ウツウツ記

毎日の生活で感じたことを書いています。

続・どこに住むのか。

2015-08-06 09:09:01 | Weblog
前回の続きです。
色々と話が飛ぶと思いますが、正直なところを書いてみます。

私にはアイデンティティーがない、から住む所が
わからないのかな、と思っていますが
でも、だからと言って、故郷を持っている人だって
そこから遠く離れて一生を終える人だって沢山おられます。
縁をいただいた土地で、それなりに折り合いをつけて
住まわれるのでしょう。
では、その決断は何が後押ししたのでしょう。
住んだ土地で人脈ができる、でしょうか。

確かに、結婚して30年以上。
人脈はそれなりに築きました。
友人は地元の人ばかりです。
これから歳をとっても、多分、友人でいてくれるでしょう。
夫は、多分、自分が先立つと思っています。
(年齢差から言って仕方ありません)
だから、最後まで私がいると思っている。
たとえ施設に入ったとしても、一人ではない、と思っているのでしょう。
でも、私は、最後は自分一人だと思っています。
夫が先だった後、私は一人です。
施設に入ったとして、遠く離れた子どもはきっと、度々は来ないでしょう。
ずっと好きではない方言だらけの会話の中で
暮らすことは、今の私には苦痛にしか思えないのです。
夫との最大の相違は、結局、「最後に一人かどうか」だと思っています。

人脈はあるのに、どうしてこの街がイヤなのか。
本当に申し訳ないのですが、気質だと思います。
幼い頃、関東以北で暮らし、また親戚も東京にいるので
どうも関西以西の気質と違うのです。
どちらが悪いというのではなく、何となく感じる違和感です。
ちょっとしたズレですが、なぜそうするのか?という疑問は沢山あります。
今は「滞在中」という感覚ですから
見過ごして暮らしています。
では、関東に行けばいいのか。
そうですね。
同じ人混みの中でも、大阪の地下街と新宿の雑踏では
新宿の方がまだ、安心できます。
怖くない、という感じでしょうか。
きっと、関西の方が新宿へ行くと、とても不親切で怖い、と思われるのでしょう。
そういう感覚です。

例えば、夫の考えに従い、ここで夫を見送るとします。
さて、一人になった。
一戸建ての維持管理は大変です。
体力にも不安がある。
できれば、娘と会える所がいい。
それは頼りにするのではなく、時折、会いたいということですが
さて、厄介な老人になってからポンと行って迷惑だと思うのです。
それなりに繋がりを作っておかなければ、
迷惑でしかない。
夫は「子どもは当てならないと思わないとダメだ」と言います。
それは、子どもには子供の家庭があるから邪魔をするな、という意味です。
勿論、邪魔はしたくありません。
でも、これから娘が仕事と子育てを両立しようとした時に
現実問題として人手は必要になります。
必要とされれば、手助けしたいです。
その時に、新幹線で4時間近くかけて行くことが
一体いつまでできるでしょうか。

でも、もし、関東に移ったとして。
娘といつもいい関係が保てるとは限りません。
ご近所に問題がない、とは限りません。
行った先が楽園という保証はありません。
それ以上に、新たに住む所を探すには経済的な負担が大きい。
気持ちよりも、経済的なことが大きな課題かもしれません。
マスコミでも、時折、老後の経済破綻について取り上げられますよね。
他人事では済まないでしょう。

こうやって、いつも堂々巡りで答えが出ないのです。

知り合いにとても用意周到な方がいらして
お父さんを自宅で介護した経験から
お父さんが亡くなってからすぐに、自宅をリフォームされました。
曰く、自分たちが介護が必要になっても大丈夫なように
ドアはスライド式に、段差は無くし・・・というように。
私はすっかり感心して、その話を友人にしたところ
こんな答えが返ってきました。
「いくら準備したって、どんな最期がくるかなんて誰にもわからないからね」
なるほど、それも考え方の一つです。
誰にもわからないんですよね。
私が先立つかもしれないし。
どんな不思議なご縁があるかもわからないし。

とこんな風に最後は楽観して先延ばし。。。
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2 コメント

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滞在中 (リサ)
2015-08-07 10:24:34
私も 現在 滞在中という感覚です。
今関東に住んでいて、
居心地がいいと感じています。
でも、関西以西のおせっかいな煩わしい感じが
時々懐かしくなることもあります。
身内や地元の煩わしい気質を除き
単に地理的なこと、環境的なこと〜山陰の海
(私は山陰の出身です)が
懐かしくなることもあります。
将来はどうするのがいいのかなぁと
時々考えます。
そして私も先延ばし、です(笑)
返信する
ありがとうございます。 (くんくん。)
2015-08-11 09:22:30
リサさん、コメントありがとうございます。
リサさんも滞在中、という気持ちなんですね。
同じですね~

いろんなしがらみがあって(例えば家業を継ぐとか・・)ずっと地元で暮らしている方々をみると、大変そうだなと思いながらも、私のような悩みは持たないのだろうなと感じたり、悩める分だけ贅沢だなと思ったりします。

その時々で状況も変わるのでしょうが、柔軟に対応して少しでも納得できる形になったらな、と思います。
でも考えれば考えるほど、先延ばしになっちゃうんですよね・・・
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