暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

冬のさむさ

2017年11月06日 | 古民家

 小さい頃の田舎は、雪が深くて生活しづらいなんて思っていなかった・・・

登校している時、スーッと鼻で息をすると・・・鼻の中で鼻毛が凍みていく感覚があったり・・

道路の雪が道の脇に、子供の胸辺りまで積まれてている所があって・・・その先は畑だったり

田んぼだったり・・・でも雪が積もっているので、雪で出来たなだらかな丘のようで・・・

グッと冷えた夜、霜柱がすばらしく立派な朝を迎えると・・・その丘の上は子供にとって

通学路の一部になるのです・・・・・

力加減を間違えると、ズッポリ足がはまって・・・運が悪ければ下は側溝・・・

朝から長靴と靴下はずぶ濡れで・・・しもやけは自業自得・・・学校に着いてから

教室のストーブで乾かすあいだ、休み時間に外で遊べないと言う罰が与えられてしまいます。

白川郷の合掌造り=古民家・・・みたいなイメージで・・

雪国には立派な古民家があると、自分でも思っていました。

明治・大正・昭和初期までは、全国どこにでもある住まいは古民家でした・・・(築50年以上を定義とするなら)

構造で語るのでしたら、当然雪国の屋根に積もる雪の重さを考えれば・・・

雪の降らない地方より頑丈で堅牢な造りになるのは当たり前です。

頑丈で強い=立派とは限りません・・・白川郷よりも富山よりの合掌造りの建物のほうが

欅(ケヤキ)などの高級な木材が使われていたそうです・・・それは富山湾など、北前船からの

各地方の商材関係で商売が活発に行われて、潤っていたからだそうです・・・

白川郷などの山の中ではそんな盛んな商売も活発ではないので、仕方が無いと思います。

でも、材種は立派でなくても、造りや・木材の強度は寒さに耐えて育った木です・・・

見学に行かれた方は解るかと思いますが・・・丁寧な造り・立派な造りだと思います・・・・・。

夜寝る時、部屋のストーブを消した後しばらくして、布団に入って顔を出して息をすると

家の中で吐く息が白くなる時がありました・・・そんな子供時代でしたが

とても元気にすくすくと育って、立派に?なりました・・・・・。

今の時代ではありえないかもしれませんが、少しの無理や無茶・・・やんちゃに

厳しい環境が人を育てるのかなと思いました・・・少し不便が心地よい・・・。

そんな時間も良いかと思います。

 

 

 

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