ウツウツ記

毎日の生活で感じたことを書いています。

みんな先へ行っちゃう。

2020-02-22 09:40:48 | TV
NHKの番組「みんな先へ行っちゃう」を見ました。
小学校3年生から不登校になり
引きこもりを続けてきた40代の男性が
父親と話し合うという内容。

苦しくなりましたね。
男性は意を決して父親と話し合おうとするのだけれど
父親から出てくる言葉は「普通なら」「普通こうするだろう」
そればかり。
しかも自分がやっていた仕事の話になると
俄然生き生きと話し出す。
それ、自慢にしか聞こえません。

悲しくなりましたね。
男性は自分が精神的にもおかしくなったことを自覚していて
何故病院へ連れて行ってくれなかったのか、と問います。
その答えがね。
想像外でビックリしましたよ。
自分の子供が、俺おかしいから病院へ行きたい、と言っているのに
精神科への偏見を話し出す。
まず、偏見があったことを謝るのではなくて
その当時はそれが「普通」だったと自分を守る。
自分の時代は男は働くことが大切な時代だったのだと言うけれど
それって言い訳にしか聞こえません。

私自身、ダメな親ながらわかってきたことがあります。
何でも変化するのですよ。
それは、社会がより良くなるためかもしれないし
単に人が増えたからかもしれないし
でも、とにかくいろんなものは変化して、価値観も変わるのです。
だから、親だからといって
自分の価値観が正義だとは言い切れないのです。
あの当時、自分は頑張っていたけれど
変化していることに気が付かなくてごめんね、なのです。
自慢や言い訳を聞くために会話をしたいと思った訳ではないでしょう。

私もカウンセラーに問いただした時がありますよ。
「どうして私から折れる必要があるのですか?」と。
答えは「親だから」
親だから、自分から折れて聞いてあげましょう、と言われました。
理屈じゃない。

以前に違う番組で引きこもりの方とお母さんが話す場面を
見たことがあります。
その時の母親も、今回の父親と似ていました。
自分の価値観でガチガチ。
今、8050問題と言われるけれど
親の80歳はもう、他を受け入れるには遅すぎるのではないでしょうか。
話しあうことができるのかな。
難しいかもしれないけれど
親と話ができることは社会への一歩と信じて
聞き続けることが大切なことなんじゃないかな。
そう思います。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« あぁそうなのね。 | トップ | 白内障手術とその後。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

TV」カテゴリの最新記事