雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

鬼に金棒になるか?(コレクターPH + ワイドアダプターDX)

2015年11月16日 | 機材
雪が降る前の貴重な新月期、予報では星が見えないまま終わりそうです。がっかり!

買ってから六年経ったR200SS反射鏡筒が、コレクターPHの使用と
光軸調整に本腰をいれる事により、高性能写真鏡筒に生まれ変わろうとしています。
光軸調整中(主鏡傾き調整)の様子
星が見えない事には定評がある雪国につきあきらめもあるのですが、
その成果を十分確認できないのはつらい事です。

今回は月初めに撮れた画像ストックも無くなりましたので、
新しい助っ人(縁の下の力持ち?)になってくれそうな「直焦ワイドアダプター60DX」を紹介します。
発売と同時に注文したのですが、現在はEOS用のみ発売されています。

コレクターPHは星像が鋭くなった分、ピントズレやわずかな光軸ズレに非常にシビアで、
最初使った時、星像のブレなどが大変目立ちました。
検証結果からコレクターに原因が無さそうな事から、旧ワイドアダプターのスケアリングを疑いました。
その時点ではビクセンから発売が予告されていたこのアダプターDXを待ち望んでいました。
その後の検証で、光軸ズレが主要な原因である事がわかった後に新アダプタが発売となりました。

左が 旧ワイドアダプター + Tリング、右側 が今回発売になったワイドアダプターDX(EOS用)です 
比較してみると、新アダプターは真鍮製でずっしりと重く頑丈なつくりです。
(旧アダプター + Tリング:70g 新アダプター:190g)
カメラ側開口部の径は同じなのですが、新アダプターでは内部がテーパー状になっているため、
ケラレが少なく、周辺減光も小さいものと思われます。
ワイドアダプターDXにコレクターPHをネジ込んで使用します。

旧ワイドアダプターを使っている人の一番の関心事は、カメラ接続の強度と回転の問題だと思います。
アダプターDXには大小各6本の固定ネジとイモネジ1本、イモネジ用六角スパナが付属しています。
大きいネジは締め付けが楽なのですが、カメラのヘッド部分と干渉するため、
基本的には交互に大小ネジ各3本を使用するのがいいと思います。
小ネジをゆるく締めておくことで、カメラの落下防止とカメラのスムースな回転が可能です。
わたしの場合 撮影対象によって縦・横の2通りの構図を使い分けるため、
カメラ回転も可能なように大ネジ1本をイモネジに替えています。
左が横(ヨコ)構図、右が90度回転させた縦(タテ)構図になります。
ただ私の場合、冷却デジカメの結露によるダウンを防ぐため、「乾囲送兵衛」で覆う分 回転はやっかいです。
Cooled60D を袋で覆って、乾燥空気を送り込んでいます

ワイドアダプターDXの出番に向けて、そんなに汚れていなかった斜鏡の洗浄も行いました。
以前の光軸調整の際にセンターマークは打っておきました。
主鏡に比べれば、小さい分かなりの手抜きの洗浄でした。
これまで実際の撮影画像から最適な斜鏡の位置を探ってきたのですが、
その結果、R200SSの基本設計値のオフセット4mmで良さそうとの結論から、
オフセット位置にもマーキングを行いました。
(オフセット位置のマーキングは山口のじぃさま のまねです。)

最後にこの「鬼に金棒」コンビで撮った作品をお見せしたいところですが、
予報では期待していた12日夜、雲しか撮れませんでした。
お詫びにその夜に撮った雲(フラット)画像と、以前のワイドアダプターで撮ったものを
比較していただいて、周辺減光の違いを推測してください。
下端の陰りはミラーボックス、光量の偏りは光軸調整の違いによるところ 大 です。

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しばらくは星が期待できそうにありません。
おまけに晴れた頃には満月期に。
今回は全国的にそうなので、ストレスはほどほどなのですが・・
モチベーション(やる気)の維持がむずかしいです。

雲上くもがみ
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コメント (6)
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