蔵くら日記

人生最後の数年を田舎暮らしで。2004年4月、実現のための行動開始!それは思わぬ展開でスタート・・。今では安曇野三昧

姫川源流とドウカク山

2009年08月21日 | トレッキング
蓮華温泉の帰り道、白馬村さのさかの姫川源流自然探勝園を散策した。
美しい名前の姫川は、長野県北安曇郡と新潟県糸魚川市を流れ日本海に注ぐ。
-------古事記によると、糸魚川市付近を治めていた豪族の娘、奴奈川姫に大国主命が出雲から求婚しに来たという神話が残されている。この奴奈川姫が姫川の名の由来とされる-------

姫川の源流はここ湧水だ



国道沿いに大きな河川の源流が見られるのは全国的にもまれなことだそうだ

オタカラコウ(雄宝香)とキツリフネ(黄釣船)くらいしか目を引く花はなかった。どちらも名前は個性的だ

この一帯には親海(およみ)湿原もあるが、花の時期は終っているので次回にまわす。

標識にドウカク山の案内がある。
変わった名前につられ、進むと右手に細い急傾斜の階段道があった。うわ~
203段を上りきった頂上がドウカク山。標高814メートル、源流あたりからおよそ70メートルの標高差。
石祠だけ。杉の林だから展望はなし。

「ドウカク山について 」の案内板

『ドウカク山は、佐野坂丘陵から北に張り出した尾根の先端にある孤立丘で親海湿原の東に位置します。標高は815mで、親海湿原との標高差は約70mあります。「ドウカク山」の名は、残念ながら日本では絶滅してしまった、国際保護鳥の「トキ」のことを昔、各地域では、「ドー」とか「ドウ」と呼んでいたことに由来します。大正の初めまでは長野県の各地にも、トキはたくさん生息していたと言われています。その当時は、湿田地帯が多く、トキの餌となるドジョウやカエル、水生昆虫がたくさんいて、トキの繁殖に適していた地域がいたるところにあったものと思われます。このあたりでも、トキのことを「ドウ」と呼び、たくさんのトキが近くの山の木に巣をかけていたため、「ドウ」が巣をかける山から「ドウカク山」と呼ばれるようになったとのことです。:生活環境保全林整備事業 長野県 白馬村』

今春、新潟で放たれたトキが長野県の田んぼに滞在していると報道があった。
もっと長く滞在していれば、あるいはこんな話題に発展したかもれない。

階段を下りずに木のチップ道をだらだら下ると、国道148号線をはさんだ向いの駐車場にもどってきた。

帰宅後地形図や道路地図にない山であることがわかり、よくぞ案内板の写真を撮ったことよ
参考:さのさかサイト

余談
こんなに優しい水流が、やがて土石流や氾濫で町や村や民家や家族を押しつぶす川に変貌することもある。
選挙モード一色の報道にかき消されているが、先日の台風と大雨の被災地の現況はいかがだろう?
向寒時期に早い復旧を願うばかり。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする