言の葉ひらひら - Wordy Leaves Dancing

「はじめに言葉があった」
"In the beginning was the Word."

ぶぶんぶん

2009-10-02 | 詩の葉
今日は、「あなたに会いたくて生まれてきた詩」という詩集を読んでいたのですが、その内の半数は子どもが書いた詩だったんです。いやぁ、心洗われましたね~、っていうか、泣けてきてヤバかった。(仕事中でしたから)え、何で仕事中に詩集なんか読んでいるのかって?まぁ、そういう仕事なんですよ。アメリカの地で育つ子供に、日本語とその心を受け継いでもらおうという・・・詳しい話は、またいつか書きますけど。

という訳で、童心に返って詩を書いてみました~。

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ぶぶんぶん

はえがとぶとぶ
うるさいな
ぶんぶんぶんぶんぶぶんぶん
はやくどっかに
きえてくれ

そこへ2ひき目
やってきて
ぶんぶんぶんぶんぶぶんぶん
ぶんぶんぶんぶんぶぶんぶん
たぁかい音で ぶぶんぶん
ひぃくい音で ぶぶんぶん
はえもハモリが
できるのね

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ちなみに私の涙腺を刺激した詩たちとは・・・

さくら 
酒井健司(3歳)

おばあちゃん
おはなみにいって
さくらのはなが
ごはんのうえに
おちてきたら
どうしたらいいの

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おかあさんはおふろのかんごふさん  
さとう ゆうすけ(小1)

いつも、ぼくにはなしてくれる。
おふろは、とてもきもちいいよね。
まいにちはいりたいよね。
でも、大すきでも、はいりたくても、
はいれない人が、たくさんいるんだって。
だから、おかあさんは、
どんなとおくでも、いきたいんだ。
ひとりで、はいれない
からだのふじゆうな人のために。

ぼくにはなすんだ。
「てをにぎるとね、おはなしできなくても
わらってくれる。」って。
目になみだをいっぱいためて。
あかあさんは、こころもからだも
あったかくしてあげるんだ。
おかあさん、がんばれ。

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すいめん 
竹谷育美(小5)

プールのすいめん見だっきゃ
ふたごののぞみが見えできたんず
おなか見る機械さ かげも見えなくて
もう一人いるごと おらしか
知らなかったんず
おら 先に生まれで 初めでみんな
もう一人いることがわがったばって
のぞみ死んで生まれてきたんず
すいめんののぞみ おらさこういった
わのぶんも 一生けんめい生ぎで
悲しそうに 言ったはんで
なみだがこぼれそうになったんず

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じいちゃんの耳  
中川さや子(小6)

十二月になると
じいちゃんの耳が黒くなる
サトウキビ畑で、キビ葉をむく
じいちゃんの耳が黒くなる
北風に当たると
じいちゃんの耳が黒くなる

むかしむかし 大むかし
じいちゃんは
マンシュウヘ せんそうに行った

それいらい
じいちゃんの耳は黒くなる
寒くなると黒くなる

じいちゃんの耳は
マンシュウをおぼえてる
むかしむかしのせんそうを
おぼえてる