雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

初ショットNGC2146銀河 と 増光した超新星(きりん座)

2018年03月22日 | 天体写真(系外銀河)
やっと冬ごもりから抜け、10日・12日と星が顔を見せてくれました。
ただ久々に撮影はできたものの 空の状態が悪くいずれも途中で撤収。
ラッキーにも 3度目の正直で翌13日は朝まで徹夜で撮影することができました。

透明度も前日よりは良さそうだったので早い時間帯から撮影することに。
主だった撮影対象は早い時間から西に傾いてしまって・・(21時50分頃の西空)
夕食後まだ灯火で明るい午後9時前から撮影開始したのですが、
何を撮るか さんざん悩みました。

結局 西に傾いた派手な冬の対象はあきらめ、北天の系外銀河の中から
2日に超新星が発見されたきりん座の NGC2146 に決定。
超新星は 写ればもうけもの くらいの気持ちだったのですが・・
NGC 2146  (きりん座)
(  画像クリックで 元画像の30%まで拡大表示できます  ほぼノートリミング )
(  になります )
撮影DATA : 2018/ 3/13 20:50’~  Vixen VC200L+ レデューサーHD (合成f=1,380mm F7.9 )
露出 20分 × 枚 + 分 ×  ISO 3200 LPS-D2 FIL Cooled 60D (冷却 オフ CCD温度 約+10℃)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam PHD2Guiding ステライメージ7
* PHD 2でマニュアルディザリング(Raのみ)を実施
透明度が良かったせいか、早い時間帯の割には予想以上の写りでした。
画像の中央部分を拡大トリミングしてみました。
なんと、写ればもうけもの と思っていた超新星 2018zd がやや青っぽく明るく輝いています。
板垣さんが2日に発見された時は17.8等でしたが、今回の画像では13等級台まで明るくなっています。
( 検索してみたところ18日現在も13.5等級の明るさを維持 )
(お詫び) 記事掲載時 超新星を2018zと記載していましたが 2018z の誤りでした 

ステラナビゲーターのDSS画像取得で得た超新星出現前の NGC2146 付近です。

今回も PHD2マニュアル ディザリング で撮影していますが、この夜は「(Ra)のみディザー」で、
ディザー後のガイド安定までの時間を1分以内に短縮できました。

ディザリングの有無による処理画像の比較はまだ行っていないのですが、
苦労の末、オートガイドの精度が許容範囲内までに向上した現行システムでは
ディザリングが残存ノイズの平坦化に役立っていることは明らかです。

恒例の おりおんショット(撮影中風景)を忘れるところでした。
前日のおりおんショットよりは透明度がましな事がわかります 30秒露光×5枚コンポジット

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この夜は、今回の画像を含め、薄明まで3対象撮影できました。
まもなく満月期を迎えることを考えれば もう少し画像を温存したいところですが、
超新星がまだ明るい内にと、早々(?)ブログ更新しました。

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