言の葉ひらひら - Wordy Leaves Dancing

「はじめに言葉があった」
"In the beginning was the Word."

サロメ小町

2006-04-07 | 美の葉


昨晩はとんでもないものを観てしまいました!クラスの課題でクラスメイトと詩の朗読会に行ったのですが、満席だった為、代わりに隣でやっていた“Salome”という舞台を観ることに...(教授が許可してくれたので)これは、オスカー・ワイルドの戯曲の日本風アレンジで、台詞は英語なのですが、音楽、衣装や立ち振る舞いは歌舞伎風、という何とも不思議な劇でした。台詞回しもなんか歌舞伎調で、日本語の掛け声みたいのも入って、面白かったです。でも、私は本物の日本の伝統舞踊、歌舞伎、能とか狂言は観たことないんですよね。クラスメイトに「日本の舞台みたいだった?」とか聞かれてもあんまり判らなくて、残念なんだけど。それっぽくなるように頑張ってたけど、間とか動きがもっとキッチリしてたらなー、と思いましたです。セットや衣装、演技や内容は良かったですよ。台詞も詩的要素が多いので、ちゃんとレポート書けそうです。。。

内容は、聖書の中のバプテスマのヨハネの最期のエピソードに、踊りを踊ったヘロデヤの娘(サロメ)の恋愛感情を織り交ぜたものです。でも恋した男の首を請うなんて、狂ってますよね~。彼女の踊りも言葉も狂気をはらんでましたし。誘惑される度に彼女を拒む可愛そうなヨハネは、エジプトで主人の奥様の誘惑を拒むヨセフを思い起こさせたましたね。最後に、彼の首を抱いてサロメが「なんであなたの目は閉じているの?私をどうして見てくれないの?一度でも見てくれさえしたら、愛してくれたでしょうに...あなたの目は神しか見ていなかった...」と語りかけるのですが、良かったねヨハネさん、あんなおかしな女に目をくれないで。(殺されちゃったけど)本当に、見るものは人生を左右しちゃいますよ!皆さんも、変なものには目を向けないよう気をつけましょう!!(そういうオチかい。)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。