雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

手作りグッズの紹介(ピント合わせ)

2012年11月26日 | 手作りグッズ

(あれ、「月の撮影方法・画像処理」じゃなかったの?!)

すみません。
自己紹介のつもりで始めた「手作りグッズの紹介」がまだ途中
だった事に気づきましたので、こちらを先にさせていただきます。

そんな訳で、手作りグッズの紹介としては3回目になります。
今回は写真なら天体写真にかぎらず基本中の基本、
   ピント合わせ用のグッズ の話です。

天体写真で、一般撮影と同じ感覚でファインダーをのぞいて
ピント合わせができるのは”月”ぐらいでしょう。 <====
   =====月だって空気ユラユラでどこでピントがあっているか
       わかりにくいんだぞ!(月・惑星写真家の声)

(こんなにシーングが悪い時は、撮るのをやめましょう。)

星雲や銀河は暗くて、ファインダー(最近はライブビュー?)では
見えないので、もっぱら明るい星でピントを合わせます。

左が300mm望遠レンズ、右が反射望遠鏡で撮った星像です。

反射望遠鏡は、斜鏡指示金具の干渉で十字の線が入るだけまだ
良いのですが、いずれにしろ形のない光の点でジャストピント位置
を判断するのは案外難しく、ピントを動かしながら一番合っている
ように思えたところで撮影を行います。
ほんとにピントがあっていたかどうかは、パソコン上で画像処理を
した段階でわかります。
(”徹夜したのにわずかにピンボケ!” よくありました。)

ところがあるグッズを使うと、上の星像がこうなります。

このグッズ「バーティノフ・マスク」を知ったのは2009年8月。
市販もされていたのですが、ネットからパターンをダウンロードして
R200SS用に作成しました。
明るい星を画面に入れて、筒の前面にマスクをかぶせ10秒ほど
露光します。
写った星像を見ると、線が一杯あってピントがわかりやすい!

でも、このマスクのホントの使い方を知らなかったのです。
線の見え方でピントを判断するのでは無く、線のズレでピントの
合い具合が瞬時に判定できるのです!(ウソーッ!!)

すごい!すご過ぎる!! どうしてこうなるの!?
この事を知ったのは2010年7月。(1年近くどうやって使っていた!?)
そんな訳で、他の望遠レンズ用も作成しました。

一番大きいのがR200SS用でパターンを切り抜いたのですが、
口径の小さなものはOHPシートにパターンを印刷して使っています。

=================================================
きのうの夜も月が見えていましたが、午後8時頃にはすっかり
モヤにつつまれてしまいました。
”22日の月”の教訓から撮影断念です。

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22日の月

2012年11月25日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
22日、雲の流れる中で撮った上弦過ぎの月のモザイク写真です。
           (左右を少しトリミングしています。)
2012/11/22 R200SS+EXT(f=1500mm) kiss X2 ECMR 30sec録画 モザイク合成



大きく掲載しましたが、鑑賞に耐える写真ではありません!!
(たまたま縮小の際に画素の干渉縞が出てしまい見ずらくてすみません。)

原寸表示にしてもさえない画像です。            (直線の壁付近)
 
                                 (ヒギヌス谷付近)
 

やはり雲の流れがはっきりわかるような夜は、月の撮影もやめるべきですね。

気流が良ければ、R200SS+EXT+EF2.0x(f=3000mm)まで拡大して、
AviStackなどのソフトの力を借りれば、私のレベルでもそれなりの画像を
撮ることができます。
2012/09/07 R200SS+EXT+EF2.0x(f=3000mm) EOS 60D ECMR 10sec録画
*モザイクでつなぎ合わせた結果、画像サイズが2613×3162と大きいため、
 部分拡大でお見せします。   [15%縮小]
 
                    [50%縮小]
 
                    [原寸大]
 
 同じヒギヌス谷付近の原寸表示ですが解像度のちがいは明らかです。

EOS 60Dの方が画素数が多く、拡大率も大きくしている事から、同じ範囲
の原寸表示も大きくなっています。(=画素数が多い)
星雲や銀河などとちがい月はとっても明るい対象なので、気流さえ良ければ狭い
範囲をより多くの画素を使って写す事により、解像度を上げる事ができます。
狭い範囲しか写せないデメリットは、モザイクでつないでカバーします。

================================================================
月のネタが続いていますが今回説明を省いた、わたしの月面撮影方法や
画像処理の方法については次の機会に説明したいと思います。

ブログ開設以来、毎日更新が続いています。
”サンデー毎日”のなせるわざですが、いつまで続けられるのかな?
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お月さま ごめんなさい

2012年11月24日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
今日はブログ更新をお休みする予定でしたが、
きのうの記事タイトル ”月でもいいや” が気になって・・・・

私が天文に興味を持ち始めたのは、高校生の頃に雑誌の付録について
きた望遠鏡で、のクレータを見た時からです。
のふちがきれいな虹色に見える1枚レンズでしたが、クレータを
はっきり見る事ができました。
その後、自作の木製カメラで食を撮ったり、望遠鏡を買った時にも
最初に見るのは、天体写真もが最初でした。
それなのに最近は
 ・"でもいいや"
 ・"当分、が明るくて撮影はお休みだな"
 ・"が早く沈んでくれないかなあ~"
 ・
ほんとに お月さま ごめんなさい
このように、暗い星雲や銀河を撮る人にとっては月は光害と同じなのです。
                (おい!、ほんとにあやまっているのかよ!)

