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雲の上には宇宙(そら)
雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!
初朝顔は人見知り
2013年07月22日
|
我が家の四季
初朝顔が咲きました。
朝顔はどこに?
花は小ぶりですが色が気にいって、毎年種を取って植えています。
朝の散歩道
人の顔ほどもある大きな花のそばに・・
豆粒ほどのカエル。(ピンボケですみません)
植えた訳でないと思うのですが・・、きれいです(林泉寺近く)
春日神社参道で咲いていた名前の知らない花
散歩から帰って、家の庭で咲いている花を
一株だけですが、裏の庭(畑?荒地?)で咲いていた桔梗
(ききょう)
足元に見慣れないものが
ケムシでは無いようです。
イモムシ
などと呼んだら失礼なほど高貴なお姿
将来は
クロアゲハ
あたりでしょうか?
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そろそろ、わが越後も梅雨があけてもいい頃。
月が細くなったら撮影できるよう、気持ちの準備も。
雲上
(
くもがみ
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コメント
Step6 「スターシャープ」と「マルチバンドシャープ」どっちが先?(私の画像処理)
2013年07月20日
|
画像処理のはなし
この記事は天体写真の「画像処理」について、
私の場合の手順・方法を紹介させていただいています。
取り立てて極意
(ごくい)
のようなものも無い中、心苦しくも
連載7回目
になります。
(これまでの記事は 左サイドバー
カテゴリー
画像処理のはなし
よりご覧ください。)
今回の記事タイトルの答えは「
スターシャープ
」が先だと思います。
その理由は「
マルチバンドシャープ
」を行うと、副作用として
星の輪郭がくっきりしすぎる事があります。
(特に輝星や星雲内の星)
中心部が明るい星像は「
スターシャープ
」が効果的に作用しますが、
「
マルチバンドシャープ
」で星が円盤状に肥大化するとスリムにできません。
という訳で、まずは「
スターシャープ
」から
Step 6-1
スターシャープ
使用ソフト
ステライメージ7
『星景写真』や『星座写真』では、わざとソフトフィルタを入れて
明るい星を肥大化させ、目立つように撮る場合がありますが、
写す対象が星雲や系外銀河となった場合、星は明るく目立ち過ぎます。
更に空気のゆらぎや、撮影機材の性能からも星は肥大化して写ります。
この、場合によっては
うっとおしい
星々をスッキリ且つ少し控えめにし、
主役の星雲や銀河を引き立たせる機能が「
スターシャープ
」です。
今回もいじわるな言い方をすると、機材の性能や技術の不足分を
星をシャープに見せる事により、”
ごまかす
”効果もあります。
設定例.1
いて座の散光星雲
CanonNFD
300mm
F2.8 (F=4相当)
(画像クリックでスターシャープ後の全体表示)
右がスターシャープ実施後
一見すると変わっていないようですが、それなりに星像の良いサンニッパレンズとしては
これでも少しやり過ぎかもしれません。
(しきい値は 8 くらいが良い?)
”
ごまかし
”は、やり過ぎると不自然になってしまいます。
暗い星が消えたり、接近した星がつながってしまいます。
(上の画像でも発生しています)
「
スターシャープ
」の設定値は、星像の大きさでまるで違ってきます。
一般的には長焦点になるほど星像は大きくなり、
設定値もアバウトに大きくしないと効果が出にくくなります。
以下、焦点距離の違いによる実際の設定例です。
設定例.2
さそりからいて座の銀河
TAMRON17-50mmF2.8(
f=
50mm
F4)
星像の大きさ:
0.85
しきい値:
12
半径:
1.5
(画像クリックでスターシャープ後の全体表示)
右がスターシャープ実施後
設定例.3
マルカリアンチエーン
VixenR200SS(
f=
800mm
F4)
星像の大きさ:
0.75
しきい値:
8
半径:
2.5
(画像クリックでスターシャープ後の全体表示)
右がスターシャープ実施後
設定例.4
りゅう座銀河トリオ
VixenR200SS+EXT(合成
f=
1500mm
F7.5)
星像の大きさ:
0.75
しきい値:
4
半径:
3
(画像クリックでスターシャープ後の全体表示)
右がスターシャープ実施後
以前のブログ記事でも書いたのですが、強力に「スターシャープ」をかけると、
ザラついた背景がなめらかになる想定外の効果があります。
(たぶんザラつきにも、星と同様なスリム化が行われるためと思われます)
「スターシャープ」には決まった設定値が無く、画像により最適値が大きく変化します。
副作用が出ない範囲でいろいろ試してください。
Step 6-2
マルチバンドシャープ
使用ソフト
