花だより

花のいのちは結構長い?
長くイキイキと咲きたい私の日常

愛する人を守るためにー静御前の決意

2005年11月20日 | 感動したこと
大河ドラマ「義経」は「しずやしず」というタイトルで、鎌倉に護送された静が頼朝の尋問にも義経やその家来の消息については口を閉ざし、さらに生まれた義経の子が男の子だったために殺され、そのあげくに鶴岡八幡宮の落慶法要で舞を所望され、敵である頼朝の前で、自分が愛した義経のことを慕うという内容の歌を歌いながら舞うというシーンが見せ場でした。
 実は私、子供のころ、親がまだ子供だったころに買い与えられたと思われる、戦前の講談社の絵本を見たことがあり、その中にたしかその「静御前」というのがあったように思います。水干と烏帽子で男装した白拍子の静が舞っている絵が描いてありました。その印象が強かったので、本日の放映を見て、とてもよかったと思いました。美しい赤い衣装の上のすけるような白い生地の衣装が一致していて、昔の絵本も捨てたものではない、どころかこのような歴史的な事実をきちんと子供のうちに認識させられるというのがよかったと思います。
 静の舞は相当練習したそうで、堂々としていてそれでいて頼朝をきっと見つめるところや、感情を押し殺してきちっと舞い納めるところなど、すばらしいと思いました。
 恋い慕っていた義経への思いを歌いながら舞いながら、昇華していった静の気持ちがとても理解できて感動しました。

NHKドラマ「理想の生活」

2005年11月03日 | しみじみしたこと
 堺正章さん主演のドラマ「理想の生活」深夜枠で、コミカルに定年後の男性を主人公に、生活設計通りには問屋がおろさず、息子には去られ、思うように行かないというのが初回。でも、定年者同士のコミュニケーションが図られ、竜雷太さん扮するリーダー的な存在の人物を中心に「男の料理教室」も開かれ、連帯感が生まれてきている。
 そういえば、勤め人の男性諸氏は、ご近所周りとの付き合いもほとんどないままに定年を迎えているので、何も知らないというのが一般的だろうと思う。よほど面倒見のいい人が、子供会やご近所の役員をしているのかもしれないが、一般にはどこに誰が住んでいるのかすら知らないのが多いのではないだろうか。
 気の会う仲間を発見したときから、彼の定年ライフが始まった。憧れの彼女の存在も気になるし。
 奥さんは奥さんで、せっかく建てた二世帯住宅に息子が来ないと知ると、さっさと寝室を別にして、ダンスに打ち込んでいる。夫婦ライフも、夫に擦り寄られたって、妻にはすでに地域にも溶け込んで、彼女なりの世界が広がっているのだ。そのことすら世の夫族はあまり関心を払わずに来てしまっているのだ。
 ・・というようなことを、いまさらながらにコミカルなドラマを通じて確認したのだった。
 どこにもありそうな定年後の男性の悲哀やら仲間作りやら。楽しいドラマになることを期待している。