アートばなし第二弾!です。前回は孤島にて一人取り組むアートから、大陸での手つなぎアートに変わったお話でした。ワーシップ・アートという言葉も出てきてましたね。今回はその続きでーす。
約一ヶ月前ほど前に、私達の高校では祈祷週がありました。ここはキリスト教の学校なので、毎学期、特別講師を招いて説教を聞いたり、生徒が証をしたりします。生徒達もなかなか盛り上がっており、ちょっとec07を思い出しちゃいました。(懐かし~、皆さんお元気ですか?)講師は私とほぼ同い年のニッキーというアーチストの女性で、Prayer Room(祈りの部屋 <-これじゃないけど、こんなカンジ)作りと24/7 祈りのリレーの企画(24時間1週間ぶっ続け祈り)を持ってきました!かなりArty な匂いのする彼女と2週間過ごし、色々教わりましたよ~。ニッキー曰く、トラディショナルな教会では、神様を礼拝するのに、決まった形式や感覚しか使わないことが多い、と。例えば、礼拝では説教を聞く、賛美歌を歌う、と聴覚に頼ったものとなる。目が見るものは毎週同じ。(最近はパワポとかありますが。)そこで、他の感覚(視覚+嗅覚+触覚+味覚)もフル活用して、神様を知り、讃えちゃおう!と、いうコンセプトなんです。その一つに祈りの部屋作り。生徒やコミュニティーの人たちが集まって、色んなモノを持ち寄って一週間かけて造りました。私の家からチャペルまで徒歩1分なので、色々持ち込んだな~。なんか、幕屋造りのイスラエルの時代のような気がしたわ。
ではさっそく、祈りの部屋にご案内いたしましょう… ドアを開けると、いきなりストップサイン!まずあるのは、罪を告白書き捨てるためのゴミ箱。その横の壁には雑誌の切り抜きが貼ってあるaddiction board。「わかっちゃいるのにやめられない…」世の中、人を縛るモノで溢れています。それらの象徴の切り抜きの上にガムテープを貼って、主がコントロールして下さる様に祈ります。その向こうにはアート・テーブルがあって絵の具やパステルで祈りの絵を描くコーナーがあります。それから小石に祈りたい人のイニシャルを書いて水の流れる置物の中においたり、祈りながらロウソクに火を灯す場所もあり。世界宣教の為に祈りたい人は、世界地図にPost Itで祈りをぺたぺた貼れます。(日本のための祈りも結構ありましたよ。)そこの時計の周りには、「○○秒ごとにアフリカではエイズで子供が○○人死んでいっています。」「○○秒ごとに・・・」と書いてある。考えさせられちゃいますね。木の十字架に自分の名前を書いて、釘で打ちつけるコーナーもあります。他にも聖書を読むコーナー、祈りのジャーナルをつけるコーナー、キッズコーナーと色々あります。部屋全体を見渡してみると、壁はぐるーっと紙で覆ってあって、絵や祈りがかける様になっており、部屋は布やのれんで仕切ってあって、ランプやクッションやラグがあって(聖なる部屋なので土足厳禁。日本人には嬉しい)、自然の音のCDが流れていて、とっても心地いい空間。。。週末にはここでオールナイト・プレイヤー(もちろんplayerじゃなくて、prayer)があり、思い思いの祈りのスタイルで高校生達が祈っておりました。気持ちよくなって寝てる子もいたけどね。(←え、私じゃないですよ!私は祈りのリレーが途切れないように起こして回る役。)
それからサバス・スクールでは、みんなで造るコミュニティー・アートにチャレンジ!ニッキーが自分の教会でやっているアートをいーっぱい見せてくれたので、だんだんアイデアが沸いてきたぞ!2人で色々考えて、とりなしの祈りの絵を作ることに。集まった生徒達に、線の部分にマーカーで生徒と先生達全員の名前を祈りつつ書いてもらい、影の部分には鉛筆でその人達のための祈りの言葉を書いてもらいました。(名前が足りなかったので、みんなの友達や家族の名前も足しました。あなたの名前もあるかも?)9つの正方形のパネルを組み合わせて、でっかいジーザスの絵の完成!構内の踊り場の壁にど~んと設置いたしました。(トップの写真がそれ)それを見てる生徒に、「あんたの名前も書いてあるよ!」「え、ホント?」と一生懸命探してる。いや~、たくさんの手で造るコミュニティー・アート、面白いな。昔だったら、「ココはああじゃないのに!」とか「あそこが歪んでるぅ…」とか気になっただろうに、今は集まってできたちょっとした歪みとか意外性も、素敵に思える。さて、明日のサバス・スクールでもアート・プロジェクトを頼まてます。インターネットでworship art, community art, などを見てたら、なんか面白いアイデアが浮かんできぞ… 近いうちにここでも又シェアいたしましょ。
そういえば、前述のec08(日本人クリスチャン・カンファレンス)でも「書く賛美」ってのがあって、若きクリスチャン・アーチストのyufuちゃんが、皆が色紙にかいた祈りを集めてでっかいレインポーにしていたなぁ。もっとさかのぼると、私の小学校1、2年担任だった小出先生は生徒一人一人に正方形の紙に塗り絵をさせて、それを集めてでっかい天国の絵を造ったっけ。一人一人の才能が際立つ個人プロジェクトもいいけど、みんなの手で造る作品も素敵。そこには、一人で作ったモノとはなにか違ったパワーが感じられるんですよね。みんなの造ってくれたモノをつなげていく過程で「どんな風になるのかな~」ってなんかワクワクするし。クリスチャン一人一人を集めて、キリストの体に造りあげている神様もこんな風に楽しんでいるに違いない、ですね!