地震に強い家・夏涼しく、冬暖かい家・・・
日本の住宅の考え方は、どれだけ強くて、省エネで、長持ちする家へと向かっています。
難しい話ですが・・・
窓の無い正方形の箱型の家があれば、かなり丈夫ですね。
でも人が住むには窓が必要です・・・入り口も必要です。
個性を出したいので変わった形の家にもしてみたいです・・・。
壁が多いほうが強い家になるわけです・・・・。
バランスも大事です。
たとえば・・家を持ち上げて人差し指で下から支えた時
つり合う場所が家の真ん中なら、とてもバランスが良くて地震のときに
ゆらされても家の歪みが少なくて壁や屋根が壊れにくいと言う事になります。
古民家はその姿を見て解るように、屋根が大きく(頭でっかち)壁が少なく(風通しの良い家)
柱が石の上乗っている(石場立と言います)そんな弱そうな家に見えますが・・・。
ずるい事に、柱が太いです(立派な古民家はですが・・)梁が丸太や大きな材を使っています。
「剛構造」・「柔構造」と区別しますが、「剛構造」は今の作りかたで
今の建築基準法では「柔構造」を造るには大変な手間と、時間と、費用がかかります。
そんな手間を掛けてでも、昔ながらの住まいを建てる人、住みたいと思う人
古くから残るそんな住まいを残したいと思う人・・・。
わがままでも、迷惑を掛けてもいけないと思いますが、いろんな住まい方があって
いろんな考え方の人がいて・・・良いのでは・・。
燃費の悪い車は税金を高くして、早く処分して、燃費の良い車に
買い替えなさいと言う考え方と同じで・・・
燃費の悪い家は壊して、省エネの家を建てなさい・・と大きな力が言っているようで・・・
以前にもお伝えしましたが、日本らしさを体験するために海外から人は訪れています。
地域活性もその町の文化・歴史があってこその町おこしです。
以前からこのやり方だから・・・これが当たり前だから・・・自分の代で変えるわけにはいかないから。
ゼロから考えていい事、残さないといけない事、違う目線で見る、第三者的に考える・・・
もっと柔らかい頭になりましょう。