折立教室だより   子育てのちょっとしたヒントになればうれしいです

公文式の教室を初めて23年になります。たくさんの小さな「できた!」と大きな「ワクワク」に囲まれて私も日々成長しています。

オリンピックとくもん

2019-09-02 10:42:12 | 日常の生活から

来年は東京でオリンピックが開催されます。
チケットが当たってお出かけになる予定の方もあるかもしれませんね。
いつもスポーツの報道番組を見ていて思うこと。

 ほとんどの一流選手が、とても幼いころからそのスポーツを始めているんですよね。
卓球の福原愛さんの幼いころの映像をご覧になった事がある方は多いと思います。
時にはお母さんに叱られて泣きながらラケットを振っていた愛ちゃんですが、彼女は4歳のとき、宮城県の「小学生」卓球選手権に優勝しています。

体操、水泳、ゴルフ、いろんな分野の選手の生い立ちを調べてみると、幼いころから始めている人が多い事に気がつきます。
これが勉強になると、なぜ、
「こんな小さい子にかわいそうに。」とか、
「小さい頃はうんと遊ばせておけばいいんだ。」とか言われるのかな、と不思議に思います。

無理強いはいけませんが、実は幼い子には無理強いなんて出来ません。
なぜなら幼い子はいやな事は頑としてやってくれないからです。
幼いころ始めたスポーツ選手も、きっと始めた頃は楽しくて楽しくてたまらなかったから、続けられたはずです。
やがてレベルアップして、上手くいかなくて泣いたり、負けたことに悔しがったり、が出てきます。
でも、それは嫌いになる、というのとは少し違います。新しい技能を身につけるまでのトレーニングはそう簡単ではないけれども、自分の力で乗り越えられる事が、やがてわかってくる。そうやって高みに上っていく事の楽しみを覚え、ずっとその競技を続けていくのです。

実は公文にも、勉強面での「小学生だけど中学生選手権に優勝できそうな子」や、「オリンピックに出られそう」な子が沢山います。
泣いている子に無理強いしてもそんな風にはなりません。

幼いころの柔らかい頭を、泥んこで遊ぶ事だけに向けるのでなく、言葉や数字と戯れて遊ぶ事にも向けて欲しい、と思います。あくまでも楽しく。