言の葉ひらひら - Wordy Leaves Dancing

「はじめに言葉があった」
"In the beginning was the Word."

日本へ II

2011-03-21 | 詩の葉
日本へ II


傷つくあなたを見て、
やっと
あなたを愛しているということを
思い知らされた

苦しむあなたを感じて、
やっぱり
あなたが私の一部だということを
突きつけられた

どんなに遠く離れても
どんなに長く留守にしても
あなたは私の国には変わりない
私の土台には変わりない

(他の国が苦しんでいる時にも
同じ痛みを感じなければ
真の国際人とは言えないのかもしれないが、
私の胸の内にも国境は存在するようだ・・・)

こうして
あなたの体は2.4メートル、私に近づいた
こうして
私の心は太平洋超え、あなたに近づいた


あなたが感じる痛みに
寄り添いたい

これから
立ち上がるあなたを
助けたい

これまで
私を育んでくれたあなたに
お返しをするためにも

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「日本へ」というタイトルで書き出したのですが、「前にも『日本へ』って詩を書いたような・・・」と思って探したら、ありました、ありました。(コレ) ってことで、これは第二弾です。あれ、私って、結構ジャパン・ラブなんですね。日本ネタの詩は幾つか書いてますが、アメリカネタは一つしか書いたことがありません。擬人化もしてません。(ここには載せてませんが。)いやぁ、「失わないとその大切さに気がつかない」ってよく言いますけど、「有事になって初めて気付く」っていうのも、それに近いものがありますね。まぁ、それだけ甘えがあった、ってことなんですけど。でも今回は、甘えてられないわ。逆に私にちょっと甘えてくださいな、日本さん。


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(後日談)
ブログでこの詩を公表してしまってから、日本は西に2.4メートル動いたのではなく、東に2.4メートル動いたのだと知りました。方向音痴ぶりを晒してしまい、すみません。

元はこうでした。

「あなたが2.4メートル
 私から遠くなったとしても
 私の心は はるかに
 あなたに近くなった」

さすがに、そのままだと事実に反するので、五連目だけ書き直させて頂きました。(11月12日付け)


Dear Japan II

2011-03-21 | leaves on POETRY
Dear Japan II


When I saw you hurting
I finally realized
How much I actually
Loved you

When I felt your pain
I assuredly knew
You were a big
Part of me

No matter how far you are
No matter how long it’s been
You are still my country
My roots

(A true world citizen
Would feel as much pain
When other countries are suffering,
But my heart is not so borderless…)

So your body moved eight feet
Towards me
So my heart moved across the pacific
Towards to you

I want to be
Beside your pain
Now

I want to
Lift you up
In the future

As to
Pay back
For raising me
In the past

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So I started writing this poem and realized I've written one titled "Dear Japan" already. (It hasn't been translated though.) So this is number two. Anyway, I must be into my country, seriously! I've written several poems about Japan, but only written one about the U.S. I haven't used personification on her either. (And I haven't made it public.) Sometimes we don't realize its worth until we lose it. Likewise, we don't realize its worth until it's damaged. Taking for granted she was. But I can no longer take her for granted...It's about time you lean on me a little, Japan.

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(Added as of Nov.12, 2011)

You know, I found out that Japan moved eight feet eastward instead of eight feet westward! That's my bad. Let's blame it on my directionally-chagllengedness.

I originally wrote:

"Though you moved eight feet
Away from me
My heart has grown
Much closer to you"

But of course this is not true to the facts, so I had to rewrite the 5th stanza. Sorry about that.

