黒部信一のブログ

病気の話、ワクチンの話、病気の予防の話など。ワクチンに批判的な立場です。現代医療にも批判的で、他の医師と違った見解です。

新型コロナワクチンはどんなワクチンか

2021-04-20 09:57:22 | 新型コロナワクチン 
       新型コロナワクチンはどんなワクチンか

   ワクチンの光と影

新型コロナワクチンはどんなワクチンか           2021.4.
ワクチンの必要性を判定するには、ワクチン接種のプラスとマイナスのバランスで判断します。
受ける側のプラス― 病気の合併症の恐ろしさ、流行の恐れ、ワクチンの有効性です。
受ける側のマイナス―病気の治療法が確立されているかどうか、ワクチンの副作用の重さ。
 これで判断すると、必要ないという結果です。さらに適応説では、いずれ人と新型コロナウイルスは適応して共存関係になります。2009年の新型インフルエンザウイルスが1年で1万人の死者を出し、その後常在ウイルスとなり、死者は年間3~4千人になっているのと同じ経過をたどります。
新型コロナワクチンとはどんなものでしょうか。 ファイザー社ワクチンは、ウイルスのメッセンジャーRNA (蛋白質を作る設計図)をワクチンにして体内に注射し、そこから蛋白質を複製してウイルスの模造品(スパイク蛋白)を作らせ、それに対する抗体を作らせるものです。遺伝子の一部を使うので未知のことが起きる可能性があるし、ウイルスの模造品を作るとはいえ、同じ反応を起こすので、感染した時と同じ合併症が起きることが予想され、現実にワクチンの死亡者は、新型コロナと同じ血栓症です。健康な人に接種しているので確率は低いです。しかし、高齢者に接種すると、本来は自然免疫で気道の粘膜細胞で阻止できたのが注射で血液中に入ってしまい、合併症の確率が高くなることが予測されます。
1) 病気の流行はどうか(流行の恐れ)
日本での流行は僅かだし、死者の半数は80歳以上で大体が60歳以上。59歳以下で死者は数人です。しかも東京都内の死者の半数は、病院内感染と施設内感染で感染した人たちです。日本では約一年余でPCR陽性者は52万2千人(0.36%)、死者9505人です(4月16日現在)。(インフルエンザでは年間1千万人以上が発病) 横浜のクルーズ船のデータでは、感染率(PCR陽性率)が20%、半数の10%が発病しています。従来の言い方での感染率は、約10%となります。残り約80%が自然免疫で感染防御しています。ほぼインフルエンザと同じはずですが、まだ一年経ってもインフルエンザほどまで広がっていません。
2) 合併症の恐ろしさはどうか
◎死亡率は0.4~0.6%程度です(インフルエンザの死亡率は0.3%)。重症化率は、発病者の5%。しかし早期に治療していればほぼ救命できます。抗体陽性率は、東京が最高で1.35%。これが獲得免疫率、すなわち血液中に入ったが撃退した率です。自然免疫では抗体はできません。
 〇現場の医師の話では、きちんと入院管理ができていれば、重症化しても死ぬことは少ないと言います。それには早期の治療をし、解熱剤やステロイド剤を初期には使わないこと。80歳以上でかつ自分ひとりで日常生活を送れない方がコロナにかかるようです。
〇2020年12月8日厚生労働省研究班が実施した「covid-19関連血栓症アンケート調査」によると、軽・中等症者は5673例(93.5%)と大半で、重症例は395例(6.5%)でした。重症例のうち血栓症は105例、重症例の4人に1人でした。重症とは339例の人工呼吸器治療と56例のECMO(対外心肺装置)使用した人です。
3)ワクチンの有効性はどうか。
◎有効とする科学的根拠がありません。有効と言う根拠は、軽症化することと感染率が低くなるということらしく、インフルエンザワクチンと同じです。東大薬学部池谷裕二教授は「ウイルスの感染自体を防ぐことはできません。あくまでも「重症化を防ぐ」為に打つものだと言います。接種してかからなかったとか、軽くなったというのは根拠がありません。自然免疫の働きを除外できないからです。昔から言われている三た論法です。「雨ごいをした」、「雨が降った」、「だから雨ごいの効果があった」というものです。特にワクチンは健康上の問題のない人に接種していますから。
◎ 確実に有効だと考えられるのは、「コロナ恐怖症」の人です。コロナに感染したら重症化したり、死んでしまうのではないかと恐がっている人たちです。ワクチンを受けることによって「安心」を得られ、それで感染しても軽症化します。
◎ワクチンを有効とする科学的根拠が薄弱です。有名な英国医学雑誌BMJ誌がホームページでファイザー社の新型コロナワクチンの高い有効性に対する疑問を表明しています。その内容は ①çovid-19疑い例が大量に削除されています。新型コロナの疑い例、すなわち新型コロナの症状はあったがPCRで確認できなかった例合計3410例を感染者だったとすると有効率は19%―29%になります。②分析から削除された371例が不自然です。理由が不明なのです。③鎮痛剤の使用と非盲検化などもおかしい。特に2回目接種の時には半数弱の人に事前に鎮痛剤を投与しています。普通二重に盲検化するのですが、していません。
 ④またこの実験に参加した人は米国、アルゼンチン、ブラジルなど6か国43,448人で、計105ドルの手当てを支払っています。無作為で選ばれていないこと。
