雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

手作りグッズの紹介(天体導入)・つづき

2012年12月03日 | 手作りグッズ
前回  の続きです。
 「赤道儀の目盛り環を見ながら、天体があるはずの位置まで
  動かしたのに、目標の天体は入っていませんでした。」 
 
    どこで誤差が生じたのでしょう?
 
考えられる原因の1つ目は
■ 基準星および対象天体の位置データの誤差 ■ 

天体写真を再開した当初は、星図上でモノサシを使って位置を
 割り出していました。(当然スケールに応じて誤差が発生します。)

    社会人になってすぐ買った 
       『 最新版全天恒星図 』 誠文堂新光社 S43発行
          ( スケール 4mm/1° ) 
  
 
    2009.10 『 滝星図(8.5等) 』をダウンロード
  その後、全ページを印刷してファイリング。現在も使用中。
          ( スケール  9mm/1° )
  
     *星図をクリックすると滝星図のページにリンクします。
 http://www.geocities.jp/toshimi_taki/atlas_85/atlas_85_jp.htm
*無償でダウンロードできる事が信じられないほど、すばらしい星図です。
    
◆ 2010.9 「 ステラナビゲータ Ver.9 」アストロアーツ 購入
  
   現在はステラ・ナビより位置データを取得できるようになり、
    位置データの誤差はなくなりました。


それでは他に考えられる原因は
■ 赤道儀目盛りの読み取り誤差 ■

 
   赤緯Dec)目盛り 推定読み取り誤差±0.5°  
  (指標と目盛り環との間に段差があり読み取り誤差が発生するので、
                     手作り指標 を付けてあります。)


 
   赤経Ra)目盛り 推定読み取り誤差±2分 
              (赤道換算±0.5°
  *推定読み取り誤差は、夜間屋外の悪条件を考慮したもの。

読み取り誤差の推定値では赤経(Ra)・赤緯(Dec)とほぼ同じに
なっていますが、
実使用では、「 赤緯(Dec)のズレの方が大きい
                     事を実感しています。
その考えられる原因としては
  ・赤緯(Dec)目盛り環は指標との間に段差があり、
        斜め読みによる読み取り誤差が発生しやすい。
  ・Ra目盛り環とちがい、Dec軸の方向は変化し、
        Dec目盛り環が読みにくい位置にある事が多い。
  ・目盛り間隔が狭く読み取り誤差が発生しやすい。
   (Ra: 2.2mm/1目盛り  Dec:1.8mm/1目盛り

以上から、
赤緯(Dec)目盛りの読み取り精度を上げる対策が必要!
と考え、こんなグッズをつくりました。

<---(クリックで拡大)
 (・・・・・・・なんや、けったいな形やな?
    これが、ほんとの虫めがねってか?)

EM-200赤道儀に搭載するとこうなります。

 これで、Dec目盛りを3倍程度まで拡大して見る事ができます。
   (・・・目盛りが大きく見えてよさそうだけど・・・、
     2回にも分けて掲載するほどのものか~?!) 

そういわれますけど・・・・
 ・見やすい倍率が得られるレンズを探して、使わなくなった接眼鏡をバラシ、
 ・赤道儀への搭載方法(着脱が可能な事)、見やすいレンズの位置を検討。 
   など・・・・、これでも結構苦労したんですから。
               (・・・・・・なんか、ものたりんなあ~
気にせず、先に進みます。 (まだ読んでくれてますか~?)

見かけは悪いけど、必ず効果があるはず!
ついに、実戦で検証してみる機会が来ました。
 ○赤道儀の据付・極軸合わせが完了し、『Decメガネ』を取り付け
  ます。 
  (注)「Decメガネ」はこのグッズの愛称です。・・・言っていませんでしたぁ?
 ○キツ過ぎず、それでいてゆるんで落ちるほどではない、絶妙な装着感、
  十分机上検討を重ねた成果です。
 ○それではさっそく基準星を導入します。

   ン・・?  ェエ・・!   ウッソー!!! 
      (・・・どうした! なにが起きた?)

    目盛りが・・・! 目盛りが見えない・・・・!!
  (しばらくの 沈黙 )・・・・

  赤緯(Dec)軸にはバランスを取るためのウェイトを取り付けた
  シャフトがあるんですが、それが邪魔して、「Decメガネ」を
  正面からのぞく事ができません!
  これは以前からわかっていたことですが、多少斜め読みになっても
  目盛りは見ることができていました。
  ところが「Decメガネ」を取り付けて斜めからみると、
  レンズのせいでケラレが発生し、中心の指標すらみえないのです!



      ・・・・(ユルサン! わしは許さんぞ!!
   今度はまじめに「天体導入」の話だと思って前回から見ていたのに。
   ”所詮は机上検討”なんて結末・・グスッ、(・・泣いている)
         もうこのブログなんか、見てやるもんか! )
 

結局、私の得た結論は
  赤道儀の目盛り環を使った導入方法では、
     誤差の発生をさけることができない!
  
というものでした。
       (・・・・・ホラッ、やっぱり、そうだ! これで”チャンチャン”
          にする気だ。えいっ もうログアウトしてやる。ブチッ....)


それでは、この問題を解決するには
 自動導入の赤道儀に買い換える しかないのでしょうか? 

すでに怒って帰られた人もおらるようですが・・
  (   まだどなたか残っておられますぅ~?   )

いよいよこれから本題なのですが・・・

スミマセン。まだ残っておられる人がおられたら、帰られた人を
呼んできていただけますぅ?
そのあいだに、この続きをUPしておきます。→→

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長くなりましたので、一服していただいてから
続編をご覧ください。
記事タイトル 「手作りグッズの紹介(天体導入)・つづきの続き」 です。

 
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