暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

丁寧

2017年11月04日 | 古民家

 手間をかける・・・どこまで丁寧に作業するか。

仕事に自信はあるのにどこまでも謙虚で・・・~健さんみたい・・。

30年ほど前までは、当たり前のように土壁の家が造られていました。

施工する職人さんもまだ元気で、使われる材料も普通にありました

だから、土壁だからと言って建築費も高額なわけではなっかたようです。

時代と共に施工の内容も、作りも、使われる材料も変わって・・・

手間要らずで、快適な生活に?・・・なってきたようです。

土壁の下地は「竹」を縄(棕櫚縄)で編んだ「竹小舞」と言う造りです・・・

その上に、土と短く切った藁を混ぜて、醗酵させた土を竹小舞に鏝で塗っていきます・・・

下塗り・中塗り・上塗り、その後仕上げ材として漆喰を塗るのですが・・・

それ以外にもいろんな施工方法があって、竹ではなくて「木摺り」と言う

スノコのような下地・・・

竹も「真竹」・「破竹」などの種類があります・・・土に入れる材料も麻・紙・・

寝かせる土の期間もさまざまです。

いろんな工夫と経験で覚えた施工で、より良い物を造ろうとする想いが伝わってきます。

ある方のコラムで・・・料理は「単純」なほうが良いと書いてありました・・・。

でも「単純」とは「簡単」とは違います。

素材に余計な手間を加えないで、手軽で単純な料理になるとは限らない・・と。

手をかけないと言う事とは違うと言う事だそうです。

建築に携わる職人さんにも言えることですが、丁寧とは技術や知識ではありません

丁寧に材料に向き合い観察して、丁寧に材料に向き合えば失敗や経験を含めて

自然と技術や知識が身について行くものです・・・。(受け売りですが・・・)

どんな仕事にも、どんな時代にも大切な事だと思います。

 

 

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