更新のハガキが

免許の更新のハガキが届いていた。

すっかり忘れていたのだが今年は更新の年だ。

私の場合は規則正しく３年ごとにやってくる。

その間、無傷で過ごせたためしがない。

少しあいまいではあるが記憶をたどると約１８ヶ月に

一度の割合で赤い切符をもらっている。

赤い切符をもらうと、しばらくして簡易裁判所へ来るように

という御達しがあり注意書きにおおよそ１０万円ほど持参せよとある。

それで行くと長机におっさんと向かいあって座る。この場合

向かい合うのは残念ながらほぼ１００％おっさんである。

キレイなお姉さんが出てきたことは一度もない。

そのおっさんが一応事実関係について確認し、特に争う姿勢を見せずに

すべて認めると隣の部屋から別のおっさんが嬉しそうにあんたは８万円ね。

などといいながら出てくるのである。

この時私はその８万円についての架空の使い道について色々妄想するのである。

はい！君に８万円あげるから思いっきり無駄に使っていいんだよ。

私の頭の中にはすでに魔法のランプから出てきたいい人が語りかけている。

最後につかまったのは去年の４月１９日だ。もう後少しで１年無事故無違反で

私の免許の点数は元にもどる。





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