 科学史では、昔イギリスで風邪の治療の為に風邪にかからせる実験をしたのですが、なかなか風邪にかかってくれず、実験を中止しました。その結論は、「お金をもらってホクホクしている人は風邪にかからない」というものでした。ですから、本当の実験は実際に使われて始まります。医療従事者が先行して接種されたので、「自分たちがモルモットにされているのか」との声が医療従事者からあがり、各国で反対の声が出ています。
 〇アラブ首長国連邦(UAE)の国民970万人のうち既に620万人63%が1回は接種をしていますが、3月6日の新規感染者数は2959人で、100万人当たり305人です。
3月7日の東京では人口1300万人、陽性者数293人、100万人当たり21人。
4)病気の治療法の確立はまだされていません。
しかし、ほとんどの人が自然に治癒します。ウイルス感染なので、無限にウイルスが増殖することはなく、一時期を人工呼吸器かECMO(対外心肺装置)でしのげば回復します。
5)ワクチンの副作用はどうか。
世界では既に五千人以上がワクチン接種後に死亡しています。アメリカの元野球選手ハンク・アーロンも元気に接種して2週間後に亡くなりました。アメリカで千人以上、ヨーロッパで四千人が死亡したと言われていますが、詳細は不明。その多くは血栓症や脳卒中でした。
欧米では、100万人に4人が血栓症で死亡すると言われ、日本では160万回、110万人が接種していて死亡は既に6名、うち4名は女性の脳出血で、26歳の女性も含まれています。この死亡者6人のうち、残りの一人が心不全、残りの一人がなぜか溺死ですが、血栓症がその誘因になっているかも知れません。しかし、すべて因果関係不明として処理されて、補償はありません。
私はヒポクラテスの教え「癒せよ。せめて傷つけるな」を守り、少なくとも健康な人に対して、死に到る副作用のあるものは避けたいです。最大の副作用は、アナフィラキシーですが、これは怖くはありません。精神的にパニックになるからで、事前にちゃんと情報を提供し、受ける人にその心の準備をしてもらえばよいです。注射局所の疼痛と発赤腫脹、発熱、倦怠感などの全身症状も回復します。予防注射で死ぬことが問題です。
いずれにしても副作用は、コロナワクチンの接種を怖がるか、接種を嫌がっている人に出やすいです。そして最大の問題は、ワクチン接種後に死んでも「因果関係は不明」とされて、
補償されないことです。政府広報とは大きな違いです。私は過去に多くの予防接種過誤被害者の救済に取り組んできました。その結果は、「疑わしきは、被告人の有利」で、国やワクチンメーカーは責任を取りません。
〇アメリカのCDC(国立感染症情報センター)有害事象報告システムでは、2月4日現在でコロナワクチン接種後の死亡例は653件。
〇イギリス政府のデータでは、1月31日までにファイザー社ワクチン初回と2回投与合計710万人で、死亡143例。 
〇イスラエル政府発表のデータでは、1月末で60歳以上の90%以上がファイザーの2回接種を完了していて、それを解析して65歳以上では、新型コロナ感染よりワクチン接種の方が死亡率では40倍高いという結果でした。65歳以下ではワクチン接種した方が、250倍死亡率が高かったと言います。(「Nature」 収載といいますが、データ未確認です)
6)最後に、有効性の科学的根拠はないのに、一般的に見ると接種した人の発病率は少なくなったように見えます。しかし、それはプラセーボ効果(偽薬効果)を除外していません。ワクチンを打ったから安心だと考える人は、かかりにくいのです。
7)日本ではワクチンが必要か
 日本では新型コロナ感染症で、発病する人と死亡する人は海外に比べてけた違いに少なく、ワクチンを接種する必要はないです。世界の先進国に比べて感染率は20分の1、死亡率もそれ以下です。
ワクチンの被害で死亡者が出ることが問題です。その原因は血栓症であり、脳卒中です。これはコロナ感染と同じであり、ワクチンの原理から、ウイルスに感染したのと同じ状況になり、死亡者も出るのです。
発病率も、抗体産生率も、死亡率も、日本は少ないので、ワクチン接種の必要はなく、むしろワクチンを高齢者に接種すると死者や有害事象が目立ってくることが予想されます。
日本と同じように感染率や発病率、死亡率の少ないアジア諸国がワクチン接種を手控えていることは、十分根拠のあることです。
日本や韓国、マレーシアなどの諸国は、「なぜ中間層は没落したか」(テミン)によると、1960~70年代の経済成長で、生存ラインぎりぎりの階層が無くなったことが「日本経済の奇跡」と言うと書かれています。
「人新世の資本論」の著者斉藤幸平によると、日本はその人口のほとんどが世界の富裕な10%に入ると言います。東京新聞の報道でも、日本の低所得者年間200万円以下の人口は、1千万人だと言います。世界の絶対的貧困者数は7.4億人と言います。絶対的貧困とは、一日1.9ドル以下で生活する人を言います。アメリカ人の半数は年間所得が300万円以下です。新型コロナは、この世界の現実を浮き彫りにしてくれたのです。
アジア諸国でも、絶対的貧困率が低いのは、日本、韓国、台湾、マレーシア、シンガポール、タイ、ミャンマー、カンボジア、ベトナムです。そこが感染率、死亡率の低い国になっています。オーストラリア、ニュージーランドなどもそうです。

