今日はすごくいい天気だったのに気付くのが
遅くもうお昼近くになっていた。
その時間からボードに行くのも何だか間抜けな
気がしたので久しぶりに映画を見に行った。
三田までは高速で行く。
全く便利な世の中になったもので青垣から三田まで
一直線に行けるようになっている。
そこで気をつけないといけないのが覆面パトカーである。
運転しているオッサンが覆面をしているわけではない。
奴らのやり方はいやらしい。何で正々堂々とやらんのですか?
あのコソコソした態度がもうどうにも見ていてうすら馬鹿馬鹿しい。
吉田は助手席でだるそうにしていた。現場がちょうどお昼過ぎに
終わったので伊丹から高速で帰る途中、ぽかぽか陽気の5月の
気だるい午後のことだった。私はこれから夏にむかって段々
暑くなって行くこの時期が好きだ。ぼんやり運転していた。
後ろから一定の間隔で着いてくる車に気が付いた。とその
赤い回転等が屋根の上に出てきた。どうやらトンネルの中で
追い越していたようだった。オッサンが二人素早く車から出
てきた。お急ぎですか、と言った。
その時吉田はもうし方がないなあと言う顔をしていた。