気がつけば８月も半分終わってた。

お盆休みも終わり今日からまた営業を再開しました。

お盆明けから掛りますから。と言っていたお寺の塀の瓦工事に入りました。

とりあえず高い所は足場を組んでもらうので、足場のいらない所からめくっていく。



一ヶ月ほど前、めずらしく笹上が電話をかけてきた。
むかし一緒に消防団に入っていた。

だいたいこういった場合、よからぬ話か面倒な話が多い。

８月の１７日に「生きっこラリー」の一環で小学生が会社に行くから瓦の作り方について話をしてやって欲しいということだった。
よくわからんが、むかし笹上には世話になっていたので引き受けることにした。

なんでも青少年健全育成推進協議会が近所の小学校と一緒になって夏休み中に「生きっこラリー」と称した仲間つくりキャンプを毎年実施しているそうだ。

３時に小学生が９人やってきた。すこし緊張しているようだ。まあそうだろう。
瓦の作り方や種類について、なるべく小学生に分かりやすいように説明した。
みんな真剣な顔で話を聞いていた。


特殊な瓦を作っている写真を見せ、おばあさんの最後の一捻りの重要性について話したらみんな笑っていた。

２０分ほどで終わりまた歩いて学校に帰っていった。

果して私の話は分かり易かったのだろうか。少し怪しい。

夕方、現場の進み具合を見に行った。

足場が出来ています。
仁岡と二小多は鼻息を荒くして言った。







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