東日本大震災後の日本のための祈りの課題リスト 

2011-03-20 | 神の葉
東日本大震災の影響で被害を受けた方々、不自由を強いられている方々、心を痛めている方々に、心よりお見舞い申し上げます。

私が毎週出席しているカリフォルニアの日本人教会で、日本のために特別祈祷会が行われました。そのために、祈りのリストをつくったので、教会や集会所などでご自由にアレンジしてお使いください。…とはいうものの、実は半分くらい他のサイトの祈りのリストからパクリ、カテゴライズしただけです。(Prayer Chain for JAPANさんとClaycomo Baptist Church Missions Blogさん、ここにてお礼申し上げます。)他にも祈りの課題の事項を送って頂ければ、付け加えるかもしれません。(状況は一刻一刻変わっているので、しょちゅうアップーデートが必要な事項は載せられませんが、ご了承ください。)

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神様のために:
-神様の名に栄光が帰され、恨まれることのないように。

天災と人災のために:
-海と地と風と気候が治められ、自然が落ち着きを取り戻すように。
-原発発電所の原子炉が冷却され、炉心融解が防げるように。放射能漏れの範囲が広がらず、量が増えないように。

日本政府と国民のために:
-政治的リーダー、自衛隊、救援隊、企業、そして各個人が最も効果的な判断をくだすための知恵と持久力を与えられるように。
-原子炉の状態についての正しい情報が提示され、それに対して日本国内と国外の人々が常識を持った反応が出来るように。
-国民が情報の妥当性を吟味し、適切な判断をすることができるように。
-愛する人、生計、財産、そして機会を失い絶望している人々が慰められ、哀しみを乗り越えて希望を持つことができるように。
-住居、食料、生活必需品に欠く人々に、必要な物資と安全な環境が提供されるように。
-被災地のリーダーと人々が共に再建に向かって助け合うことができるように。
-被災地以外の地域の人々が思いやりを持ち、買いだめをやめ、被災地の人々のために募金、物資援助、支援活動などのサポートを提供できるように。
-計画停電による事故や、略奪、詐欺などの二次的災害を防ぐことができるように。
-国も国民も、現実的に長期的復興の計画をたて、それをやり通す事ができるように。

日本のクリスチャンのために:
-周りの情報に流されず、神様の声を聞いて、平安と希望を得ることができるように。
-援助活動、寄付、心遣い、そして福音を通して人々を助けることができるように。
-聖霊の促しに敏感になり、その場に応じた適切な助けができるように。
-教会にリバイバルがもたらされ、自分も周りの人々をも再臨に備えることができるように。
-日本の各地で霊的な覚醒がもたらされ、クリスチャンの働きとメッセージが受け入れられるように。

日本以外の国や人々のために:
-惜しみなく救済活動、募金、物資援助、励ましの行動や言葉などを与え、彼らが与えることによって祝福されるように。
-国家間の政治的な壁や、人々の間の偏見や差別が取り去られるように。
-この災害をきっかけに、世界の人々が霊的に目を覚ますことができるように。
-他の震災の被災者たちがフラッシュバックなどを経験せずに、日本の被災者の心に寄り添うことが出来るように。また、彼らのための長期的なサポートや寄付が、忘れられることがないように。


Prayer Requests for Japan: After the East Japan Great Earthquake Disaster

2011-03-20 | leaves on GOD
My heart goes out to those who are suffering greatly because of the disaster in Japan, those who are inconvenienced, and those whose heart is aching with them.

At my home church, a Japanese Church in California, a special prayer meeting for Japan was held. I made this prayer list for the meeting. Please feel free to use it and adopt it as you like ...In fact, they were partially copied & pasted from other sites, then were categrized. (Special thanks to Prayer Chain for JAPAN and Claycomo Baptist Church Missions Blog.) If you have more requests, please send them to me and I may add them on. (Please understand that I won't be able to make a minute-to-minuite update, so please keep it fairly general. Thank you!)

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For God:
-For God’s name to be glorified, not to be blamed.

For Natural & Human-generated Disaster:
-To control the sea, the earth, the wind and weather and bring calm as only He can.
-For the nuclear plants to be cooled down, not meltdown. Stop radiation from spreading further and more.

