雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

ステファンの五つ子まで3億光年

2015年10月12日 | 天体写真(系外銀河)
5日夜 ケフェウス座付近の散開星団と系外銀河の2ショットを撮ったあと、
まったく同じ光学系でペガスス座のはるか彼方の銀河の群れを。
撮影中のショットです

コレクターPHと市販のカメラ用エクステンダーの相性がよくない事は
この前の撮影結果でわかっていたので、アラが見えないよう暗めに画像処理。
あとはサイズ縮小でごまかしました。
NGC 7331 ステファンの五つ子 (ペガスス座)
( 画像クリックで元画像の25%まで拡大 ) ノートリミング
( 右が北の方向 )
撮影DATA: 2015/10/ 6 22:44’~ Vixen R200SS+コマコレクタPH+canon1.4x(合成f=1,064mm F5.3) 露出25分×5枚 
ISO 800 Cooled 60D (気温14℃ 冷却 -5℃)  ガイド鏡GS-60S タカハシ EM-200 Temma2M PHD2 ステライメージ7
右上の明るい銀河がNGC7331で4800万光年。
左下の方でかろうじて見える銀河の集まりが発見者の名前をとってステファンの五つ子と呼ばれています。
この銀河の群れの距離がいろいろ論争を呼んだとの事ですが、後の方でサラっと。

今回もR200SSに1.4xのエクステンダーで拡大していますが、3年前にも同じように撮っています。
違ったのはコレクターPHでは無く、コマコレクター3 だった事。
撮影DATA: 2012/08/21 R200SS+コマコレクタ3+canon1.4x(合成f=1,120mm F5.3) 露出10分×12枚 
ISO 1600 Cooled 60D 他 はほぼ同じので省略
今回はコレクターPHで星像が二重になる問題が発生しているため、3年前の画像の方が良好です。

このほかにも昨年はVC200Lにレデューサーを付けて撮影しています。
この3回分の撮影画像をサイズを無理やり合わせて重ねてみました。
( 画像クリックで広域画像を表示 )
上が北の方向に変えてあります
今回撮った画像が台無し(左右のブレ)にしているようなものです。
”五つ子”というのはNGC7320Cを除いた5つなのですが、その中で一番大きなNGC7320は約4000万光年。
群の他の銀河は7320Cも含めて約3億光年と7倍遠い距離にあります。
7320が見かけ上は同じ群なのに、遠ざかる速度が遅い事から
”宇宙の膨張”を否定する根拠とされたことがあったそうです。

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2日前の夕暮れ時、きれいな夕焼けが見れたのですが
天気がくずれる前兆だったようです。
10日夕方の西の空
新月期なのに当分雲の切れる気配がありません。

雲上くもがみ
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8 コメント

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Unknown (おりおん)
2015-10-12 16:50:56
やっぱ迫力ありますねーステファンの五つ子。
これくらい写ると「撮ってよかった」と思えるんですけどねぇ。
私も以前短焦点で撮ったことがあったんですけどね。ステファンのふたごになりましたよ(笑)
今朝遠征から帰ってきたんですけど、明け方近くは「もうまもなく春の銀河祭りですよ」って感じでしたよ。
返信する
早くも西高東低の気圧配置が (雲上(くもがみ))
2015-10-12 17:18:52
おりおんさん 今朝はこちらも晴れたようですが、
雲が切れるのが2時過ぎとなると躊躇しちゃいます。
VC200Lもあるので長焦点による拡大は可能なのですが、
その分露出時間を長くすると途中で雲が、なんて事になりそうです。
明け方はもう春の銀河ですか・・
天候の方が早くも冬型になってきたりしてつらいところです。
返信する
Unknown (テナー)
2015-10-13 12:29:52
こんにちは
ステファンの5つ子は撮ってみたい対象のひとつですが
800mmではシミ程度にしか映らないでしょうね。
ダメ元でNGC7331だけでも撮ってみましょうか!
返信する
Unknown (びっけパパ)
2015-10-13 15:45:24
大きさも難易度も私の撮影対象とはならなさそうです。
しかしえらく距離が違うんですね。
宇宙の不思議です。
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十分いけますよ。 (雲上(くもがみ))
2015-10-13 20:35:53
テナーさん こんばんは。
R200SS(f800mm)でも十分いけますよ。
今回の画像だって1000mmちょっとですから。
ただそれだけだとさみしいので、NGC7331も入れるといいですね。
返信する
今見えている光は・・ (雲上(くもがみ))
2015-10-13 20:47:45
びっけパパさん こんばんは。
ハッブル画像で初めて知ったものでも、存在だけなら写せるものが結構あります。
ほかには触角銀河なども短焦点で写す事はできると思います。
これだけ遠くなると距離というより、今見えてるのは地球で言えば
アンモナイトの時代に発した光だとか、そんな感覚になりますね。

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チャ~ンス (さすけ)
2015-10-14 12:56:59
予報・・では。いよいよ今夜からです。
チャンスです。リポビタンDを飲んでがんばって下さい。
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設営はしときましたよ。 (雲上(くもがみ))
2015-10-14 18:20:33
さすけさん GPV予報では夕方は雲50%ですが、
日が替わる頃から20%となんとか星が見えそうです。
作品は無理でも例の光条の原因分析くらいはできそうなので、
一応設営しておきました。
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