暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

らくがき?

2017年11月18日 | 古民家

 神奈川県の大和市に古民家を再築した「下鶴間ふるさと館」があります。

茅葺ではありませんが、その屋根形状を銅版葺きで見事な仕上がりになっています。

以前は、板金屋根のなんてこと無い空き家が建っていました。

それが・・・囲いが出来て、解体されているようで?蔵らしい建物も建ち始めて・・・・・

完成した後、見学に行って話をお聞きしました・・・

神奈川県には「大山街道」があちこちにあって、その建物の前がその大山街道でした・・

近くの丘の上から撮影された古写真にその建物と街道が写っていたのですが、

萱葺きの商家のようでした、近くには旅館もあり・・・役所の方が調べた所

当時の商売道具、品物が建物の中から出てきたのは良くあることですが・・・

この建物を保存し再築する事になるきっかけは・・・調査のために解体した床板の裏に

「黒船」の落書きがしてあったことです。

建てられた年代や、その他の書き込みなど・・・時代背景や当時の社会生活の様子を伺わせる

貴重な資料です、そこで保存が決定されたようでした。

手刻みの建物の梁や柱に、棟梁が自分の名前や・上棟日・・・解体しないと解らない

仕口・ホゾなどに書き込みをしています、仕事をした証みたいなものですね・・・・。

有名なお寺や神社の建物にも残っている事が多くて、それが書いてあった事で建築年代がはっきりしたり

文献とは違う発見があったりもします。

おじいちゃんの年代は、自分の買ったものに必ず日付を書いている方が多いと思いますが(自分の勝手な思い込みですが)

後で見返すと、以外に おーっ! て思うので・・・

誰が見るとも解らない行為かもしれませんが、タイムカプセルの様で、なかなか良いのではと思いました。

(黒船のらくがきは現地に行ってのお楽しみ・・・!)

コメント
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