折立教室だより   子育てのちょっとしたヒントになればうれしいです

公文式の教室を初めて23年になります。たくさんの小さな「できた!」と大きな「ワクワク」に囲まれて私も日々成長しています。

あけましておめでとうございます

2018-01-01 00:00:00 | 日常の生活から

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

一年の計は元旦にあり、と言いますが、
人間の一生の計は少年・少女期にあり、と言うこともできます。

ドキッとされたお母様もいらっしゃるのではないでしょうか?

でも、物事が上達するのにも「旬」と言うべき「時期」があるのです。
基礎的な技術、物事に取り組む態度を身につけるのに最も適した「旬の時期」、
それが4,5歳から12,3歳の少年少女期と言えるでしょう。

生まれたばかりのアヒルのヒナが、お母さんアヒルの後をよたよたついていく姿。ほほえましいですよね。
でも、なぜ、卵からかえったばかりのヒナが、自分の母親を認識できるのでしょう?
それは、「生まれて最初に見た動くものを、母親と思う」というプログラムが、アヒルに備わっているからです。
だから、生まれる直前に、卵を巣から離して、風船でもおいておけば、ヒナは風船をお母さんと思い込み、ずっとついて歩くようになります。
つまり、アヒルにとって、誰が自分の母親か、を「学習」することができるのは、生れ落ちたその一瞬だけだということです。

これを「臨界期」と言います。

人間のように知能の高い生物では、アヒルのようにはっきりとした、「臨界期」のようなものはありませんが、やはり、「旬」はあります。
その時期をのがすと、同じ事を習得するのに、2倍3倍の時間と労力がかかってしまう・・・
なんていうことは珍しいことではありません。
オオカミに育てられた、アマラとカマラの姉妹のように、ついに言葉をちゃんと習得できなかった例もあります。

伸びる時期、伸ばす時期を大切にしたいですね。