暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

手渡す

2021年12月20日 | 古民家
 思ったよりも小さくて・・・白い縁取りの、褪せて折れ目の目立つ古い写真は・・・
誰が映っているのか知らなくても・・・懐かしさや思い出を切り取って振り返り・・・
ずいぶん昔から時間は流れていたんだと・・・幼い感覚に入ると・・・
手の平の画像に残る、抱えきれない景色は造り物のようで・・・簡単に消えてしまう記憶になってしまうのかも知れない・・・。

写真が動いて・・・その中の自分が可笑しくて・・・
考えていた動きとは似ても似つかない・・・ヘタクソな自分がいて・・・
カセットから吐き出される自分の声は・・・宇宙人のように聞き覚えも無く・・・
一人で悩んで見ても・・・廻りの誰も不思議とは思わない特別な時間が流れる・・・。

自分がいなくなれば・・・必要のない写真や洋服・・・
次の時間を一緒に過ごしてくれて・・・
その後も引き継いでもらえるほど、感覚の近い人と巡り合うのは奇跡かもしれないけれど・・・
住いを引き継ぐ奇跡は・・・ずいぶん古くから行われて来たのに続かなくなり・・・
3世代が暮らす住まいは・・・本当に奇跡のようで・・・
古くから続く町でさえも・・・当たり前の暮らしを守れなくなってしまいました・・・。
自分の目や耳に入る事ばかりが正しくも無く・・・廻りから入る音がすべてでも無いけれど・・・
まだ出会わない知らない誰かが・・・大切な何かを手渡してくれるのかも知れません。




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