For the Government & People suffering:
-For Japanese government leaders, Self-Defense Force, relief agencies, enterprises, and each individuals to have the endurance and knowledge to respond most effectively.
-For the right information about actual situation of the nuclear plant to be disseminated and a sensible response from people in and out of Japan.
-That people will have wise discernment as to the validity of information.
-For the individuals who are facing grief, from loss of loved ones, livelihood, possessions and opportunities to be comforted, and to overcome grief eventually and find hope.
-Protections and provisions for those who lack shelter, food, water, and other supplies.
-For the local community leaders and people to rebuild their lives in the damaged areas.
-For the people in less effected area to care, to stop storing up unnecessarily, but send supplies and donate money to people in need.
-Secondary disasters, such as accidents from power stoppage, looting and frauds to be prevented.
-For the government and individuals to make realistic long-term plans to rebuild the country and their lives, and for strength to carry them through.

For the Christians & Spiritual Needs in Japan:
-For Christians to listen more to God than to what is out there, to stay calm and hopeful.
-Empower Christians to contribute through relief efforts, donations, care and the gospel.
-That Christians will be sensitive to the Spirit when taking action to help.
-For revivals in churches to prepare and proclaim the soon coming of Jesus.
-For spiritual transformations of people to be more receptive to God’s works and messages.

For Nation & People Outside of Japan:
-To be generous in providing troops, relief agencies, giving donations, supplies, prayers and other supports, and for the givers to be blessed through the act of giving.
-That the political barriers between nations and prejudice of people will be done away.
-That this disaster may be a spiritual wake-up call for people around the world.
-For other disaster victims not to experience the flashbacks, but to empathies and care for those with similar experience. That long-term support and donation for them will not be forgotten.


サラリーマン川柳に垣間見る現代日本社会と日本的愛の変化球

2011-03-01 | 教の葉
(またまた長ったらしい論文風のお題で、ごめんなさい。趣味です。)

さてさて皆さん、今年もサラリーマン川柳の締切りが近づいて参りましたよ!(第一生命の回し者ではありません。)私がミシガンに住んでいた頃は、お世話になっていた日本人家族がよくサラリーマン川柳をお食事会などで皆さんに紹介されていたので、ある程度は親しんでいたのですが、それから数年間ご無沙汰しておりました。で、ただいま日本語と日本文化をアメリカ育ちの日本人・日系人の子ども達に伝えるべく奮闘中ですので、「おお!そういえばサラリーマン川柳というものがあったなぁ!」と思い出したのであります。授業のネタに使おうと、早速リサーチ。さぁ、どれだけ浦島花子になっておりますことやら・・・

などと、思いつつこちらを見てみたのですが、インターネットのおかげか、あまり取り残され感はありませんでしたよ。(ホッ)で、ついつい一気に過去二十年分ほど読んじゃったのですが(ベスト10だけね)、過去二十年の日本社会を少~し垣間見た気持ちになりました。さて、サラリーマン川柳って、だいたい次の5つのパターンに分けられると思うんですが、

その1:残念な配偶者・家族に呆れる類い
その2:残念な会社の人間・システムに呆れる類い
その3:残念な政治・世相に呆れる類い
その4:残念な自分を自嘲する類い
その5:残念な体型を笑う類い

これらの思わず膝打つ「残念!」な本音をペーソスとユーモアで味付けて、五七五に仕立てたものを、「サラリーマン川柳」と呼べばよろしいでしょうか。しかし、どれを授業で使うか結構迷いましたね~。「それじゃあ、お父さん可哀想じゃない?」「それは奥さんにあんまりじゃありませんか!」「この国、ホントに大丈夫か?」と言いたくなってしまう句、絶対多数!これでは、日本を誇りに思ってもらうことなど出来ないわ!と先生は激しく(?)悩み、(サラリーマン川柳で日本を誇りに思うこと自体に無理があるとは思われますが、それは置いといて)お父さんもお母さんも子どもも日本も殆ど傷つかない「良い子のサラリーマン川柳」ってことで、下記の十句を選んでみました。

1.やせたのは 一緒に歩いた犬の方(→説明不要)
2.コスト下げ やる気も一緒に 下げられる(→説明必要)
3.まだ寝てる 帰ってみれば もう寝てる(→説明必要)
4.「前向きで」 駐車場にも 励まされ (→説明必要)
5.太るなら おいしいもので 太りたい(→説明不要)
6.カーナビを 使える頃には 道覚え(→説明必要)
7.入歯見て 目もはずしてと せがむ孫(→説明不要)
8.目で言うな 言いたいことは 口で言え(→説明不要)
9.うわさの木 根も葉もないのに 良く育つ(→説明必要)
10.まじっスカ スカがついてて ていねい語(→説明必要)

