郷土資料館が各地域にあります・・・。
その名の通り、郷土の資料が展示してある施設となります。
当時の生活道具から・農機具・養蚕道具・教科書・写真など・・・
どこに行っても大概は同じものが多くて、地方に行くと多少、地域柄が出ますが
興味の無い方々には、どれも同じものに見えると思います。
養蚕は幕末~明治・大正・昭和まで日本各地で行われていて・・・基幹産業だったと言えます。
有名な群馬県の「富岡製糸場」はお蚕さんの繭を糸に紡ぐ工場で・・・(日本の近代・絹産業に貢献した工場の一つです・・・)
時代は少し違いますが、白川郷・五箇山などの「合掌造り」や・・・
切り妻屋根の上に小さな切り妻の屋根が乗っている「腰屋根造り」の建物は
実際お蚕さんを繭までに育てるのですが・・・
温度変化・湿気変化を嫌う繭を守る為、そのような屋根形状で工夫がされています。
名建築、と言われて文化財に指定・登録されている建物は、そう言った産業を下で支えて来た、
農家の方や、作業者達の建物では無く・・・財閥・名家・時代の波に乗って財を成した方々の建物が多いです。
「柳 宗悦」(やなぎ むねよし)と言う方は、大衆の日常品・無名の職人さんが作る日常品に目を向け・・・
そういった中に「健康な美」・「平常の美」などの大切な美が宿っていると言っておられました。
有名な大工さん・建築家が設計し・造り上げた建物などは立派で・優雅で・圧倒される美しさや、迫力があります。
でも、日常の生活で工夫された造り方や、地域の気候風土の違いで造られる構造などは・・・
機能美・構造美にもなっていて、穏やかで、安心出来て、安らぎを感じます。
平凡な造り・なんて事の無い物に目が行くようになれば・・・
古い町並みも・田舎の集落も・何気なく通りすぎる田舎道にも、新しい発見があると思います。