雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

地球の影も動いてた。(4月4日の皆既月食)

2015年04月06日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
4日の皆既月食の画像処理が終わりました。
基本的には15分おきに8枚から12枚を2段階の露光で撮ったので、撮影枚数は200枚を越えています。
( 残念ながら後半途中で雲に隠れて、全経過を写す事はできませんでした。 )

コンポジットが済んだ画像の一部(30分間隔)を使って地球の影を演出してみました。

地球の影 2態



共通 撮影DATA: 2015/ 4/ 4 19:00’~22:31’ 露出1/250秒~4秒 8枚~12枚コンポジット
VixenVC200L+レデューサ(合成f=1,278mm F6.4) ISO 400 kissX2 (未改造) EM-200USD赤道儀 AviStack

上の方の月食レイアウトは恒星位置を基準にした天文雑誌でもおなじみのスタイルです。
昨年10月の月食でもお見せしています。


今回初挑戦の下の画像は、たまたまステラナビの機能で「地球の影を固定」というものを見つけ、
地球の影も動いているんだという事を自覚しました。
ステラナビの「月食」表示モードから撮影時の月の位置をプロット ( 注. 地平座標 )

地球が太陽の周りを公転している訳だから、その影も動いていくのが当たり前。
地球の影を基準に見ると、月は複雑な動きとなりますが、
地球の影の形を見るにはこちらの方が正確という事になります。
訂正とお詫び) 下の画像で月の動きが曲線になっているのは地平座標でプロットしていたためでした。上の画像は赤道座標でプロット。
訂正してお詫びします。 2015.04.07

今回コンポジットが完了した月食の経過画像の一覧です。(各撮影DATAは省略)
部分食の始まりは19時14分ですが、19時の画像で既に半影食が始まっているのがわかります。

皆既食の始まりは20時54分ですが、皆既に近づくにつれて露光時間を延ばすと次第に赤色が。

皆既食が最大になったころ。

皆既食が終わったころ。(皆既食の終わりは21時06分)

今回は皆既食の時間がわずか12分と短かったのですが、その前後にも赤銅色の月が撮れました。

段々雲が濃くなり、最後の画像は厚い雲を透して撮ったもの。部分食の終わり(22時45分)まで撮れませんでした。

)各画像は8枚から12枚ほど撮ったものを画像処理(コンポジット)したものです。このため撮影時刻は1,2分の幅があります。

月食の最中に前面を通過したのは雲だけではありませんでした。
こんなものも・・
先日の急降下事件を思い起こしますが、これは赤道座標に合わせて撮っているためで、地平座標では水平飛行ですので、ご安心を。

================================================
いやぁー 疲れました。
昨日は丸一日画像処理で目がショボショボ。
今回は全国的に見れた人が少なかったので頑張りました。

500本を超えるこれまでの全記事リストは、 こちら から。
雲上くもがみ
ブログランキング参加しています。
にほんブログ村 写真ブログ 天体写真へ ←いつもポチッとありがとうございます。
にほんブログ村

==========================================
コメント (18)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ランキング参加してます

にほんブログ村 写真ブログ 天体写真へ
にほんブログ村

応援(クリック)してね


天体写真 ブログランキングへ