8) 世界では、4月16日現在
 世界 感染者数 約1億3881万人  死者 約298万人    人口 77億人
 アメリカ       3149万人      56.5万人      3.3億人
 インド        1407万人      17万人      13.7億人
 ブラジル      1375万人      36.5万人       2.1億人
 フランス      525万人        10.0万人      6513万人
 ロシア       462万人        10.3万人       1.45億人
 イギリス      440万人        12.7万人      6753万人
 トルコ       409万人        3.5万人      8343万人
 イタリア      383万人       11.6万人      6055万人
 スペイン      340万人       7.7万人      4673万人
 ドイツ       310万人       8.0万人      8352万人
 メキシコ      229万人        21.1万人      1.3億人
 イラン       217万人        6.6万人      8291万人

インドネシア     159万人        4.3万人       2.7億人、
日本          52.2万人       0.95万人      1.3億人
日本は人口では、世界11位で、感染者数は39位です。死者数ではもっと低いです。
人口で見ると、感染率、死亡率が低いことがお分かりいただけると思います。
上記にない人口大国は、中国14.3億人、パキスタン2.2億人、ナイジェリア2億人、バングラデシュ1.6億人で、あとは日本より人口が少ない国です。
9)医療のひっ迫
日本の医療ひっ迫は、政府や東京都、大阪府などが政治の責任を医療機関に押し付けて、病床を削減し、病床利用率が低いと保険点数を減らされてきたのです。その状況下の医療機関に押し付けるだけだし、保健所の数も職員数も削減してきたのに、コロナ感染と判断されるとすべて責任を押し付けるという政治無策です。そのために昨年11月から今年1月までの死亡者の増加につながったのです。発病したがまだ重症化していない人や、危機を脱して中等症になった人の収容先がなく、特に後者がコロナ病床を埋めていることもあります。中国のように、軽・中等症の入院先を確保すべきだったのです。今の都立病院はすべて前身が伝染病院か結核療養所で、当時伝染病が流行し都民のパニックを抑えるために作られました。