暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

種類

2017年11月16日 | 古民家

 古民家と言えば藁葺きや萱葺きの、急勾配の屋根で・・・

土間があって、囲炉裏があって・・・そんなイメージだと思いますが。

使われている素材や形で身分や職種が解る様になっていました。

農家・商家・武家・侍屋敷・・・身分によって使える素材が決められていて・・・

農家の家は瓦は使えませんでした・・・

以前お伝えしましたが、格子の形で職業が解るようになっていました。

よく言われますが、京都の建物で、「うなぎの寝床」・   

表通りに接している建物の幅で(間口)で税金が決まっていたので、その対策として

間口が狭く奥が深い建物になっています。(各地でも良く見られます)

土壁も土が見えている仕上げ、漆喰仕上げで格差が付けられていたそうです。

社会で習った「士農工商」の厳格な格差・・・武士の中でも

地域によって、足軽・郷士・上士・・手打ちにあっても(無礼を働いて切られても)仕方が無い時代もありました。

今はいろんな地域の物が手に入って、沢山の情報が調べられて、いろんな事を考える人達がいて・・・

夢物語が現実になっています・・・でも、古民家で使われている立派なケヤキの柱や、

太い曲がり松の梁は、なかなか手に入りません。

萱葺きの 萱も・土壁の竹小舞の手仕事も、出来る職人さんが少なくなっています。

科学が進歩し季節問わず、トマトは作れますが、おいしいトマトは夏にしか出来ません。(たぶん)

コンクリートはすばらしい素材ですが対応年数は50~60年ほどです。

自然石は、ほぼ一生ものです。

自由に選ぶ事は出来ますが、選びたくても、手に入らないもの

無くしてしまったもの・・・・。

何でも出来ることで、逆に何をしていいか解らなくなっている気もします。

当時の人から見れば夢物語の世界だと思います。

当たり前のことを当たり前にやれる事の大切さで、正しい事・間違っている事を

判断できる目を持って、多くの選択をする世の中になって来ていると思います。

 

 

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