小さい頃の田舎は、雪が深くて生活しづらいなんて思っていなかった・・・
登校している時、スーッと鼻で息をすると・・・鼻の中で鼻毛が凍みていく感覚があったり・・
道路の雪が道の脇に、子供の胸辺りまで積まれてている所があって・・・その先は畑だったり
田んぼだったり・・・でも雪が積もっているので、雪で出来たなだらかな丘のようで・・・
グッと冷えた夜、霜柱がすばらしく立派な朝を迎えると・・・その丘の上は子供にとって
通学路の一部になるのです・・・・・
力加減を間違えると、ズッポリ足がはまって・・・運が悪ければ下は側溝・・・
朝から長靴と靴下はずぶ濡れで・・・しもやけは自業自得・・・学校に着いてから
教室のストーブで乾かすあいだ、休み時間に外で遊べないと言う罰が与えられてしまいます。
白川郷の合掌造り=古民家・・・みたいなイメージで・・
雪国には立派な古民家があると、自分でも思っていました。
明治・大正・昭和初期までは、全国どこにでもある住まいは古民家でした・・・(築50年以上を定義とするなら)
構造で語るのでしたら、当然雪国の屋根に積もる雪の重さを考えれば・・・
雪の降らない地方より頑丈で堅牢な造りになるのは当たり前です。
頑丈で強い=立派とは限りません・・・白川郷よりも富山よりの合掌造りの建物のほうが
欅(ケヤキ)などの高級な木材が使われていたそうです・・・それは富山湾など、北前船からの
各地方の商材関係で商売が活発に行われて、潤っていたからだそうです・・・
白川郷などの山の中ではそんな盛んな商売も活発ではないので、仕方が無いと思います。
でも、材種は立派でなくても、造りや・木材の強度は寒さに耐えて育った木です・・・
見学に行かれた方は解るかと思いますが・・・丁寧な造り・立派な造りだと思います・・・・・。
夜寝る時、部屋のストーブを消した後しばらくして、布団に入って顔を出して息をすると
家の中で吐く息が白くなる時がありました・・・そんな子供時代でしたが
とても元気にすくすくと育って、立派に?なりました・・・・・。
今の時代ではありえないかもしれませんが、少しの無理や無茶・・・やんちゃに
厳しい環境が人を育てるのかなと思いました・・・少し不便が心地よい・・・。
そんな時間も良いかと思います。