花だより

花のいのちは結構長い?
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朝日放送TV「岸恵子のとっておきフランス旅」を見て

2006年01月04日 | 感動したこと
去年の家計簿から、今年の予算を立てながらふと点けていたテレビで、女優の岸恵子さんが若い俳優の岡本健一さんにパリやパリ近郊のバルビゾン、北部のブルターニュの海岸を案内するという旅番組を見ました。
 もともと好きだった岸恵子さん、お年を言うのは失礼かもしれませんが、もう70歳くらい??、だって、戦後直ぐあの女湯を空にしたという「君の名は」で大ブレークしたというときにお年頃の女優さんだったはずですから・・・髪型といい、服装といい、軽やかでセンスがよくて、知性が光っていて、憧れの女性です。
 24歳でフランス人の映画監督、イブ・シャンピ氏と結婚してパリに住むようになり、そして16年だったかの後に離婚、そして娘さんとの暮らし。
 そんな彼女のパリでの生活を垣間見るような、若い男性を案内しての素敵なパリの街角。
 住んでいるアパートもまた築360年?という古い建物で、そこの台所で、近くの市場で自ら買い集めたオマールえびや有機野菜、評判のお肉屋さんの鳥肉、パンなどを使ってのお料理を本邦初公開。鶏肉に有機野菜を沢山詰めたオーブン焼きなどをご馳走する岸さん。
 また、夏目漱石などの日本の文化人が最初にマルセイユからパリに到着したという駅のレストランを案内され、その調度の豪華さに目を見張りました。
 それから、パリ近郊のバルビゾンにドライブ、それから貸し自転車でのサイクリング。お茶目でかわいらしい、年を感じさせない岸さんの魅力一杯。
 その後、ブルターニュの海岸の珍しい景色や踊りやレストランの人々との交流。どれもいいなあ、行ってみたいなあ、きっと岸さんがフランス語を駆使できるからこその交流かもしれないけれど、どれも温かくて、彼女が右も左もわからないころからずっとかかって手に入れてきたそれらのフランスの「大好きなもの」たちがとてもいとおしい感じがしました。
 それから舞台監督?のジャン・コクトーと生前交流があり、主役の女優に抜擢されたこともあったとか。それをかの三島由紀夫が見て絶賛したとか。すごすぎるエピソードです。
 うっとりと夢のような旅番組、ほかにある料理とかホテルの売り込みめいた番組とは一線をかくした、本当に心を豊かにしてくれるようなすばらしい番組でした。
 相手役の岡本健一さんも、横顔が大好きなタッキーに似ていて(ごめんなさい、ミーハーで、最近の義経と八犬伝でタッキーに夢中なもので)、こんな若いお相手と共に旅できて素敵でした。