。
それで、先生にご相談させて頂きたいことが2つあり、
コメントさせて頂きました。

一つ目は、予防接種の相談に先生のいらっしゃる病院に行かせて頂きたいのですが、
私の住んでる横浜市西区からだと電車で1時間以上かかり、
幼いこどもを連れて行くのが難しい状況です。
それで、横浜市内で、先生と同じような方針で予防接種対応をして頂ける病院はありますでしょうか?
いらっしゃらなければ、先生にご相談させて頂きたいと思っています。

先日、近くの小児科に検診に行った際、医師にまだ予防接種を受けていないことを指摘され、
死亡事故も起きているヒブや肺炎球菌ワクチン等は打たせたくないと思っていることを伝えると、
事故は特殊な場合だから気にしなくていいと言われ、
そんなことを気にする私は変わっているというような態度を取られました。
そのため、それ以上何も相談出来ませんでした。

二つ目は、夫の実家がある福島市への帰省についてです。
実家の周辺はホットスポットで放射線量が高く、
被曝のことを考えると幼いこどもを連れて帰りたくないのですが、
来春に福島市内で夫の妹の結婚式があり、帰省が避けられない状況です。
私は食べ物でも、内部被曝しないよう出来るだけ西日本産を買い、対策しているのですが、
夫も義父母も、放射能のことは風評被害だと言うばかりで、全く気にしていません。
それに人間関係の悪化が怖いので、私が気にしていることを義父母に未だに何も伝えられていない状況です。

夫は、式の後、福島の実家に1泊したいと言っています。
私は、日帰りで結婚式にだけ参加したいと思っているのですが、
夫は頑固で話を聞いてくれません。
自分の親や親戚がそこに住んでいるし、一泊ぐらい放射能の影響はなんともないと言われます。
私は、出来れば息子を福島に連れて行きたくありません。

原発事故があってから、いつも帰省について悩んでいます。
夫とは意見が合わず、放射能のことを話し合うと、いつも喧嘩になってしまい、辛いです。

先生は福島市内への滞在について、どうお考えになられますでしょうか。
お忙しいところ申し訳ございませんが、ご回答よろしくお願い申し上げます。
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