でも、わたしも月の写真は結構よく撮っています。
その証拠を、お見せしましょう。
         
2012/05/30    2012/05/31   2012/06/01 
今年春には三日間連続で月の撮影をしています。
それにこんな写真も

数十枚モザイクで画像が巨大になったため部分拡大します。

中央の大きなクレーターは「コペルニクス」クレータといいます。
なぜか左側近くに見えている"ひょうたん"形のクレータが昔から気になっています。

明日は現在画像処理中の、22日に撮った月の写真をお見せできると
思います。
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月でもいいや

2012年11月23日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
夕方、きのうにつづき少し太った月が見えています。
比較的すっきりした空です。
設営したところで雲が出る罠か?、と思いながらもこの時期
貴重な晴れ間です。
月でも撮らないよりはいい、ブログの記事にもなるし。
夕食前に設営完了。

(今回は南天の対象を撮る時の道路側スロープに設営)
灯火遮蔽パネル2台が見事なコンビネーションです。

夕食もそこそこに外に出た所、月に叢雲(むらくも)がかかって
います。

一応、R200SS反射望遠鏡に接続したEOS X2のライブビュー
で見たところ、雲の影が通過するものの全くダメというわけでも
ないみたいです。
   雲が通過中

カメラとパソコンを接続し、EOS Camera Movie Recordを立ち上げ
録画開始です。(*ECMRについては別の機会に説明します。)
録画時間は今までより長めの30秒としました。
焦点距離はR200SS(f=800mm)+Vixenエクステンダー
+Canonエクステンダーx1.4 で 合成 f=2100mm
狭い範囲を写すので、あとでモザイクでつなぐ事も考えてずらし
ながら何枚か録画しました。
しばらくすると雲が切れだしたのでもう一度撮りなおしました。
たかがワンショット30秒です。
午後10時ごろには全面雲におおわれたため撤収しましたが、
月の後、高い位置にあった木星の撮影もできたので良しとします。
本日のブログに間に合わせるため、2枚だけ画像処理をおこない
ました。


Canonエクステンダーなしで f=1500mm


Canonエクステンダーありで f=2100mm
やはり雲が流れているわけで、拡大は無理でした。

他の画像の処理が終わったらモザイクでつないだものもお見せ
いたします。(木星は自信がありません。)

2枚の画像処理に夜2時頃までかかったので、
      明日のブログ更新は休もうかな・・・・・・





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こないだのM33

2012年11月22日 | 天体写真(系外銀河)
昨日は、夕方に半月が見えていたので、撮影プランだけは
立てておきました。
月が沈んだらカリフォルニア星雲、3時頃からコーン星雲を
NFD400mmレンズで狙う予定でしたが、早くも21時頃
には月もおぼろに・・・。
設営しておかなくて良かった。(どうせ曇ると思った)

気温5℃以下で雨は降っていなかったので、ダークファイルを
10分×10枚撮影しました。
これで16日に、NGC281のあとに撮影してすぐ曇られた
M33の画像処理をしてみました。
最近は総露光時間1~2時間が標準なのですが、すぐ曇られた
ため、わずか25分の露光ですので期待はしていませんでした。

(クリックで画像拡大できます。)
M33銀河(さんかく座) 2012/11/16 23h07m~ 5Minx1,10Minx2 加算平均
EM-200USD PHD Guiding ISO 1600 EOS kissDX(SEO-SP2) LPS-P2 FIL

コンポジット枚数3枚しかないため画像処理も控えめにしましたが、
部分拡大すると背景のザラザラ感はやはり目立ちます。

下の画像は9/12に撮影したもので10分×12枚

9/12は総露光時間2時間と多いため背景はなめらかなのですが、
風が非常に強かったため切れ味はいまいちでした。
(全体画像は下段の天体アルバム2012 参照)

天体アルバム2012 ****************************
   現行の機材、スキルから自己満足できるレベルの
     写真にはデータラベルをつけてお見せしています。
    
    NGC281             M33
**********************************************              

本日は、新たに画像処理をしたものがあったため
「手作りグッズの紹介」シリーズはお休みしました。


**** (ブログ開設者からのお知らせ) **** 
 昨日、ブログのレイアウトを変更しました。
 皆様のおかげで開設一週間で早くもランキング入りしました。
 と言っても 179万ブログ中 25,845位
 という天文学的数字ですけど。
 天体写真という特殊なジャンルですので、こだわってはいませんが
 うれしいです。
 (もしかしたら確認のために何度も私がアクセスしたため?)

 右サイドバー最下段に メッセージ欄 を追加しましたのでご意見・
 ご感想をお聞かせいただければ幸いです。
 メッセージは公開されませんのでお気軽にどうぞ。

コメント (2)
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