ステライメージ7
わたしの場合「
マルチバンドシャープ
」は、星雲や系外銀河の
細部を引き出したい時に使用しています。
使用する場合はかならず、
星雲・銀河FIL
(ステライメージでは
「選択マスク」
と呼んでいます)
を作成しています。
前項で書いたように、「
マルチバンドシャープ
」は星像を肥大させる副作用が有ります。
このため
”
星雲FIL
”
を作成し、効果をかけたいところだけが明るくなるよう作成します。
また、効果の範囲が際立たないようぼかしもかけておきます。
この
星雲FIL
を使用して「
マルチバンドシャープ
」をかけた設定例です。
設定例
M8干潟星雲中心部
VixenR200SS+EXT(合成
f=
1500mm
F7.5)
(画像クリックでマルチバンドシャープ後の全体表示)
右がマルチバンドシャープ実施後
「スターシャープ」と同様、画像により最適値が異なります。
また強くかけ過ぎると、実在しない”細部”まであらわれてきますので注意が必要です。
(長くなりましたので、他の設定例は省略させていただきます。)
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次回は、フリーソフト
FlatAide
による
カブリなどによる背景むらの補正方法の予定です。
雲上
(
くもがみ
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コメント
7月定例展示作品募集(テーマは、星の最期の迎え方)
2013年07月19日
|
みんなの宇宙(そら)
みんなでつくる「
みんなの宇宙(そら)
」
写真館
これまでの展示については、
左サイドバーの
カテゴリー
・
みんなの宇宙(そら)
よりご覧いただけます。
この7月は全国的には梅雨明けが早いところが多かったようですが、
我が越後は例年通りで撮影できた日はほとんどありません。
そんな訳で7月に何を展示すればいいか悩んだ末に、
星の最期の迎え方
というテーマで企画しました。
星の寿命が尽きるとき、ガスを放出して収縮するか、大爆発するか。
分類としては「
惑星状星雲
」「
超新星残骸
」という事になるのですが、
具体的には、この時期にちなんで
①
M57リング星雲
(こと座)
・・・・・・・
②
M27あれい状星雲
(こぎつね座)
③
網状星雲
(はくちょう座)
・・・・・・・・
に絞って、展示作品を募集いたします。
一体どこにあるんでしょう? これでも望遠レンズf=600mm
M57リング星雲
中央を拡大してみました。リングを作った中心の星を写すのはかなり大変。
20cm反射望遠鏡(f=800mm)で撮ったもの。
M27あれい状星雲
中央部分の拡大。リング星雲の1/4くらいの距離のため、ガスを放出した中心星も写っています。
この星雲も、違った方向から見れば”らせん”や”リング”の形に見えるそうです。
写真でしか見る事ができない美しい超新星残骸。はくちょう座の
網状星雲
。f=300mm望遠レンズ
20cm反射望遠鏡(f=800mm)で撮った網状星雲(西側)
今月もいろんな機材で撮った星雲の姿が見れますように。
応募方法はこちらをごらんください。
展示は7月28日頃を予定しております。
==============================================================
『
投稿画像の部
』 ブログをお持ちでない方の参加お待ちしています。
まずは、右サイドバー下の「メッセージ」
(非公開)
にてご一報ください。
『
ブログ参加の部
』 より多くの画像を求めて、皆さんのブログにもおじゃまします。
良い画像を見つけたらお願いにあがりますので、そのときはご快諾を。
みんなで作る 「
みんなの宇宙(そら)
」写真館。
コンテストでは無く、展覧会 です。
参加お待ちしています。
雲上
(
くもがみ
)
是非、
展示参加と、
ご支援の1クリックを。
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コメント
天体アルバム2013 5月は6作品
2013年07月17日
|
天体アルバム2013
現在の機材・撮影技術で自己満足できる作品にラベルを付け、アルバムにしています。
(最終更新日 2013年 7月17日)
5 月
2013/05/31
2013/05/18am
2013/05/12
2013/05/12
2013/05/08
2013/05/04
==========================================
もっぱら自宅横での撮影なのですが、
天の川が撮りたくて、5月はめずらしくプチ遠征しました。
これまでの登録作品は、
左サイドバー ●
カテゴリー
天体アルバム2013
より
雲上
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コメント (2)
『親亀子亀方式』で星の流れは止まったか?
