手作りグッズシリーズも 4回目になります。
今回は光害・露・ピンぼけなどの対策用のグッズでは無く、
主に星雲・銀河などの天体写真撮影で問題となってくる、
カメラ写野への
天体導入のためのグッズです。
現在、私がもっぱら天体写真の対象としている星雲・銀河は
非常に暗く、見かけも小さいものがほとんどです。
一部の例外としてオリオン大星雲やアンドロメダ銀河など
見かけも大きく、目に見える明るさのものもあります。
(クリックで拡大できます。)
大きくて明るければ直接カメラのファインダーでも確認できる
ので、導入は楽といえます。
(慣れてくればの話ですが・・・)
暗くて、見かけが小さいものを写すには、
望遠レンズや望遠鏡筒(直接焦点)を使って拡大し、
空の狭い範囲をカメラの視界(写野)に導き入れなければ
なりません。
今、最も進んでいる方法が
自動導入の赤道儀を使ってパソコン
または専用のコントロールBOXで天体の位置を入力すると
その方向に向いてくれるというもの。
(実際はそんなに簡単ではないかと思いますが・・)
これは私の持っている中古で購入した赤道儀(EM-200USD)で
残念ながら、自動導入はできません。
■
自動導入できない 私の天体導入方法 は ■
(
1).赤道儀をクランプフリーにして手で動かし、
目標天体に近く、あらかじめ位置データを調べておいた
、 明るい星を、カメラのファインダー画面の中心に入れる。
(
2).その星の位置データに赤道儀の目盛りをあわせます。
(目盛り環の固定ネジをゆるめ、回転させて合わせる。
合わせたら、固定ネジをしめる。)
・赤経Ra 21h50mというように時間表記です。(1目盛り10分)
・赤緯Dec +0°20′00″というように角度表記です。(1目盛り2°)
(
3).赤道儀を、写す対象の星雲・銀河の位置(Ra,Dec)まで
目盛りを見ながら手で動かします。
さあ、これで目標の星雲・銀河がカメラの写野に入った筈ですが、
カメラのファインダー(またはライブビュー)をのぞいても
真っ暗か、せいぜい明るい星が1,2個見えている程度です。
(
4).そこで天体を確認するため、ためしに60秒ほどTST撮影を
してみます。
(
目標の天体が入っていました! )
・隅でも良いからとりあえず画面内に写っていれば、
ラッキー!!
・でも、その後中央に動かそうとして方向を誤り、見失う事もある。
f=800mm にもなると、
(
目標の天体は入っていません! )
< ここは、いったいどこ!? >
・ほんとは、ごくわずか右上にM13があるのですが・・・・・
そんな事は知るよしもありません。
どこで誤差が生じたのでしょう?
この続きは次回で。→→
(天体導入のためのグッズってどんなものか、予想してみてください。)
(10月に撮ったものがまだ残っていました。)
天体アルバム2012 ***********************
現行の機材、スキルから自己満足できるレベルの写真には、
データラベルをつけてお見せしています。
<--(クリックで拡大)
[ 網状星雲 全景 ]
2012/10/16
CanonNFD300mm
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11月に撮影できたのは悪天候から、結局2日間だけでした。
例年ならもっと撮影できているのですが・・・・・
12月に入ると、いよいよこちらでは
「雲の上には宇宙(そら)」 のタイトル通り、
天体写真撮影が期待できないシーズンとなります。
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・今後ブログを見に来ていただく人に判りやすいよう、
すでに掲載済みの「手作りグッズ」のタイトル名を変更しました。
(その1)-->(光害対策)というように。
・12月からは、奇数日(1日おき)の朝8時前後の更新の予定です。
引き続き、よろしくお願いいたします。
雲上(
くもがみ)