というわけで、ほとんど説明が必要だったのですが(笑)、それは想定内。でも、少しは日本語と現代日本社会の勉強にはなったかと。私的には最後の「まじっスカ スカがついてて ていねい語」がヒットでしたね。ていねい語の説明もできたし。はい、間違えても「~っスカ」がていねい語とは教えてませんから!これは、「~ですか」という正しいていねい語の若者ことば的変形型だ、と。「まじ」は知ってましたけどね。でも、知らなかった「~っスカ」を教えちゃったってことは、逆に教育的ではないような・・・まぁ、言葉はナマモノですから!(←苦しい時の言い逃れはいつもコレ!?)そう、「言葉は教科書にあるだけじゃねぇ!現場で変わってんだ!」ってやつですよ。(古いか)

それから放課後、選ばれなかった「良い子の、じゃないサラリーマン川柳」を見直していたら、ある言葉を思い出しました。「実は、女は好きな男に呆れたがっている。」(誰だったかな?多分、紫門ふみあたり)これは読んだ当時、結構目からウロコだったんですが、作者曰く「堂々と呆れることができるのは、事実をあからさまに言えない他人ではなく、愛情を受けている者の特権」ということなんですね。つまり、「呆れる」とは「愛の変化球」なんですと。わかります?「恋女房 いつか知らずに 肥え女房」なんて、自分の旦那に言われるなら笑えますが(旦那いないけどね)、よう知らん男に言われたら腹立ちますからね!でも、親しい仲にも礼儀あり。「『残念!』と 俺の給料 妻が斬り」なんか、腹立つでしょうね、妻なら余計に・・・言ったことないですけどね、妻じゃないから(笑)「赤い糸 やがて夫婦は コードレス」なんて上手いけど哀しすぎる(涙)。サラリーマン川柳さん、少しは結婚に夢見させてくださいね。・・・なんて無理、サラ川なんかじゃ、夢見れない。(と、なぜか突然に一句)

話がビミョーに外れていっておりますが、「残念!」と斬られてもOKなのは、愛あればこそ、そして関係あればこそ、なんじゃないでしょうか?他人や他国に同じこと言われたら、もうオシマイですから。「なんでアンタに言われなきゃいけないっつーの!」って怒っちゃいますから。身内だから言われても我慢できるし、受け止められるのではないかと。しかし、この類いの「愛の変化球」は非常に日本的だと思われます。日本人の間で、「うちの主人ったらね・・・」「本当にうちの子ったら・・・」で始まる呆れ話の多さといったら!しかし、これも愛だと思えば納得です。でも、アメリカ人は「サラリーマン川柳」なんか真にうけちゃって、楽しく読めないことでしょう。(こちらに長い私にも楽しく読めないとこありましたけど。)アメリカ人は身内や自分を堂々とけなしたり呆れたりしませんし、「愚妻ですが・・・」とか「たいしたもんじゃありませんが・・・」なんて前置きを使いません。褒めてナンボ、の世界ですもん。耳心地良い世界ではありますが、(なにか裏があるのでは?)と思ってしまうのは、日本人的サガなのかもしれません。逆に、たまにはスパーンと斬られるのもいいかな、なんて。(愛があればね。) 

ここでふと、リンクしました!最近、聖書のエゼキエル書を読んでいたら、イスラエル人の斬られっぷりが哀しくて、「神様、そこまで言うの?ヒドいわぁ!」って落ち込みモードだったんですけど(影響されすぎ)、これも愛あればこそ、関係あればこそなんだ!そうか!そうか!(一人で納得)「なんか、無理やりキリスト教的オチにしてないか?」って思われる方もいるかもしれませんが、今フト、そっちに繋がっちゃったので。とにかく、そんな風(↑)に思っちゃったかもしれないアナタの「愛の斬り」も、受けて立ちます!・・・お後がよろしいようで。