2013年07月15日
|
それでも星は流れる
EM-200USD赤道儀(中古)を購入したのを契機に、オートガイド(PHD Guinding)を始めました。
これまでプレートにガイド鏡を平行に取り付ける方式で、一定の成果を上げてきたのですが・・・
最近はエクステンダーで焦点距離を延ばして撮影する機会が増え、
反射鏡筒の支持部のタワミと思われる追尾エラーが気になってきました。
最近のオートガイド結果
2013/06/03
りゅう座銀河トリオ
R200SS+純正エクステンダー(合成f=
1500
mm)
(撮影中の日周運動)
ステラナビゲータ 9
で作成
5分
露光の星像(上)
約
2時間
での追尾の流れ
(画像クリックで完成画像表示)
露光時間が5分と短く、極に近かった事から1枚画像の流れは小さいが、
時間と共に鏡筒がおじぎをするように、西側にタワんでいっているようだ。
赤経(
Ra
):
1時間に約
35
pixel
赤緯(
Dec
):
1時間に約
5
pixel
2013/06/03am
ヘルクレス座銀河団
R200SS+純正エクステンダー(合成f=
1500
mm)
(撮影中の日周運動)
ステラナビゲータ 9
で作成
10分
露光の星像(上)
約
2時間半
での追尾の流れ
(画像クリックで完成画像表示)
露光時間10分で、1枚画像でも流れは目立つ。
赤緯(
Dec
)方向の移動はほぼ
0
だが、時間と共に鏡筒がおじぎをするように、
西側にタワんでいっているようだ。 赤経(
Ra
):
1時間に約
40
pixel
追尾流れの原因の推測と、対策の実施
大きく重い反射鏡筒を、アリ溝のわずか1か所の締め付けで支えている。
設営場所の制約から南中後にしか撮影できず、西に傾くにつれて
支持部でわずかづつタワミが発生していると考えた。
対策としては、新たに鏡筒バンドやプレートの機材購入も考えたが
経費が掛かり過ぎるので、ホームセンタで買って来たもので
『
親亀子亀方式
』
を試してみることとした。
(詳細は 6/11
参照。)
その後、梅雨時期に入り撮影できずにいたが、先日やっと検証の機会が訪れた。
『親亀子亀方式』によるオートガイド結果の検証
( 当日の撮影風景 )・・・M27撮影時
2013/07/09am
M20 三裂星雲
R200SS+純正エクステンダー(合成f=
1500
mm)
(撮影中の日周運動)
ステラナビゲータ 9
で作成
10分
露光の星像(上)
約
1時間
での追尾の流れ
(画像クリックで完成画像表示)
露光時間が10分でも、一枚画像の星像は改善されているように見える。
グラフからも西側に均等にタワんでいく傾向は残るが、
赤経(
Ra
):
1時間に約
15
pixel
と大幅に改善されている。
ただ、これまでほとんど無視できた赤緯(
Dec
)の流れが
1時間に約
10
pixel
と逆に増加しているのが気になる。
2013/07/09am
M27 あれい状星雲
R200SS+純正エクステンダー(合成f=
1500
mm)
(撮影中の日周運動)
ステラナビゲータ 9
で作成
15分
露光の星像(上)
約
1時間
での追尾の流れ
(画像クリックで完成画像表示)
露光時間が15分の一枚画像の星像は、”いびつ”ではあるが流れずに持ちこたえている。
グラフではM20に比べて見かけの日周運動が大きい分、
赤経(
Ra
):
1時間に約
20
pixel
赤緯(
Dec
):
1時間に約
10
pixel
いずれも 『
親亀子亀方式
』でガイド鏡を同架する事により、
支持部のタワみも含めてオートガイドで補正する作戦で、
慢性的に発生していた
赤経(Ra)の流れを、半減
する事ができたようだ。
ただし、これまでほとんど無視できた赤緯(
Dec
)の流れが大きくなった。
撮影時にわかった事だが、鏡筒の前後のバランスがかなりくずれていたようだ。
ガイド鏡単独時のバランス調整を省いた事が、バランスくずれの原因かも知れない。
ガイド鏡を支持している鏡筒バンドは強固とは言えず、
ガイド鏡のタワみが、赤緯(Dec)の流れになっているかも知れない。
とりあえず、
『親亀子亀方式』 成果あり!
という事で。
このあとの関連記事
==========================================
検証結果を掲載するのが遅くなりましたが、
ご覧のとおり、まずはメデタシ、メデタシという事で。
ますます、エクステンダーによる撮影が増えそうです。
雲上
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