雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

『初撮り』に 第三の敵シンチレーションが・・(きりん座NGC2403)

2024年02月18日 | 天体写真(系外銀河)
前回記事 に書いた通り 私のうっかりミスから、
待ちに待った『初撮り』の出だしからつまづいてしまい、
12日夜の2タイトル目に予定していたきりん座NGC2403
撮影開始が1時間以上も遅れ、6分露光で25枚撮るはずが半分も撮れませんでした。

総露光時間1時間余を処理した画像です。 ↓

 NGC2403 (きりん座) 
( 元画像の 60%に縮小 ほぼノートリミング )
(  上 が 北 になっています )
撮影DATA : 2024/ 2/12 23:32’~ Vixen VC200L(レデユーサーHD) (合成fl=1386㎜)
露出 5分 × 3枚 + 6分 × 9枚 (Gain150  Offset1) LPS-D1フィルター ASI533MC Pro(冷却-10℃)
 タカハシ EM-200 Temma2M  ステラショット3(導入・撮影・オートガイド) ステライメージ9(画像処理)
ダーク・フラット処理はまじめに行っています

見かけも大きく明るいのですが、意外にメリハリのない系外銀河で難物です。
今回も予想通りさえない姿となってしまいました。

この銀河は2015年以降これまでに10夜くらい撮っているのですが、その中で一番良く撮れた画像です。 ↓
( 元画像の 35%に縮小 ほぼノートリミング )
撮影DATA : 2018/ 3/10 Vixen VC200L(レデユーサーHD) (合成fl=1386㎜)
露出 20分 × 6枚 + 5分 × 3枚  ISO 3200  LPS-D2フィルター Cooled60D
 *その他は 省略

各画像の銀河中心部を75%縮小でトリミングして比較してみました。

撮影鏡筒は全く同じで、カメラはCMOSデジ一眼(APS-C)の違いはあるものの
ピクセルサイズも似通っています。(533MC 3.76μm 60D 4.3μm)
比べると今回撮った画像はピンボケではないか と疑いたくなりますが、
いつもピント確認のため事前に撮るバーティノフマスク画像は問題なし。

それなのに画像処理前の撮影画像(コンポジットまで済)で、すでにこの差。
( 各画像左上の円内は 撮影に先立ってピントを確認したバーティノフマスクの画像 )

レデューサーを付けても焦点距離1400mm近くになると、
シンチレーション(大気のゆらぎ)の影響は大きいという事ですね。

今回の「只今撮影中ショット」になります。 ↓
( 鏡筒の向いた方角に見える小さなが今回の撮影範囲です )
2024年 2月13日 0時03分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8)30秒×7枚 ISO1600 
ソフトフィルター使用 kiss DX(SEO-SP2) 三脚固定撮影


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今思えば、やけに星が瞬く夜でした。

あまり考えないで記事タイトルに「第三の敵」と書いてしまったのですが、
それじゃ”第一”・”第二”の敵はなに? と突っ込まれそうです。
そこで いま考えたのですが、
「第一の敵」は 薄雲・靄(もや)による透明度不良
「第二の敵」は 上弦から下弦までの月明かり・・・・
ということで。


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